石浦宏明が貫禄の2年連続ポールポジション!
J.P.デ・オリベイラが続きトヨタエンジン最前列独占
5月28日(土)岡山国際サーキットで全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦の予選が行われ、石浦 宏明(P.MU/CERUMO・INGING)が昨年に続き2年連続となるポールポジションを獲得。ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が2番手で続き、トヨタエンジン搭載車が最前列グリッドを占めて明日の決勝レースに臨むこととなった。
28日(土)、朝からの雲は午後になっても晴れず、やや涼しく感じる気候の下、午後2時10分よりノックアウト方式の予選が開始された。
気象レーダーでは周辺に雨雲が見え、いつ雨が落ちてくるのか分からない状況もあり、Q1はセッションスタート前から全車ピットロードに整列し、アタック開始。
5,6周して一旦タイムを出した後ピットへ戻り、タイヤを交換して再度アタック。前日行われた専有走行は強い日差しの下で実施されたが、今日は路面温度が上がらず、各車タイヤを温めるのに苦戦。セッション終盤にタイムが上がり始めると、めまぐるしく順位が入れ替わっていった。
スーパーフォーミュラでは恒例となった僅差の争いとなる中、全セクターでベストを更新し、2番手以下をコンマ4秒引き離すタイムをマークした石浦がQ1をトップで通過。チームメイトの国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)が3番手。アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM'S)と中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM'S)は13,14番手とぎりぎりでのQ2進出。
一方で、ウィリアム・ブラー(KONDO RACING)は15番手、午前中のフリー走行でクラッシュ、何とか修復して予選に出走した小林 可夢偉(SUNOCO TEAM LEMANS)は18番手、同じくフリー走行でスピンを喫した中山 雄一(KCMG)が19番手で3台がQ1敗退となってしまった。
10分間のインターバルを経てQ2(7分間)開始。やはり各車タイヤの温めに時間がかかり、セッション終了直前に順位が入れ替わっていった。
ここでも石浦がQ1に続きトップタイム。オリベイラが3番手、オリベイラのチームメイト、ルーキーである関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が0.024秒差の4番手で続いた。このセッションも非常に僅差の争いとなり、関口からコンマ1秒差のタイムをマークした国本が8番手でQ3進出。トヨタ勢は4台がQ3進出を決めた。
中嶋一貴はこの国本に僅か0.012秒届かず、9番手でQ3進出ならず。ロッテラーが12番手、ロシターが13番手、カーティケヤン14番手でQ2敗退となった。
Q3(7分間)もセッション終盤にタイムが出る展開となったが、Q1、Q2共にトップタイムの石浦がここでも2番手を0.222秒も引き離す圧倒的なタイムで2年連続、キャリア4度目となるポールポジションを獲得。オリベイラが2番手で続き、トヨタエンジンは最前列グリッドを独占して明日の決勝レースに臨むこととなった。
2番手以降は7台がコンマ3秒に入る激戦となり、国本は7番手、関口は8番手と4列目に並んだ。
石浦 宏明(P.MU/CERUMO・INGING)
タイヤメーカーが変わったことで、コンディションの違いやセッション毎の調子の見極めが難しい。昨日は比較的調子が良く、そのままの状態なのに今朝は違っていた。しかし、新品タイヤを使わずに最後までセッティングに集中し、フィーリングの確認に努めた。前回Q1で不運なタイム抹消があったので、今回はそういうことの無いように、新品タイヤを温存し、Q1に2セット投入した。Q1の1セット目は全然グリップ感がなく焦ったが、エンジニアが原因をすぐ突き止めてくれて、調整したところ、2セット目は一気にタイムが上がり、そこからは行けるという手応えを得た。Q2ではタイム差を詰められたので一瞬心配はしたが、落ち着いてQ3を戦い、ポールポジションを獲得出来た。開幕戦で悔しい思いをしたので、こうしてポールポジションが取れて嬉しい。明日は雨になるかも知れないが、雨でのテストは事前にやっているので、ウェットでも自信はあるし、どんな天気でも臨機応変に行けると思っている。当然勝つつもりだ。
RESULT
スーパーフォーミュラ 2016年 第2戦 岡山 予選結果
順位 | No. | ドライバー | 車両名/エンジン | Q1 | Q2 | Q3 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 石浦 宏明 | P.MU/CERUMO · INGING SF14 TOYOTA RI4A | 1'14.095 | 1'13.897 | 1'13.620 |
2 | 19 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14 TOYOTA RI4A | 1'14.699 | 1'14.052 | 1'13.842 |
3 | 10 | 塚越 広大 | REAL SF14 Honda HR-414E | 1'14.666 | 1'14.116 | 1'13.893 |
4 | 11 | 伊沢 拓也 | REAL SF14 Honda HR-414E | 1'14.527 | 1'13.995 | 1'13.917 |
5 | 40 | 野尻 智紀 | DOCOMO DANDELION M40Y SF14 Honda HR-414E | 1'14.890 | 1'14.151 | 1'13.940 |
6 | 16 | 山本 尚貴 | TEAM 無限 SF14 Honda HR-414E | 1'14.718 | 1'14.168 | 1'14.027 |
7 | 2 | 国本 雄資 | P.MU/CERUMO · INGING SF14 TOYOTA RI4A | 1'14.659 | 1'14.173 | 1'14.121 |
8 | 20 | 関口 雄飛 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14 TOYOTA RI4A | 1'14.824 | 1'14.076 | 1'14.154 |
9 | 37 | 中嶋 一貴 | VANTELIN KOWA TOM'S SF14 TOYOTA RI4A | 1'15.035 | 1'14.185 | |
10 | 64 | 中嶋 大祐 | NAKAJIMA RACING SF14 Honda HR-414E | 1'14.691 | 1'14.192 | |
11 | 65 | ベルトラン・バゲット | NAKAJIMA RACING SF14 Honda HR-414E | 1'14.713 | 1'14.277 | |
12 | 36 | アンドレ・ロッテラー | VANTELIN KOWA TOM'S SF14 TOYOTA RI4A | 1'15.019 | 1'14.445 | |
13 | 3 | ジェームス・ロシター | フジ・コーポレーション KONDO SF14 TOYOTA RI4A | 1'14.963 | 1'14.558 | |
14 | 7 | ナレイン・カーティケヤン | SUNOCO TEAM LEMANS SF14 TOYOTA RI4A | 1'14.927 | 1'14.575 | |
15 | 4 | ウィリアム・ブラー | フジ・コーポレーション KONDO SF14 TOYOTA RI4A | 1'15.451 | ||
16 | 41 | ストフェル・バンドーン | DOCOMO DANDELION M41S SF14 Honda HR-414E | 1'15.507 | ||
17 | 8 | 小林 可夢偉 | SUNOCO TEAM LEMANS SF14 TOYOTA RI4A | 1'15.519 | ||
18 | 18 | 中山 雄一 | KCMG Elyse SF14 TOYOTA RI4A | 1'15.662 | ||
19 | 34 | 小暮 卓史 | DRAGO CORSE SF14 Honda HR-414E | 1'15.681 |