TRDラリーチャレンジ
Rd8 in 北海道豊浦レポート

北海道初上陸。難関ハイスピードコースに挑め!

2015.09.07 TRDラリーチャレンジ2015

爽やかな風の中、北海道ラウンドスタート!

丹後半島ラウンドから一週間。約1000km離れた北海道に舞台を移し、TRDラリーチャレンジカップ第8戦 北海道豊浦ラウンドが開催された。初開催となる北海道ラウンドは、JAF 北海道ラリー選手権/JMRC 北海道ラリーシリーズ第5戦「ARK Sprint 300」へのクラス編入となり、総走行距離約88kmの行程で争われる。今回使用されるコースは全日本ラリー選手権 2015 ARK ラリー洞爺でも使用された本格グラベル(未舗装)コースが設定され、北海道ならではのハイスピードグラベルコースに挑戦することとなる。

  • 前日まで雨が混じる天候だったが、当日は朝から心地よい天候となった。
    前日まで雨が混じる天候だったが、当日は朝から心地よい天候となった。
  • セレモニアルスタートが行われた豊浦海浜公園にはスタート前から多くのギャラリーが訪れた。
    セレモニアルスタートが行われた豊浦海浜公園にはスタート前から多くのギャラリーが訪れた。

一筋縄ではいかない難コースに挑戦

今回のラウンドは3つのスペシャルステージ(タイムアタック区間。以下SS)を1つのセクションとし、2つのセクションを設置、計6つのSSで構成される。SS1「PLUM」は2.93kmの林道SS。森の中を抜け、見晴らしの良い尾根を通ってフィニッシュする美しいロケーションのSSとなる。今回ラリー競技で初めて使用されるコースとなるSS2「STROLL」は、1.18kmと短い距離ながら北海道グラベルを堪能できる高速SSとなる。SS3「SEA TANGLE REVERSE」は4.49kmのロングステージ。全日本ラリー選手権でも「川渡り」で有名なステージとなるが、今回は初めて逆送での使用となる。

  • 走行を重ねるたびに掘られてゆく路面をいかに処理するかが勝負の分かれ目となる。
    走行を重ねるたびに掘られてゆく路面をいかに処理するかが勝負の分かれ目となる。
  • 初めての試みとして、全日本ラリー選手権でも使われるコースを逆送に設定。川渡りの侵入スピードもポイントの一つ。
    初めての試みとして、全日本ラリー選手権でも使われるコースを逆送に設定。川渡りの侵入スピードもポイントの一つ。

シリーズチャンピオンに向け、ポイントを重ねる

本戦と合わせて残り3戦となったTRDラリーチャレンジ2015シリーズ。大量ポイント獲得のチャンスとなるカップ戦の最終戦とあり、各車気合いが入る。E-2クラスは6台の86がエントリー。角谷・秋田組と伊豆野・SUZUKI組の激しい争いとなるが、ロングステージとなるSEA TANGLE REVERSEで角谷組が好走。見事総合トップタイムで優勝し、ポイントランキングトップの牟田選手に迫った。C-3クラスにも6台の86がエントリー。ポイントトップの種治選手に少しでも追いつきたい増元選手だったが、SS3で痛恨のリタイヤ。ノーポイントで終えることとなった。優勝は山地・本城組が獲得した。

  • 丹後半島の雪辱を果たした角谷組。ロングステージで速さを見せた。
    丹後半島の雪辱を果たした角谷組。ロングステージで速さを見せた。
  • 2位の古谷・矢満目選手と好バトルを見せた山地・本城組。なんとか逃げ切り優勝を飾った。
    2位の吉谷・矢満目選手と好バトルを見せた山地・本城組。なんとか逃げ切り優勝を飾った。

ギャラリーを魅了する熱い走り

2台のエントリーとなったE-3クラスにはベテランの室田選手が久々に参戦。初代ヴィッツを駆り、総合3位につける異次元の走りを見せつけ優勝した。E-1クラスにはチームARTの行徳・吉澤組がエントリー。完走すれば16ポイント獲得という状況だったが、それに甘えることなく果敢に攻め、見事完走。ポイントランキングも首位に返り咲いた。C-2クラスは巽・永田組がSS3でリタイヤ。終始落ち着いた走りで攻めた天野・森組が勝利した。C-1クラスは小林・小林組が優勝。シリーズポイントにおいてもトップに立った。

  • およそ2年ぶりの参戦となった室田選手は、エキスパートSSクラスE-2に割って入る速さを見せた。
    およそ2年ぶりの参戦となった室田選手は、エキスパートSSクラスE-2に割って入る速さを見せた。
  • ギャラリーコーナーでは、長年全日本で活躍しているトップラリースト、奴田原選手による豪華解説つき。
    ギャラリーコーナーでは、長年全日本で活躍しているトップラリースト、奴田原選手による豪華解説つき。

走り切ることで分かる想い

今回TOYOTA GAZOO Racingチームからは、宮本昌司選手がTGRラリーアカデミー86でエントリー。全日本ラリー選手権のTOYOTA GAZOO Racingチームメカニックとして活躍する宮本選手は、スピード競技に初挑戦となる。「普段ラリーのメカニックをさせてもらっていますが、サービスパーク以外で何が行われているか全然知らなかったんです。このドライバー経験は、今後のメカニックとしての活動に大きなプラスになると思います。目標は何が何でも完走。ブツけてメカニックに迷惑かけられないですからね」と笑顔で語った通り、この難コースを見事完走した。

  • 競技参戦自体初という宮本選手。名コ・ドライバーの足立さやか選手のサポートを受けながら、見事完走を果たした。
    競技参戦自体初という宮本選手。名コ・ドライバーの足立さやか選手のサポートを受けながら、見事完走を果たした。
  • 2周目のSS全てでタイムアップを果たした宮本選手。初めてのラリー体験を楽しんでいた。
    2周目のSS全てでタイムアップを果たした宮本選手。初めてのラリー体験を楽しんでいた。

クラス別順位結果(上位3クルー)

class - E-2
1位 ドライバー/コ・ドライバー
角谷 豪也/秋田 典昭
トヨタ 86
2位 ドライバー/コ・ドライバー
伊豆野 康平/KAZ SUZUKI
トヨタ 86
3位 ドライバー/コ・ドライバー
西川 真太郎/根本 雅人
トヨタ 86
class - C-3
1位 ドライバー/コ・ドライバー
山地 浩生/本城 祐太朗
トヨタ 86
2位 ドライバー/コ・ドライバー
吉谷 基伸/矢満田 晃靖
トヨタ 86
3位 ドライバー/コ・ドライバー
若松 仁/安藤 裕一
トヨタ 86
class - E-3
1位 ドライバー/コ・ドライバー
室田 仁/鎌田 雅樹
トヨタ ヴィッツ
2位 ドライバー/コ・ドライバー
福村 憲一郎/竹下 紀子
トヨタ アクア
   
 
 
class - E-1
1位 ドライバー/コ・ドライバー
行徳 聡/吉澤 慎司
トヨタ ヴィッツ
   
 
 
   
 
 
class - C-2
1位 ドライバー/コ・ドライバー
天野 浩明/森 凌
トヨタ ヴィッツ
2位 ドライバー/コ・ドライバー
江﨑 啓介/佐々木 要
トヨタ ヴィッツ
   
 
 
class - C-1
1位 ドライバー/コ・ドライバー
小林 直広/小林 紀子
トヨタ ヴィッツ
   
 
 
   
 
 

TRDラリーチャレンジのクラス区分はこちらを参照ください。