2/22~27 現地トレーニング & SM Vaakuna Ralli 参戦レポート

2/22~27 現地トレーニング & SM Vaakuna Ralli 参戦!

今回の課題

前回同様、雪上の安全な環境でのトレーニングで、緩い路面での車のハンドリング技術を向上させ、今シーズン2戦目となる SM Vaakuna Ralli(ヴァークナラリー)では、実戦を通して経験を積むこと。

今回もラリークロストラックから始まり、中速ステージ、高速ステージ、テクニカルなコースを走り、雪上でのクルマのコントロールする感覚を磨いた。
ラリークロストラックから始まり、中速ステージ、高速ステージ、テクニカルなコースを走り、雪上でクルマをコントロールする感覚を磨いた。

今回のスケジュール

  1. 2/22 Mon
    走行トレーニング(トラック、Hauhanpohja)
  2. 2/23 Tue
    走行トレーニング(Lapintie、Valkola)
  3. 2/24 Wed
    ペースノートトレーニング(Leustu、Surkee)
  4. 2/25 Thu
    移動日&アドミニストレーションチェック
  5. 2/26 Fri
    SM Vaakuna Ralli Day1(レッキ、SS1、SS2)
  6. 2/27 Sat
    SM Vaakuna Ralli Day2(SS3、SS4、SS5、SS6、SS7、SS8)
今回もラリークロストラックから始まり、中速ステージ、高速ステージ、テクニカルなコースを走り、雪上でのクルマのコントロールする感覚を磨いた。
ラリークロストラックから始まり、中速ステージ、高速ステージ、テクニカルなコースを走り、雪上でクルマをコントロールする感覚を磨いた。
フィンランド国内選手権第2戦、ヴァークナラリー。極寒の中でも多くのギャラリーが観戦にきていた。
フィンランド国内選手権第2戦、ヴァークナラリー。極寒の中でも多くのギャラリーで賑わう。

2/22 mon - 24 wed 現地トレーニング

ラリークロストラックやいくつかのステージを走り、雪上でクルマをコントロールする感覚を磨いた。また、マキネン、ミッコ・ヒルボネンからアドバイスを受け、何度か車両セットアップを変えて走行を重ね、勝田、新井はそれぞれ自分にあう状態を見つけた。これによって、クルマの挙動を分析ができたとともに、今回も雪上走行から多くの経験と自信を得ることができた。

フィンランド国内選手権第2戦、ヴァークナラリー。極寒の中でも多くのギャラリーが観戦にきていた。
フィンランド国内選手権第2戦、ヴァークナラリー。極寒の中でも多くのギャラリーで賑わう。
“ステージ自体も高速でトリッキーなステージが多かったので、難しいラリーだったと思います。”(勝田)
「雪の多さなど、路面コンディションはステージによって大きく異なっていて、路面状況に合わせて運転を調整するのが難しかったです。」(勝田)
勝田×バリットペアがクラス5位の結果を残した。
クラス5位で完走した、勝田貴元/ダニエル・バリット組。

2/26 fri - 27 sat SM Vaakuna Ralli

  1. DAY1 (2/26)
    - SS1 RAVIRATA(1.50km)
    - SS2 KOVALA(14.99km)
  2. DAY2 (2/27)
    - SS3 SAKSA(8.04km)
    - SS4 YLATJOKI(18.22km)
    - SS5 KEKKOLA-NARVALA(9.42km)
    - SS6 HANNILA(13.36km)
    - SS7 SIIKAKOSKI(29.99km)
    - SS8 MALJALA(14.99km)

2/26からはフィンランド国内選手権第2戦ヴァークナラリーに参戦。勝田、新井 両選手にとって、雪上ラリーの実戦は2回目となる。ミッケリという街で開催された今回のラリーは、8つのスペシャルステージ(SS)からなり、総SS距離110キロ、全体的にアベレージスピードが高いラリーである。

勝田の今回の一番の目標は完走すること。その計画どおり、ペースノートに従い着実な走行で完走し、チームに喜びをもたらした。 一方、新井は前回のアークティックラップランドラリーで非常によい成績を収めたため、今回はそのプレッシャーを感じることなく、無理のない走行をすることを目標とした。 上位で初日を終え、順調に見えたが、2日目の最初のSSでコースアウト、リタイアとなった。ペースノートよりスピードを出しすぎたことが原因で、よい結果を出した後に起こりやすいと講師は話す。

