スーパーフォーミュラ 2016年 第6戦 SUGO

予選

2度目のポールポジション獲得した関口雄飛

関口雄飛が自身2度目のポールポジション獲得!

 9月24日(土)、宮城県のスポーツランドSUGOでスーパーフォーミュラ第6戦の予選が行われ、ルーキーの関口 雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が自身2度目となるポールポジションを獲得。中嶋一貴が0.018秒の僅差で2番手タイムをマークするも、ピットアウト時のペナルティで1グリッド降格となり、3番手グリッドから明日の決勝に臨むこととなった。

 午前中は日差しも見えていたものの、予選が開始される頃にはほぼ雲が空を覆い、気温25度、路面温度29度というドライコンディションで午後1時にノックアウト方式のQ1(20分間)が開始された。
 セッション開始の5分ほど前からほとんどの車両がピットロードに並び、まずアタック開始。5周ほどして一旦タイムをマークしたところで全車ピットに戻った。

 残り7分ほどのところでオリベイラを先頭に再びアタック開始。ここで、ピットロードにいた小林可夢偉にガレージから出てきた車両が接触。小林の車両がピットウォールに挟まる形で2台は絡み合って停まってしまい、小林は車両にダメージを負うと共に、予選アタックのチャンスも失うこととなってしまった。
 コース上ではタイヤの温まった各車がアタックを開始し、次々にタイムアップ。前日の専有走行から好調な関口がその速さを見せ、残り30秒ほどで関口がトップタイムをマーク。また、午前中のフリー走行で5番手と好調な中山 雄一(KCMG)が4番手と好タイムをマークした。

 このQ1では、前戦レース2で初優勝を飾り、ランキング首位につける国本 雄資(P.MU/CERUMO・INGING)僅か0.067秒及ばず17番手でまさかのQ2進出ならず。
 不運な接触で車両不調を抱えながらもまずまずのタイムをマークしていた小林だったが、最後の最後に押し出される形で僅か0.017秒及ばず15番手。ブラーが16番手でQ1敗退となった。

 Q2(7分間)では、3周目に中嶋一貴がマークしたタイムを誰も上回れず。関口が0.07秒差の2番手、関口のチームメイト、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が3番手で続いた。
 Q1で4番手に着けた中山は、Q2では僅かにミスをしたというものの、ここでも4番手と好タイム。今季初、自身のキャリアでもドライでは初めてとなるQ3進出を果たした。
 ジェームス・ロシター(KONDO RACING)が8番手で今季2度目のQ3進出。一方、1分5秒台に入れ、Q3進出かと思われたアンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM'S)と石浦 宏明(P.MU/CERUMO・INGING)は僅か0.01秒、0.025秒及ばず9,10番手でQ2敗退。ランキングトップ3がQ3進出を果たせないという波乱の予選に。
 ナレイン・カーティケヤン(SUNOCO TEAM LEMANS)は14番手となった。

ルーキーの関口 雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)

中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM'S)

ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)

 Q3(7分間)もセッション終盤に順位が入れ替わっていったが、チェッカー目前に関口がトップに立つと、その直後にフィニッシュラインを超えた中嶋一貴は、惜しくも0.018秒届かず。関口が今季2度目となるポールポジションを獲得。2番手で続いた中嶋一貴は、Q1のピットアウト時に安全確認を怠ったとして1グリッド降格のペナルティを受けることとなり、3番手グリッドとなった。
 オリベイラはトップから0.23秒の僅差ながら6番手。Q2まで好走を見せた中山はタイムが伸びず7番手。ロシターが8番手から明日の決勝に臨むこととなった。

関口 雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)

 昨日の専有走行から調子が良かった。今朝のフリー走行ではチームメイトのオリベイラ選手がコンマ4,5秒速かったのだが、お互いデータ等も共有しているので、今度は僕が勉強させてもらって、それを今回の予選で走りに反映させることが出来た。ここももてぎと同じでなかなか抜きづらいサーキットなので、スタートと1周目が重要だ。2番手の(中嶋)一貴君は毎回すごくスタートが良いので、とにかく明日は1位で1コーナーを抜けられるよう、上手いスタートを決めたい。

ポールポジション獲得を喜ぶ関口雄飛

中嶋 一貴(VANTELIN TEAM TOM'S)

昨日も今朝も、手応えとしては悪くなかったが、タイムについては全体的に上手くまとめられない流れがずっと続いていた。Q1ももう一つタイムが伸びなかったが、Q2で良いアタックが出来たことで、自信を持ってQ3に臨んだ。(関口)雄飛の速さは分かっていたので、ポール獲得には全てを出し切る必要があるとは考えていたが、ちょっと足りなかった。とはいえ、昨日から雄飛がコンマ5秒くらい誰よりも速かったことを考えると、狙い通りのポジションと言えるし、スタートで前に出るチャンスもあると思う。去年はスタートで前に出ながら追い上げられてしまい、タイトル争い的にも痛いレースになってしまったので、今年はチャンピオンシップ争いの面でも、良い意味でターニングポイントになるようなレースがしたい。

中嶋 一貴

RESULT
スーパーフォーミュラ 2016年 第6戦 SUGO 予選結果

順位No.ドライバー車両名/エンジンQ1Q2Q3
120関口 雄飛ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14
TOYOTA RI4A
1'05.5861'05.6171'05.398
237中嶋 一貴VANTELIN KOWA TOM'S SF14
TOYOTA RI4A
1'06.0861'05.5461'05.416
340野尻 智紀DOCOMO DANDELION M40Y SF14
Honda HR-414E
1'06.1781'05.8361'05.506
464中嶋 大祐GREEN TEC/NAKAJIMA SF14
Honda HR-414E
1'06.1201'05.8581'05.544
541ストフェル・バンドーンDOCOMO DANDELION M41S SF14
Honda HR-414E
1'05.7391'05.8961'05.598
619ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14
TOYOTA RI4A
1'06.1221'05.6921'05.629
718中山 雄一KCMG Elyse SF14
TOYOTA RI4A
1'06.0511'05.7651'06.208
83ジェームス・ロシターフジ・コーポレーション KONDO SF14
TOYOTA RI4A
1'06.2421'05.9721'06.361
936アンドレ・ロッテラーVANTELIN KOWA TOM'S SF14
TOYOTA RI4A
1'06.2771'05.982
101石浦 宏明P.MU/CERUMO · INGING SF14
TOYOTA RI4A
1'06.3091'05.997
1165ベルトラン・バゲットGREEN TEC/NAKAJIMA SF14
Honda HR-414E
1'06.2151'06.027
1210塚越 広大REAL SF14
Honda HR-414E
1'06.3441'06.057
1334小暮 卓史DRAGO CORSE SF14
Honda HR-414E
1'05.9631'06.196
147ナレイン・カーティケヤンSUNOCO TEAM LEMANS SF14
TOYOTA RI4A
1'06.2691'06.232
158小林 可夢偉SUNOCO TEAM LEMANS SF14
TOYOTA RI4A
1'06.361
164ウィリアム・ブラーフジ・コーポレーション KONDO SF14
TOYOTA RI4A
1'06.403
172国本 雄資P.MU/CERUMO · INGING SF14
TOYOTA RI4A
1'06.411
1811伊沢 拓也REAL SF14
Honda HR-414E
1'06.617
1916山本 尚貴TEAM 無限 SF14
Honda HR-414E
1'06.754