特別戦
ラリーチャレンジ 2016年 特別戦 新城
レポート
ラリーチャレンジ 2016年 特別戦 新城 レポート

新城に集いし精鋭達の熱い走り。
2016シリーズを締めくくるにふさわしい激戦を展開!

全日本ラリー選手権には、ラリーチャレンジE-3クラスの西シリーズで年間チャンピオンに輝いた山本・安藤組が参戦。上位に食い込む好走を見せた。
全日本ラリー選手権には、ラリーチャレンジE-3クラスのオリジナルシリーズで年間チャンピオンに輝いた山本・安藤組が参戦。上位に食い込む好走を見せた。

 11月6日。愛知県新城市を舞台としてラリーチャレンジ 特別戦 in 新城が開催された。全日本ラリー選手権 第9戦 新城のなかで行われた本戦は、前戦の恐竜 勝山までで決定した年間ポイントから上位の選手のみが参戦できる特別戦。全国各地で開催されたラリーを勝ち抜いた精鋭たちが一同に集うこととなった。
 抜けるような晴天が広がった当日は、ラリー走行を観戦できる新城総合公園や鬼久保ふれあい広場に早朝から多くの観客が訪れ、新城市を挙げてのラリーの祭典を楽しんでいた。
 また、前日の土曜日には新城市内のホテルを会場として年間チャンピオンの表彰パーティを開催。各チャンピオンには表彰盾とともに特製モリゾウステッカーが贈呈され、和気藹々とした雰囲気のなか一年間の激闘を称え合った。

全日本ラリー選手権には、ラリーチャレンジE-3クラスの西シリーズで年間チャンピオンに輝いた山本・安藤組が参戦。上位に食い込む好走を見せた。
全日本ラリー選手権には、ラリーチャレンジE-3クラスのオリジナルシリーズで年間チャンピオンに輝いた山本・安藤組が参戦。上位に食い込む好走を見せた。
年間チャンピオン表彰式にて、サプライズの副賞として贈られた特性モリゾウステッカーはチャンピオンを讃えるメダル型のあしらい。
年間チャンピオン表彰式にて、サプライズの副賞として贈られた特性モリゾウステッカーはチャンピオンを讃えるメダル型のあしらい。

 上平井、鬼久保ふれあい公園、新城総合公園の3つのコースを舞台に争われる新城ラウンド。林道コースの上平井SS(スペシャルステージ・タイムアタック区間)は道幅が狭くカーブが次々と迫る非常に難易度の高いコース。路面は乾いている状態でコンディションが良いゆえに走行スピードも上がるため、精神力と体力を消耗する非常にタフなタイム争いとなった。
 鬼久保ふれあい公園と新城総合公園には観客が観戦できる観戦コースが設定された。全体で7km近くある鬼久保SSは、観戦エリアの公園内を抜けたのち車幅の広い高速走行へと突入していく。上平井とは違い道幅の広さを活かしたアプローチでのアタックが求められる。そしてメイン会場となる新城総合公園。観客が埋め尽くすコース内を疾走、多くの歓声が沸きあがった。

年間チャンピオン表彰式にて、サプライズの副賞として贈られた特性モリゾウステッカーはチャンピオンを讃えるメダル型のあしらい。
年間チャンピオン表彰式にて、サプライズの副賞として贈られた特性モリゾウステッカーはチャンピオンを讃えるメダル型のあしらい。
ラリーチャレンジのサービスパークにも多くの観客が訪れ、選手との交流を楽しんでいた。
ラリーチャレンジのサービスパークにも多くの観客が訪れ、選手との交流を楽しんでいた。

 毎回熱戦が繰り広げられた86エキスパートのE-2クラスには、まさに精鋭とも言える選手たちが集結。すべてのクラスでハイレベルな攻防となるが、勝負の注目はオリジナルシリーズチャンピオンの種治・天野組と、西シリーズチャンピオンで地元の山口・坂田組の一騎打ちの展開となっていく。恐竜 勝山での勝利から勢いに乗る種治・天野組はSS1から総合1位のタイムを記録。上平井のような狭くテクニカルなコースを得意とする山口選手も猛追したが一歩及ばず、種治・天野組が勝利を飾った。
 トヨタ車限定のE-3クラスもまた、1年間熱いバトルを繰り広げた。その中心となったのがカルディナの中村・増元組とヴィッツの細谷・高橋組。初代ヴィッツで踊るようにコーナーを駆け抜ける細谷・高橋組と、ワゴンタイプとはいえハイパワー4WDマシンを駆るベテラン中村・増元組の戦いが期待されたが、SS1で細谷・高橋組がパンクに見舞われスローダウン。後半セクションで盛り返すスピードを見せるがそのギャップを埋めることはできず、中村・増元組の優勝となった。

ラリーチャレンジのサービスパークにも多くの観客が訪れ、選手との交流を楽しんでいた。
ラリーチャレンジのサービスパークにも多くの観客が訪れ、選手との交流を楽しんでいた。
  • セレモニアルスタートのゲート前には大勢の観客が駆けつけ、スタートしていく選手たちに声援を送っていた。
    セレモニアルスタートのゲート前には大勢の観客が駆けつけ、スタートしていく選手たちに声援を送っていた。
  • 今回のラリーで優勝した選手達は11月27日に富士スピードウェイで開催されるTOYOTA GAZOO Racing FESTIVALにドライバーとしての招待される。
    今回のラリーで優勝した選手達は11月27日に富士スピードウェイで開催されるTOYOTA GAZOO Racing FESTIVALにドライバーとしての招待される。
「15年間ありがとうSCP10」の特製ステッカーが全車に貼られ、ラリーチャレンジを長年支えてきた初代ヴィッツへの感謝を表した。
「15年間ありがとうSCP10」の特製ステッカーが全車に貼られ、ラリーチャレンジを長年支えてきた初代ヴィッツへの感謝を表した。