結果、今回のラリーを制したのはプジョー208 R5のユハ・サロ。新井と勝田のグループN車両のクラス(SM2)のトップはスバル WRX STi R4のテーム・アスンマー。 クラス5位の勝田とアスンマーとの差は、5分10秒3であった。

次回は、冬のシーズン最後のラリーとなるTahko Rallyに参戦する。

“ステージ自体も高速でトリッキーなステージが多かったので、難しいラリーだったと思います。”(勝田)
「雪の多さなど、路面コンディションはステージによって大きく異なっていて、路面状況に合わせて運転を調整するのが難しかったです。」(勝田)
勝田×バリットペアがクラス5位の結果を残した。
クラス5位で完走した、勝田貴元/ダニエル・バリット組。

トレーニング日記

Hiroki Arai
今回の目標
前回の開幕戦で学んだペースノート、タイミングの感覚を維持、定着させること
今回参戦したラリーのコースの特徴
今回ラリーが開催されたミッケリという場所は、比較的路面が広くアップダウンが多い印象でした。一つ一つのコーナーが長く、クレストの種類も多いのでレッキの段階でレーシングスピードをイメージしながらペースノートを作るのが難しかったです。事前のテストでは、トミとミッコが車両のセッティングのアドバイスをしてくれました。どう変えると、どのように挙動が変化するのかとても勉強になりました。
成長できたと思う部分、学んだこと
今回は残念ながら、SS3で雪にスタックしてリタイヤになってしまいました。 改めて、ペースノートの重要性とコドライバーとの信頼関係が如何にラリーという競技において重要なのかを思い知らされました。次戦からまた0から挑戦していきたいと思います。
講師コメント
前回のラリーで得た自信を持ってトレーニングを開始し、運転は終始安定していた。最適なラインを取れない場面では、その状況をうまくコントロールして対処していた。結果は残念であったが、自分が必要なことが何か理解できたようだ。今後の成長に期待したい。
Takamoto Katsuta
今回の目標
すべてのステージを走り切り、雪上の運転に慣れ、ペースノートの精度の確認をしながら多くのラリー経験を積むこと
今回参戦したラリーのコースの特徴
レッキの日には雪が降っていて、それも時に吹雪いていたので、かなり視界が悪く、ペースノート作りに少し苦戦しました。ステージ自体は開幕戦よりも全体的にスピードが高く、ハイスピードコーナーの中に大きなクレストが多い印象で、その点のペースノートメイキングが難しかったです。また、多く雪が積もっていてルーズな路面のセクションと、逆に雪が少なく走りやすいセクションが同じステージに入り乱れていたので、難しく感じました。
成長できたと思う部分、学んだこと
ラリー自体はクラス5位で完走し、今回の目標をしっかりと達成できました。SS6でパンク、SS7で足回りのトラブルに見舞われましたが、ダニエルやチームの支えもあり、なんとか完走できました。今、僕にとっては結果より必要なことがあり、自分の頭の中だけで考えたり、人から聞くよりも、実際に完走して、そこから学んだことが今後に活かせられるという実感を得ることができました。また、ペースノートの精度や、ペースノートメイキングで今後に活かせる点も多く見つかり、次につながるラリーとなりました。
講師コメント
トレーニング中からよい集中力を見せ、レッキ、ラリー中もその集中力を維持した。今回は非常に注意深い運転をし、ペースノートに対してもよい理解、反応ができていた。サーキットレースとラリーの違いにも徐々に慣れてきているようで、今回完走したことで、またここから自信を取り戻し、スピードも徐々に取り戻していくことができるだろう。
講師 ヨウニ・アンプヤ

今回のまとめ

勝田、新井のトレーニング過程は概ね計画通り進んでおり、両ドライバーとも基礎的な技術はほぼマスターしたと講師は評価する。しかし、彼らはまだまだ経験を積む必要がある。経験を積むことで、何かあった時の判断力や精神力の安定性が増すだろう。 今は順位よりも、実戦を通して少しでも多くの経験を積むことに集中し、一歩ずつ自分自身のアベレージを上げていくことで確実に成長していってほしい。冬のラリーは次戦が最終となるが、今後彼らにどのようなトレーニングが必要であるか改めて検討していきたい。

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