Round7
TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race Rd.7 スポーツランドSUGO
クラブマンシリーズ レポート

♯84橋本洋平が目まぐるしいレースを制し
今シーズン初優勝を獲得

 年間9大会10戦で競われている2017年のTOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race。クラブマンシリーズは5戦の有効ポイントでチャンピオンシップが争われていて、第8戦のスポーツランドSUGOラウンドは、シリーズチャンピオンに王手を掛けた戦いとなった。
 チャンピオンシップをリードしているのは、7戦中で3勝をマークしている♯38神谷裕幸選手。今戦で優勝すれば文句なしのチャンピオン決定で、2位以下でもライバル勢の状況によってはチャンピオンになる可能性がある。
 第7大会第8戦のスポーツランドSUGOラウンドは、9月30日(土)に予選、10月1日(日)に決勝と通常の2DAY開催で、エントリーしたのは45台だったが、2台が出走を取りやめたため43台によって競われた。

スポーツランドSUGOでの初レースながらも
♯38神谷裕幸選手がポールポジションを獲得

 クラブマンシリーズの予選は9月30日(土)の11時10分から30分までの20分間に渡って実施。天候は秋晴れの快晴で、気温は20度を超えていた。
 予選がスタートするとともに、まずは約30台がコースイン。計測1周目にトップタイムをマークしたのは、チャンピオンシップをリードする♯38神谷裕幸選手で1分41秒688をマークする。神谷選手に続いたのは♯130松井宏太選手で、タイムは1分41秒865。2台は続けてタイムアタックを行ない、神谷選手は1分41秒374で、松井選手は1分41秒662と両者ともにタイムアタップを果たす。3番手には♯703花里祐弥選手が1分41秒842で続いていた。
 20分間の予選も10分が経過したところで、クリアラップを狙ってピットで待機していた♯75手塚祐弥選手、♯84橋本洋平選手、♯126庄司雄磨選手、♯500小野田貴俊選手などの数台がコースイン。手塚選手は、計測3周目に1分41秒570をマークし、神谷選手と松井選手の間に割って入る。橋本選手はチェッカーが振られた最終アタックで1分41秒812までタイムを伸ばして4番手を獲得した。
 ポールポジションは今シーズン4回目となる神谷選手、2位に手塚選手、3位に松井選手、4位に橋本選手、5位に花里選手という結果となった。

トップ2台がペナルティで脱落し
4番手スタートの♯84橋本洋平選手が優勝

 予選から一夜が明けた10月1日(日)に実施されたクラブマンシリーズの決勝レース。予選日と同様に天候は晴れで、秋晴れのもとで13周の白熱したバトルが繰り広げられることになった。
 ポールポジションの神谷選手は、絶好のスタートで1コーナーをトップで通過。セカンドグリッドの手塚選手もポジションを守った一方で、3番手の松井選手は1コーナーで4番手スタートの橋本選手に抜かれてしまう。トップ10は無難なスタートを切ったが、S字コーナーの先で中断グループによる多重クラッシュが発生。このクラッシュによって1周目からセーフティカーが入る荒れた展開となる。2周に渡ってセーフティカーが隊列を先導し、3周目にレースは再開。
 先頭を走る神谷選手は無難なリスタートでレースをリードする。4周目に入ると神谷選手と手塚選手のトップ2台が後続に1秒のリードを築き、2台のトップ争いが発生するかと思われたが、手塚選手に反則スタートによるドライブスルーペナルティが提示される。手塚選手は6周目にピットスルーを行ない、ここで戦線を離脱する。プレッシャーを掛ける相手がいなくなった神谷選手は、後続と1秒以上のギャップを築き逃げ切りの体制に入った。しかし、8周目に絶好のスタートのように見えた神谷選手にも反則スタートによるドライブスルーペナルティが提示されてしまう。神谷選手は10周目にペナルティを消化するためにピットスルーを行ない、トップ争いから脱落する。
 上位2台がドライブスルーペナルティで戦線離脱した結果、3番手を走っていた橋本選手がトップに躍り出る。しかし、6番手スタートから2番手まで浮上した♯126庄司雄磨選手が、橋本選手の背後にピッタリと迫っていた。10周目のコントロールラインでの2台のギャップは僅かに0.1秒。SPから最終コーナーが速い庄司選手は、翌周のホームストレートで再び橋本選手にサイドバイサイドで並び掛けるが、1コーナーでイン側を押さえた橋本選手をパスすることはできず。残り2周となり、2台が首位争いを繰り広げている間に、3番手の松井選手も近づいてきて三つ巴の戦いとなる。
 ファイナルラップを迎えるホームストレートで、庄司選手はまたしても橋本選手にサイドバイサイドで仕掛けるが、橋本選手もイン側を空けずに1コーナーのブレーキ勝負となり、橋本選手がポジションをキープ。するとアウト側から1コーナーに進入した庄司選手は、勢い余って2コーナーで松井選手にイン側からパッシングを許してしまう。2台のバトルはヘアピンまで続いたが、庄司選手が松井選手に接触。2台がコース上で一瞬止ってしまい、その間隙を縫って4番手を走っていた♯310長島大輝選手が2番手に浮上した。2台の接触で追うライバルがなくなった橋本選手は、そのまま後続を2.6秒離してトップチェッカー。今シーズン初優勝を飾った。2位には初表彰台となる長島選手、3位には松井選手が入った。

リザルト

Rank Driver Car name Total time Gap
1位 橋本洋平 カーウォッチBS86REV0 25'38.318 -
2位 長島大輝 埼玉自動車大学校生駒ED86 25'40.986 2.668
3位 松井宏太 ネッツ青森アップルRC86YH 25'42.931 4.613
4位 高橋泰裕 Green Brave 86 25'44.899 6.581
5位 小野田貴俊 ネッツ東埼玉ワコーズED86 25'47.251 8.933

優勝者コメント
上位がいなくなり運に恵まれましたが
久しぶりに優勝ができて嬉しいです

♯84橋本洋平選手

「まず、予選は上手くクリアラップが取れなかったですが、最後のアタックで4番手に上がることができました。菅生はパッシングが難しいコースなので、4番手でもトップ争いは厳しいかと思っていました。レースはスタートで3番手に上がったらすぐにセーフティカーが入って、ここで一回落ち着くことができました。リスタートは失敗して、トップ2台に逃げられたのですが、その2台がともにペナルティでトップに立ちました。しかし、終盤は庄司選手に毎周のように仕掛けられて苦しい展開でした。それでも、ストレートと1コーナーでイン側を取られなければ、ポジションを守る自信はありました。ギリギリでしたが勝てて本当に良かったです」

TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Raceをテレビで観戦!

MOTOR GAMES TV

全戦の模様が、CSのスポーツチャンネルJ SPORTS 3の番組「MOTOR GAMES TV」にて放映決定!レースの模様から裏側まで、観戦がもっと楽しくなる情報をお伝えします。

第7大会 第8戦スポーツランドSUGO 放送スケジュール
10月23日(月)21:00~21:30(*放送後にはTOYOTA GAZOO Racing WEBサイトにて番組動画を公開する予定です。)

次戦予告

2017 TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 第8大会 第9戦
開催予定:2017.10.21 ~ 22
場所:鈴鹿サーキット