 今年でワンメイククラスが終了する初代ヴィッツ(SCP10)限定のC-1クラス。ラリーチャレンジの前身となるTRDヴィッツチャレンジから15年間欠かさず参戦を続けた小林夫婦など、長年ラリーチャレンジを支えてきた選手が参戦。C-1クラスを共に戦った仲間達や、このヴィッツからステップアップしていった選手達との談笑で、サービスパークには明るい笑い声が広がっていた。クラス優勝は、今年からの参戦ながら圧倒的な速さを見せつけた岩田・岡田組が獲得した。
 C-2クラスにおいては、TRDヴィッツチャレンジの頃から参戦し、今年5年ぶりにラリーに復帰した毛受・柿澤組が優勝を果たしたのも印象的だった。

「15年間ありがとうSCP10」の特製ステッカーが全車に貼られ、ラリーチャレンジを長年支えてきた初代ヴィッツへの感謝を表した。
「15年間ありがとうSCP10」の特製ステッカーが全車に貼られ、ラリーチャレンジを長年支えてきた初代ヴィッツへの感謝を表した。
  • 初代ヴィッツ最後のワンメイククラスを制したのはカートやフォーミュラ等のモータースポーツ経験も豊富な岩田選手。フレッシュな岩田選手の今後にも期待したい。
    初代ヴィッツ最後のワンメイククラスを制したのはカートやフォーミュラ等のモータースポーツ経験も豊富な岩田選手。フレッシュな岩田選手の今後にも期待したい。
  • 特別戦 新城での各クラス勝者に送られた特性モリゾウステッカー。精鋭の中の精鋭の証として注目を集めていた。
    特別戦 新城での各クラス勝者に送られた特性モリゾウステッカー。精鋭の中の精鋭の証として注目を集めていた。

Rally DataTOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジ in 新城

  • 主催

    モンテカルロ・オート・スポーツ・クラブ(MASC)
    〒441-1312 愛知県新城市 浅谷字ヒヨイタ40
    新城総合公園(HQ)

  • 開催日

    2016年11月6日(日)

  • セレモニアルスタート会場

    新城総合公園

  • サービスパーク

    新城総合公園

  • ゴール会場

    新城総合公園

  • セクション数/SS本数

    2/4本

  • SSトータル距離/総走行距離

    19km/120km

  • 参加台数

    75台
    C-0 7台/C-1 6台/C-2 8台/C-3 6台
    E-1 6台/E-2 8台/E-3 6台/オープン 1台

  • 出走台数/完走台数

    48台/44台

PICK UP好天に恵まれ大盛況となった新城ラリー。見どころも満載!

オープンクラスに水素自動車ミライで参戦した自動車評論家の国沢選手。これからのモータースポーツの楽しみ方の一つの形を提示した。
オープンクラスに水素自動車ミライで参戦した自動車評論家の国沢選手。これからのモータースポーツの楽しみ方の一つの形を提示した。

 ラリーチャレンジでは、モリゾウ選手をはじめアクアで2度目の参戦となった俳優の哀川翔さんや、ラリーカー仕様のミライで参戦した自動車評論家の国沢光宏さんなどが特別枠で参戦。気さくにファンサービスに応えていた。
 また、新城ラリーのメイン会場となる新城総合公園は企業ブースや地元の飲食ブースの出店で賑わい、ステージイベントやデモンストレーションランなど多くのイベントが開催された。TGRPも開催され、おなじみの人気アトラクションを多くの来場者が楽しんでいた。

オープンクラスに水素自動車ミライで参戦した自動車評論家の国沢選手。これからのモータースポーツの楽しみ方の一つの形を提示した。
オープンクラスに水素自動車ミライで参戦した自動車評論家の国沢選手。これからのモータースポーツの楽しみ方の一つの形を提示した。

クラス別順位

E-2

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 種治 芳尚/天野 沙貴/トヨタ 86
2 山口 忍/坂田 智子/トヨタ 86
3 小倉 康宏/髙田 高志/トヨタ 86

E-3

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 中村 英一/増元 信彦/トヨタ カルディナ
2 石田 政晃/小林 長門/トヨタ ヴィッツ
3 細谷 裕一/高橋 直美/トヨタ ヴィッツ

E-1

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 行徳 聡/吉澤 慎司/トヨタ ヴィッツ
2 松木 秀樹/桜井 克之/トヨタ ヴィッツ
3 赤木 攻/赤木 弥生/トヨタ ヴィッツ

C-3

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 長崎 雅志/鈴木 敬一/トヨタ 86
2 鶴田 健二/大城 明人/トヨタ 86
3 吉谷 基伸/野中 直子/トヨタ 86

C-2

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 毛受 広子/柿澤 廣幸/トヨタ ヴィッツ
2 西村 邦夫/仲野 篤/トヨタ ヴィッツ
3 冨田 典之/苫米地 広貴/トヨタ ヴィッツ

C-1

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 岩田 晃知/岡田 慶太朗/トヨタ ヴィッツ
2 高桑 真人/高桑 真/トヨタ ヴィッツ
3 越智 瑞穂/新井 祐一/トヨタ ヴィッツ

C-0

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 和田 利明/落合 弘志/トヨタ アクア
2 笠原 彰人/竹下 紀子/トヨタ アクア
3 竹中 淳/小澤 友皓/トヨタ アクア

オープン

順位 ドライバー / コ・ドライバー / 車名
1 国沢 光宏/木原 雅彦/トヨタ ミライ