2016年プレスリリース

NASCARスプリント・カップ・シリーズ第22戦ワトキンス・グレン
デニー・ハムリンがロードコース戦初勝利!

2016.08.08(月)- 22:30配信

スプリント・カップ・シリーズは今季2度目となるロードコース戦が伝統のワトキンス・グレンで開催。終盤首位に立ったデニー・ハムリンが、自身キャリア初となる、ロードコース戦での勝利を飾った。エクスフィニティ・シリーズではカイル・ブッシュがシリーズ初勝利を狙ったがクラッシュで無念のリタイア。ダニエル・サレスが自身のロードコース最高位となる4位フィニッシュを果たした。

NASCAR SPRINT CUP SERIES
第22戦 Cheez-It 355 at The Glen

開催日:8月7日

デニー・ハムリンがロードコース戦初勝利!

ロードコースでのキャリア初勝利を挙げたデニー・ハムリン(#11)
ロードコースでのキャリア初勝利を挙げたデニー・ハムリン(#11)

 8月7日(日)、米国東部ニューヨーク州ワトキンス・グレンのロードコース、ワトキンス・グレン・インターナショナルでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第22戦「Cheez-It 355 at The Glen」が開催された。
 60年以上の歴史を持ち、過去にはF1アメリカGPが行われたことのある伝統のコース、ワトキンス・グレンは、ニューヨーク近郊の丘陵地帯に位置し、アップダウンの激しいロードコース。スプリント・カップ・シリーズで年2戦行われるロードコース戦の1戦で、6月に行われたソノマでのロードコース戦では、ハムリンがファイナルラップまで首位を争うも惜しくも2位フィニッシュに終わった。
 ここワトキンス・グレンでは、ロードコース戦も得意とするカイル・ブッシュが2勝を挙げている。
 また、今大会の決勝前に、今季エクスフィニティ・シリーズを戦っている20歳のエリック・ジョーンズが、来季はマーティン・トゥルーエクス・Jr.のチームメイトとしてカップ・シリーズに参戦することが発表された。

 6日(土)に行われた予選ではカール・エドワーズが今季4度目、ワトキンス・グレンで自身2度目となるポールポジションを獲得。今大会が記念すべきカップ・シリーズ戦出場600戦目となるマット・ケンゼスが4番手、カイル・ブッシュが5番手、ハムリンが6番手グリッドにつけた。
 7日(日)好天の下、午後2時52分に2.45マイルロードコースを90周(220.5マイル:約355km)して競われる決勝レースがスタート。ポールポジションのエドワーズは序盤首位を快走したが、26周目にグリーンフラッグ下でのピットインを行った際に痛恨のスピード違反。順位を落としてしまった。
 ロードコース戦ではグリーンフラッグ下でピットインを行っても周回遅れになりにくいため、様々なピット戦略が採られる。トヨタ勢の多くは燃料をセーブしながら、2回のみのピットで最後まで走り切る作戦に。2度目のピットを終えた時点で、カイル・ブッシュとハムリン、そして14番手スタートからじりじりとポジションを上げてきたトゥルーエクス・Jr.がトップ5圏内となった。
 前半戦はコーションの少ない展開だったが、後半に入ると2回の赤旗を含むイエローションが多発する波乱の展開に。
 カイル・ブッシュは首位のブラッド・ケゼロウスキー(フォード)とテール・トゥ・ノーズでの首位争いを展開していたが、残り10周での再スタート時、1コーナー進入でブレーキング勝負となった2台は共にコースアウト。これでハムリンが首位に立った。
 その後、7台が絡む多重クラッシュによる赤旗中断を経て、残り4周での再スタート。ハムリンが首位、トゥルーエクス・Jr.がこれを追い、ケゼロウスキーを加えた3台が一団となってファイナルラップに突入した。
 ファイナルラップの最終コーナーまで3台は連なったまま進入し、最後のストレート勝負になるかと思われたが、コーナー中にトゥルーエクス・Jr.が後方ケゼロウスキーから追突されスピン。ハムリンは逃げ切り、念願のロードコース初優勝を飾った。ハムリンは開幕のデイトナ500に続き、今季2勝目。
 カイル・ブッシュが6位、トゥルーエクス・Jr.はなんとか立て直して7位でフィニッシュ。ケンゼスは10位でチェッカーを受け、記念すべき自身600回目のカップ・シリーズ戦で、300回目のトップ10フィニッシュを果たして見せた。

 次戦第23戦は1週間の休暇を挟んで、8月20日(土)、米国南部テネシー州ブリストルのブリストル・モーター・スピードウェイで行われる。

ドライバー デニー・ハムリン:

「今朝起きたときにぎっくり腰の症状が出てしまった。ここ3,4か月間ときどき起きていたことだが、今朝は起きたときしばらく動けなかったほどで、正直なところ今日レースが出来るとは思わなかった。しかし、なんとかレースが出来るようになり、チームのおかげで勝てた。今季ロードコース戦の2戦で勝利を争い、勝てるとは、シーズン当初は想像もしていなかった。スタンドを埋め尽くした観客の前での勝利は素晴らしい瞬間だった。やっとロードコースで勝利出来、全てのタイプのコース制覇を果たせた」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
1611デニー・ハムリントヨタ カムリ90
2722ジョーイ・ロガーノフォード90
3122ブラッド・ケゼロウスキーフォード90
6518カイル・ブッシュトヨタ カムリ90
71478マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ カムリ90
10420マット・ケンゼストヨタ カムリ90
15119カール・エドワーズトヨタ カムリ90
282298コール・ウィットトヨタ カムリ90
332623デイビッド・レーガントヨタ カムリ83
343583マット・ディベネデットトヨタ カムリ83

