2016年レポート

17歳小高一斗が第3戦初優勝!第4戦も制し2連勝
16歳宮田莉朋は第2戦8位から追い上げ2位表彰台

2016.05.05(木)- 11:10配信

コース:富士スピードウェイ(4.563km)
第3,4戦予選:5月3日(火)曇:ドライ
第3戦決勝:5月3日(火)曇:ドライ
第4戦決勝:5月4日(水)晴:ドライ

 FIA-F4の第2大会(第3戦、第4戦)が富士スピードウェイで行われ、トヨタが支援する17歳のNo.37 小高一斗が第3戦で初優勝。第4戦も制し、2連勝を飾った。同じくトヨタ支援の16歳、No.36 宮田莉朋は第3戦初ポールポジションから首位を争うも接触に巻き込まれリタイア。第4戦では一時8位まで落ちるも追い上げ2位表彰台を獲得した。

 5月3日(火)、4日(水)の両日、FIA-F4の第2大会(第3戦、第4戦)が静岡県の富士スピードウェイで開催された。
 若き才能が明日のトップドライバーを目指し競い合うFIA-F4。昨年から国際格式に則ったカテゴリーとして多くのエントリーを集め、人気を博している。富士で行われた今大会には、前大会を上回る39台がエントリー。
 今季トヨタは、昨年、16歳になるのを待ってシーズン途中から参戦し、今季初のフル参戦となる高校生コンビ、No.36 宮田とNo.37 小高をFTRSのスカラシップドライバーとしてサポートする。前大会岡山では、赤旗中断の多発した予選で後方グリッドに沈み、追い上げたものの第1戦で宮田が5位、小高は両レース10位フィニッシュに留まった。

 3日(火)は曇り空でやや涼しいコンディションの下、午前8時15分より30分間の予選セッションが開始された。このセッションのベストタイムで第3戦、セカンドベストタイムで第4戦の決勝スターティンググリッドが決定される。
 今回の予選セッションも開始5分ほどのところで3台が絡むクラッシュにより赤旗中断。最後もスピン車両により赤旗が出され、予定よりも3分ほど早くセッションが終了した。
 1日(日)2日(月)に行われた練習走行でも好タイムをマークしていた宮田はセッション開始と同時にコースインし、トップタイムをマーク。第3戦で自身初となるポールポジションを獲得した。セカンドベストタイムで決定される第4戦では、宮田は2番手グリッドとなった。
 小高も宮田に迫るタイムをマーク。終盤更なるタイムアップを狙ったが短縮終了となったため惜しくも果たせず。また、小高は走路外走行によりベストラップが抹消されたため、第3戦は2番手、第4戦は3番手からスタートを切ることとなった。

 予選の後、午後1時半からのフォーメーションラップを経て、第3戦決勝レース(15周)のスタートが切られた。
 最前列に並んだポールポジションの宮田と2番手の小高は、並んだままTGRコーナー(1コーナー)に進入、イン側の小高が先行し、首位を奪った。
 ポジションを落とした宮田だったが、首位小高から1秒以上離されることなく周回を重ね、7周目には周回遅れに阻まれた小高をパス。首位に復帰した。9周目のTGRコーナーでは再び小高が前に出るも、すぐに宮田が抜き返す首位争い。しかし、このバトルの間に後続が詰め寄り、10周目のTGRコーナーへは4台が横一線で進入する激しいバトルに。
 このバトルで小高が先頭に出ると、宮田を含む3台が2位を争い、宮田の前に出た2台が接触。宮田はこれを避けきれず、ぶつかって跳ね返る形でバリアにヒット。レースを終えることとなってしまった。
 この接触で2位を争っていた3台がいなくなり、首位を行く小高は独走状態に。そのまま2位に4秒以上の差をつけ、F4参戦2年目にして自身初となる優勝を飾った。

 4日(水)は、前夜雨に見舞われたが朝には止み、晴天に。FIA-F4第4戦決勝のスタート時には路面は完全に乾き、ドライコンディションで午前9時40分にフォーメーションラップが開始された。
 スタートでは3番手グリッドの小高が好ダッシュでTGRコーナーまでにトップ車両に並びかけるも抜くには到らず。一方、2番手グリッドの宮田は出遅れ、スタート直後の混乱もあり、1周目は6位、2周目には前の車両がスピン、接触したため、これを避けようとして8位までポジションを落としてしまった。
 小高は、2周目のストレートで前車のスリップストリームにつくとストレートエンドでパス。首位に立った。
 首位に立った小高は周回ごとに後続との差を広げていった。一方、8位まで順位を落とした宮田は、3周目の2コーナーで1台パスすると、ファステストラップを更新する勢いで周回ごとに前車をかわしていくオーバーテイクショーを披露。宮田は10周目には3位へ、そして13周目のストレートでも前車に並び、TGRコーナー進入で2位へとポジションを上げてみせた。
 小高は13周目にファステストラップを更新し独走。2位に5秒以上の差をつけてトップチェッカー。第3戦に続き2連勝となった。この連勝で小高はドライバーズランキングでも首位に浮上した。
 宮田は8位からの追い上げで見事2位表彰台を獲得。トヨタ支援の2名が1-2フィニッシュを飾った。

 5月半ばに予定されていた第3大会オートポリス戦は震災の影響により中止となることが発表された。このため、次戦は7月23日(土)24日(日)にスポーツランドSUGOでの第7戦、第8戦が行われる。

 TOYOTA GAZOO Racingへのご声援、ありがとうございました。次戦も応援の程よろしくお願いいたします。

スタートシーン
富士山をバックに走行するトヨタ支援のNo.37 小高一斗
第4戦で1-2フィニッシュを飾ったトヨタが支援するNo.37 小高一斗とNo.36 宮田莉朋