世界の新井とラリーの聖地巡礼体感 in 渋川 ラリー体感・観戦レポート 2017/8/5-6 渋川(群馬県)

“世界の走り”を体感!ラリーの聖地・群馬を実感!!

  • ツアーは12:20 JR高崎駅出発の貸切バスでスタート。車内では説明や注意事項のほか、ヤリスWRCクリアファイルの配布も行われました。

これまで、プロダクションカー世界ラリー選手権(PWRC)で二度のシリーズチャンピオンを獲得した新井敏弘選手をはじめ、数多くの全日本ラリー選手権チャンピオンドライバーを輩出している群馬県。そのなかでも、8月6日にTOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジ第7戦が開催された渋川市は、群馬県のほぼ中央に位置し、東に赤城山、西に榛名山、南西に妙義山の上毛三山を望むという立地条件により、以前からラリーが盛んに開催され、ラリー関係者からは“ラリーの聖地”とも呼ばれている場所です。

今回、この“ラリーの聖地”を舞台に、その魅力を存分に味わえる体験型観戦ツアーを実施しました。このツアーは、ラリー入門者でも参加しやすいTOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジを観戦するとともに、群馬が生んだトップドライバーの新井選手による“世界レベルの走り”を助手席から体感してもらおうというもの。すでにラリーに出場している方や、機会があればこれからラリーに出てみたいという方なども含め、全国各地から13名の方がツアーに参加しました。

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林道ステージを激走!

ラリー講習会

TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジ in 渋川が開催される前日の8月5日、集合場所の高崎駅前に集合したツアー参加者たちは、貸し切りバスで渋川公民館に移動。そこでラリーに出場するために必要な基礎知識の座学を受講しました。

  • 座学でのラリー講習会からさっそく、新井敏弘氏が参加。
  • ラリーチャレンジを運営するトヨタテクノクラフトの松本氏により、ラリーの基礎講習が行われた。
  • ツアー参加者のみなさんの自己紹介ではラリーへの思いを垣間見れる一幕も。講習を受けるまなざしは真剣そのもの。

デモラン&同乗走行

座学の後は、翌日のTOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジで実際に走行するSS(SS:スペシャルステージ・タイムアタック区間)に移動し、いよいよお待ちかねの新井選手による同乗体験走行です。全日本ラリー選手権に出場しているラリーカーと同じ仕様の車両に乗り込み、狭い林道を全開で攻める“世界レベルの走り”を体感します。

  • いよいよ世界の新井のドライビングを体感。みなさん、スタート前は少し緊張ぎみのよう。走行前後では車両の細部をくまなく見入る姿も。

同乗走行を体験したツアー参加者は、「こんなに狭い道をよく全開で走ることができるなと感動しました。最初は怖いかなと思いましたが、新井選手のテクニックがものすごくて、安心して助手席に乗っていることができました。本当に楽しかったです」と大感激の様子。また、「ドライバーもすごいですが、あのスピードの中で的確にペースノートを読むコ・ドライバーって、体力的にも大変なんだなということが実感できました」と、コ・ドライバーに興味を持つ参加者も。

ドライバーを務めた新井選手は、「全開で走ると最初はみなさん『ウワー!』って驚きますが、前をちゃんと見ていれば大丈夫ですよと声をかけると、『ホントだ、楽しい』と言ってくれるんです。『楽しい』と思っていただくことって、大事ですよね。これをきっかけに、もっとラリーが好きになってくれたらいいなと思います」とコメントしています。

  • 全日本ラリー選手権も開催されたことがある林道コースで、新井敏弘氏のテクニックを存分に体感、観戦した一行。新井敏弘氏も真夏のドライビングとスーツのため汗まみれでラリーの楽しさを伝えた。

ラリチャレ懇親会

体験同乗走行を終えたツアー参加者たちは、翌日のTOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジ出場者を対象としたウェルカムパーティ(懇親会)にも参加し、その雰囲気を多いに楽しみました。

  • 懇親会では地元有志の各種パフォーマンスが披露された。もちろん、ここでも世界の新井が同行、ツアー参加者との交流を深めた。

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いつかあの舞台へ

そして翌日の8月6日は、TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジ in 渋川を観戦。セレモニアルスタートや林道SS、ラリーパークに設けられた各社のPRブースを見学するなど、盛りだくさんの内容となりました。ラリーの拠点となる渋川市総合公園には約1万人を超える観客が詰めかけ、大観衆の中を走るラリーカーにツアー参加者も声援を送っていました。

セレモニアルスタート

  • 1分間隔でスタートしていくラリーカーに手をふって声援を送るツアー参加者。ラリーカーのドライバー、コ・ドライバーも笑顔でこたえる。
  • モリゾウ君とルーキーちゃんも駆けつけ写真撮影を行いました。

サービスパーク見学

  • ラリーチャレンジ参戦中で、サービスパークに戻ったモリゾウ選手との記念写真。この後、モリゾウ選手は車両整備など終え、午後のラリーをスタートさせた。

林道SS観戦

  • ラリーチャレンジ in 渋川の実行支援委員でTeam Alpine Gunma所属の坂木裕之氏の解説を受けながら林道SSを観戦。なお、この観戦はツアー参加者のみの限定ギャラリーコーナー。観戦を終え、バスで渋川市総合公園に戻る際には、林道SSスタート待ちの競技参加者たちが笑顔でバスに手をふる。

PRブース見学・公園SS観戦

イベント広場では企業や地元飲食店のブース出展があり、ヤリスWRCレプリカをはじめとする展示車両やオリジナル商品などにも足を止めていました。

おつかれさまでした

  • TOYOTA GAZOO RacingブースのヤリスWRCレプリカ前で記念撮影。“ラリー大好き”の掛け声に笑顔の一枚となった。

ツアーを終えて、「内容豊富なメニューで充実した2日間になりました。こういった体験型観戦ツアーは、ぜひまた参加してみたいですね」と、ツアー参加者も大満足。また、「このツアーを通じて、ただラリーを観戦するだけではなく、いつか自分も選手としてあの大観衆の前を走ってみたいという気持ちになりました」と、ラリー出場に興味を持つ方も。“聖地”で開催した体験型観戦ツアーは、ラリーを思う存分堪能する熱い2日間となりました。