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1ブラッド・ケゼロウスキーフォード727
2ケヴィン・ハーヴィックシボレー718
3カート・ブッシュシボレー689
4カイル・ブッシュトヨタ670
5カール・エドワーズトヨタ653
7デニー・ハムリントヨタ620
8マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ612
9マット・ケンゼストヨタ600
30デイビッド・レーガントヨタ295
36マット・ディベネデットトヨタ210
45マイケル・ウォルトリップトヨタ42
50ロバート・リチャードソントヨタ3

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1トヨタ910
2シボレー875
3フォード843

NASCAR XFINITY SERIES
第20戦 Zippo 200 at The Glen

開催日:8月6日

ダニエル・サレスがロードコース戦で初のトップ5フィニッシュ

ロードコース戦でキャリア最高の4位フィニッシュを果たしたダニエル・サレス(#19)
ロードコース戦でキャリア最高の4位フィニッシュを果たしたダニエル・サレス(#19)

 8月6日(土)にNASCARエクスフィニティ・シリーズの第20戦「Zippo 200 at The Glen」がワトキンス・グレン・インターナショナルで開催された。
 今季、同シリーズにこれまで11戦スポット参戦し、優勝7回、2位3回、4位1回と圧倒的な強さを見せるカイル・ブッシュが今大会も参戦。ロードコース戦も得意とし、カップ・シリーズではここワトキンス・グレンで2勝を挙げているカイル・ブッシュだが、エクスフィニティ・シリーズでは未勝利。初勝利を目指し臨んだ。

 5日(金)午後4時45分から行われた予選では、カイル・ブッシュが5番手、シリーズフル参戦2年目でランキング2位につけるダニエル・サレスが6番手で3列目に並んだ。ダートオーバルなどからレースキャリアを始めることの多いアメリカ人NASCARドライバーとは異なり、メキシコ人のサレスはレーシングカートでキャリアをスタートしており、ロードコース戦も得意としているが、参戦初年度の昨年はアクシデントなどで結果を残せず。今大会はロードコースでの活躍に期待がかかった。
 昨年キャンピング・ワールド・トラック・シリーズでルーキーながらチャンピオンを獲得し、今季よりエクスフィニティ・シリーズにフル参戦しているエリック・ジョーンズは13番手から決勝をスタートすることとなった。

 6日(土)好天の下、午後2時23分に2.45マイルロードコースを82周(200.9マイル:約320km)して競われる決勝レースがスタート。
 序盤2位へポジションを上げ首位を争ったカイル・ブッシュは空力部品のトラブルによりポジションダウン。そこからの追い上げを図っていた17周目には多重クラッシュに巻き込まれ、レースを終えることに。カイル・ブッシュにとってはシリーズ今季初のリタイアとなった。
 13番手スタートからポジションを上げ、サレスとトップ5圏内でのバトルを繰り広げていたエリック・ジョーンズは、ぎりぎりまで給油を引っ張る作戦が裏目に出て、2位走行中の50周目にガス欠症状に見舞われ、痛恨のスローダウン。周回遅れとなってしまった。
 着実なレースを戦ったサレスは、終盤カップ・シリーズのトップドライバーと3位争いを繰り広げ、シリーズレギュラー最上位となる4位でフィニッシュ。自身にとって2度目のワトキンス・グレンで初のトップ5フィニッシュを果たした。
 一時周回遅れの24位までポジションを落としたエリック・ジョーンズは後半追い上げ、首位と同一周回の12位でレースを終えた。

 次戦第21戦は8月13日(土)、米国北部オハイオ州レキシントンのロードコース、ミッドオハイオ・スポーツカー・コースで行われる。

ドライバー ダニエル・サレス:

「我々の"トヨタ カムリ"の調子は良かった。チームが素晴らしい仕事をしてくれたおかげで、トップ5の速さはあった。最初のセットのタイヤが、交換した後のセットよりも好感触で、そのまま行ければ勝てたかも知れないが、何らかの理由で2セット目はグリップが得られなかった。とはいえ、良いレースが出来たと思う。昨年はロードコース戦3戦全てで速さは見せられたと思うがアクシデントなどで結果に結びつかなかった。それだけに、ロードコースで初のトップ5フィニッシュを果たせたのは自分にとっても良いことだ。先週まで数戦良くないレースが続いたので、この勢いで来週は更に良い結果を狙いたい」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
1112ジョーイ・ロガーノフォード82
232ポール・メナードシボレー82
3442カイル・ラーソンシボレー82
4619ダニエル・サレストヨタ カムリ82
121320エリック・ジョーンズトヨタ カムリ82
152044J.J.イェリートヨタ カムリ82
182828ダコダ・アームストロングトヨタ カムリ81
333010ジェフ・グリーントヨタ カムリ18
362914トミー・ドリッシトヨタ カムリ17
37518カイル・ブッシュトヨタ カムリ17

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1エリオット・サドラーシボレー668
2ダニエル・サレストヨタ657
3タイ・ディロンシボレー629
4エリック・ジョーンズトヨタ613
14ダコダ・アームストロングトヨタ428
16J.J.イェリートヨタ399
28ジェフ・グリーントヨタ139
32ドリュー・ヘリングトヨタ91
34コリー・ラジョイトヨタ78
41ベニー・ゴードントヨタ51
50ブランドン・マクレイノルズトヨタ27
60マーク・トンプソントヨタ11
66トミー・ドリッシトヨタ5

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1トヨタ840
2シボレー801
3フォード727
4ダッジ204