2017年プレスリリース

TOYOTA GAZOO Racing はSP3Tクラス2位・総合25位で完走
「もっといいクルマづくり」「人材育成」に終わりはない

2017年5月29日(月)-1:00配信

TOYOTA GAZOO Racingは、2017年5月25日(木)から28日(日)にかけてドイツ、ニュルブルクリンクで開催された第45回ニュルブルクリンク24時間耐久レースにLEXUS RC(170号車:井口卓人/松井孝允/蒲生尚弥/矢吹久*1)で参戦し、SP3T*2クラス2位、総合25位で完走した。

170号車 LEXUS RC
170号車 LEXUS RC

25日(木)の予選1回目、26日(金)の予選2回目を終え、LEXUS RCは9分02秒157を記録し、SP3Tクラス2位、総合52位で決勝を迎えた。157台が参戦した決勝レースは、27日(土)現地時間15時30分にスタートし、LEXUS RCは井口選手がステアリングを握った。その後、ドライバーは松井選手、蒲生選手、矢吹選手とたすきをつなぎ、順調に周回を重ねた。約6時間経過した頃、他車との接触でボディにダメージを受けたが、手際の良いピット作業によりコース復帰。その後、完全に日が落ち、ナイトセクションに入ったが、大きなトラブルもなく走行を続け、スバル、アウディとSP3Tクラス上位争いを演じた。クルマが順調に走行する中、社員メカニックとエンジニアは自分たちの役割を確実に果たし、約14時間経過して28日(日)の日の出を迎えた。最終スティントは松井選手がドライブし、28日(日)15時30分にチェッカーフラッグは振られ、LEXUS RCはSP3Tクラス2位、総合25位でフィニッシュ。昨年無念のリタイアとなった雪辱を果たした。
また、TOYOTA GAZOO Racing THAILAND(TOYOTA MOTOR THAILAND)から参戦したCOROLLA ALTISは、TOYOTA GAZOO Racingドライバーの木下隆之選手がドライバーを務めた124号車がSP3クラス9位(総合104位)、123号車が同クラス8位(総合103位)でフィニッシュした。

2007年に開始したこの活動も今年で11年目を迎え、これまで活動に参加してきた社員メカニックおよびエンジニア、車両評価ドライバーは、レース活動での知見を生かし、さまざまな車両開発の現場で活躍している。過去には、LEXUS LFAやTOYOTA 86、TOYOTA C-HRが参戦し、その後の市販車としての性能向上、商品性向上に生かしてきた。ニュルブルクリンク24時間耐久レースへの挑戦は「人を鍛え、クルマを鍛える」ことが目的であり、TOYOTA GAZOO Racingの活動の原点である。

※2017/5/29 19:00 時点 リザルトを最新情報に更新

友山 茂樹:GAZOO Racing Company President

順位よりも24時間走り切り、完走できたことが嬉しい。ドライバー、メカニック、エンジニア、サポートスタッフがそれぞれの役割を果たし、心ひとつにたすきをつないだ結果だと思う。この活動を支えてくださったサプライヤー企業およびパートナー企業の皆さま、応援してくださった多くのファンの方々に感謝します。そして、ニュルに挑戦し続ける同士であるスバルさんとの競い合いで、我々は多くの刺激と学びを得ることができました。スバルさんの結果はとても残念でしたが、感謝と敬意を表したいと思います。
トヨタの「もっといいクルマづくり」と、それを支える「人づくり(人材育成)」に終わりはありません。「人を鍛え、クルマを鍛える」ために、これからもニュルへの挑戦を続けていきたい。

  • TOYOTA GAZOO Racing チーム
    TOYOTA GAZOO Racing チーム
  • トヨタ自動車社員メカニック
    トヨタ自動車社員メカニック

≪ニュルブルクリンク24時間耐久レース SP3Tクラスの上位結果≫

順位 No. チーム 車名 総合順位 周回
1位 89 LMS Engineering Audi TTRS2 総合24位 145周
2位 170 TOYOTA GAZOO Racing LEXUS RC 総合25位 145周
3位 87 MSC Sinzig e.V. im ADAC Audi TT 総合45位 137周
  • (*1) トヨタ自動車株式会社 凄腕技能養成部 所属
  • (*2) SP3T:排気量2,000CCまでのターボエンジン搭載クラス