- Round8
- 2017 全日本ラリー選手権 第8戦 高山
プレビュー
45回目の開催を迎える伝統の一戦
0.1秒を争うスリリングな展開が見どころ
2017年全日本ラリー選手権第8戦「第45回M.C.S.Cラリーハイランドマスターズ2017」は、10月13日(金)〜15日(日)にかけて岐阜県高山市で開催される。今年で45回目の開催となり、シリーズの中で最も長い歴史を誇る伝統のラリーである。かつては完走することが難しいとされる過酷なステージが多いグラベル(未舗装路)ラリーであったが、2008年の大会からターマック(舗装路)の林道に舞台が移されている。今大会のスペシャルステージ(SS・タイムアタック区間でありタイムが計測されるコース)の総距離は、昨年と同様の82.45kmを予定。ラリーHQ(大会本部)は、冬季はスキーで賑わうモンデウス飛騨位山スノーパークに設置され、サービスパークも同所に併設される。
この大会を含めて今シーズンの全日本ラリー選手権は残り2戦。前2戦のグラベルから、本戦で再びターマックでの戦いになり、全クラス合わせて42台がエントリーしている。すでにJN5、JN3クラスはチャンピオンが決定しているが、JN6、JN4、JN2、JN1クラスはこのラウンドが天王山となり、激闘は必至。中速コーナーが多く、「タイム差がつきにくい」と言われるSSが多いこのラリーでは、僅差の戦いが予想され、少しのミスが大きく順位に関わるため、細心の注意が必要となる。
TOYOTA GAZOO Racingは、大倉聡/豊田耕司組がTGR Vitz CVTでJN 3クラスに参戦する。9月15日(金)〜17日(日)で開催された前戦、第7戦Rally Hokkaidoでは今シーズン2度目となる未舗装路を戦ったTGR Vitz CVTは、一時JN3クラスにトップに躍り出るが、2日目 16(土)にコースオフを喫し、クルマの前部に大きなダメージを負ってしまった。その後サービスでの懸命な修復を経て、3日目となるラリー最終日のステージを走りきり、貴重なデータを持ち帰った。
ダメージをチーム一丸で乗り越えた前戦のみならず、2017年シーズンで積み重ねたデータを生かした走りを見せたい本戦。JN3クラスはすでに年間チャンピオンが決定している(豊田自動織機・DL・ヴィッツRS 天野智之/井上裕紀子組)ものの、少しでも上位に進出するべく、全力で残り2戦のラリーに臨む。
ラリーカーの整備を行う
サービスパークを見にいこう!!
TOYOTA GAZOO Racing社員メカニックによる整備作業を間近で見学できます。
見学する際はサービスパーク内を走行する車両に十分お気をつけください。
10/14(土) | 11:24~11:54(約30分間) |
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10/14(土) | 15:41~16:26(約45分間) |
10/15(日) | 7:40~8:00(約20分間) |
10/15(日) | 10:44~10:14(約30分間) |
10/15(日) | 14:35~14:45(約10分間) |
※時刻は先頭号車の予定時間です。時間は変更となる可能性があります。
※サービスパークはモンデウス飛騨位山スノーパークに開設されます。
観戦は、競技車両の迫力ある走りを間近に見られる
アルコピアギャラリーステージへ
大会本部が置かれ、サービスパークやセレモニアルフィニッシュが行われるのは、道の駅・モンデウス飛騨位山スノーパーク。また、SS(スペシャルステージ)の迫力のあるクルマの走行シーンを観戦したいのなら、モンデウス飛騨位山スキー場からクルマで15分ほどのところにある、ひだ舟山スノーリゾート アルコピアがオススメだ。ギャラリーステージが設けられるほか、ラリーパークも隣接しているので、協賛企業よるグッズ販売、地元企業・団体による飲食店の出店などを楽しむことができる。
飛騨の小京都・高山
懐かしい街並みと素朴な郷土料理に癒される
開催地の高山市は、江戸時代の面影を残す古い町並みや、江戸幕府の陣屋として、国内に唯一現存する高山陣屋など、歴史的な建造物が残る風情のある場所。ラリー会場からは少し離れているが、歴史あふれる街を散策してみるのはいかがだろうか。
食事も伝統的で素朴な料理を味わえる。「飛騨の朴葉味噌」は、平成19年に農林水産省の“農村漁村の郷土料理百選”に選定されて以来、国内外の観光客に人気だ。醤油ベースのスープにちぢれ麺というシンプルなラーメン「飛騨中華」も全国にファンが多い逸品。食欲の秋ならではの、食べ歩きを楽しむのもいいだろう。
Rally Data
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- [ひだ舟山スノーリゾート アルコピア]
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入場料金(2日間有効):2,000円 駐車料金含む
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(入場受付、セレモニアルスタート、観戦コース、ラリーパーク)
■入場受付
入場時間 10/14(土)8:00~、10/15(日)9:00~ 受 付 ひだ舟山スノーリゾート アルコピア
駐車場入口(左地図参照)入場料金 2,000円
(2日間有効。プログラム、大会記念ステッカー付き。中学生以下無料)駐車料金 入場料金に含む ※チケットの前売りはありません。当日現地へお越しください。
■セレモニアルスタート
日 時 10/14(土)9:20~(約1時間) ■観戦コース
日 時 10/14(土)12:17~、15:42~(各約1時間)
10/15(日)11:06~、15:23~(各約1時間)■ラリーパーク
日 時 10/14(土)10:00~17:00
10/15(日) 9:00~15:00※暫定情報です。時間等変更となる可能性があります。
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- [モンデウス飛騨位山スノーパーク]
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駐車無料 観戦無料
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(サービスパーク、セレモニアルフィニッシュ)
■サービスパーク
日 時 上記「ラリーカーの整備を行うサービスパークを見にいこう!!」参照 場 所 モンデウス飛騨位山スノーパーク(左地図参照) 観戦料金 無 料 駐車料金 無 料 ■セレモニアルフィニッシュ
日 時 10/15(日)14:55~(約1時間) 観戦料金 無 料 駐車料金 無 料 ※暫定情報です。時間等変更となる可能性があります。
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- ひだ舟山スノーリゾート アルコピア
- 入場受付、セレモニアルスタート、観戦コース、ラリーパーク
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- モンデウス飛騨位山スノーパーク
- サービスパーク、セレモニアルフィニッシュ
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全日本ラリーとは
日本の林道を疾走する、国内最高峰のラリー競技、全日本ラリー選手権 -
チーム
2015年4月、トヨタに発足した凄腕技能養成部の社員メカニックが、全日本ラリーにメカニックとして参戦。競技中に整備や修理などを行うサービス作業だけではなく、実戦の経験を積みながらラリーカーを製作するなど、ラリーを通じて様々な技能を学んできた。