LEXUS GAZOO Racing

SUPER GT 2017年 第6戦 鈴鹿1000km

決勝

LEXUS勢最上位の4位でフィニッシュとなったWedsSport ADVAN LC500 19号車(関口 雄飛/国本 雄資/小林 可夢偉)

大波乱となった「最後の鈴鹿1000km」レース
関口雄飛/国本雄資/小林可夢偉組が4位フィニッシュ

SUPER GT第6戦鈴鹿1000kmの決勝レースが開催。ウェイトハンデに苦しんだLEXUS LC500勢は長いレースで徐々に追い上げ、終盤には表彰台争いを繰り広げたが、惜しくも届かず、関口 雄飛/国本 雄資/小林 可夢偉組 WedsSport ADVAN LC500 19号車が4位でフィニッシュ。ペナルティやタイヤバースト、クラッシュの多発する波乱のレースを走り抜いた平川 亮/ニック・キャシディ組 KeePer TOM'S LC500 37号車が6位、大嶋 和也/アンドレア・カルダレッリ組 WAKO'S 4CR LC500 6号車が7位となった。

 27日(日)は朝から快晴。午後12時30分、気温30度、路面温度47度という暑さの中、三重県警の白バイ、パトカーによる交通安全啓発パレードラップ、フォーメーションラップに続き、173周、1000kmの長いレースへのスタートが切られた。

 2番手グリッドの19号車は関口がスタートを担当し、序盤から激しい2位、3位争いを展開。

 43周目、接触からスピンした車両がコース上に止まってしまったため、セーフティカーが導入。レースが4分の1ほどを終えたところでのセーフティカー導入により、それまでのマージンは帳消しとなった。

 48周目に再スタートが切られ、55周目あたりから2度目のピットが開始されると、このチャンスを活かしたLEXUS勢が躍進。全車が2度目のピットを終えた時点で、3位の19号車だけでなく、14番手スタートのDENSO KOBELCO SARD LC500 1号車が5位、10番手スタートのau TOM'S LC500 36号車が7位、11番手スタートの6号車が9位へとポジションアップ。1号車のヘイキ・コバライネンは、その後ペースの上がらない19号車もかわし、LEXUS勢最上位の4位へと浮上した。

 各所で展開される、激しい順位争いの中、タイヤのバーストやペナルティも続発する荒れたレースに。ZENT CERUMO LC500 38号車はピット作業違反のペナルティを科され、順位を落としてしまった。

 全車が3度目のピットも終え、レースが折り返しを過ぎた95周目、プリウス31号車がクラッシュし、この日2度目のセーフティカー導入。

 このセーフティカーからの再スタート後も19号車、1号車がトップ5圏内でLEXUS勢を引っ張る形となったが、最後となる5度目のピットをやや早めに終え、追い上げを図った関口の19号車は、ピットに入っていない首位の車両に引っかかる形となり、狙い通りにペースが上げられず。全車が最後のピットを終えた時点で1号車がLEXUS勢最上位に浮上。

 トップ車両のタイヤバーストにより3位へとポジションを上げた1号車の平手晃平は、19号車をかわしてきたNSX-GT 100号車の猛追を受け、表彰台を賭け、10周以上に渡ってテール・トゥ・ノーズでの息の詰まるようなバトルを展開。

 レースは2回のセーフティカー導入の影響もあり、予定の173周ではなく、時間制限で午後6時28分を過ぎた時点で終了することとなった。1号車と100号車は毎周ブレーキングで共に白煙を上げるような激戦を繰り広げていたが、残り10分となったところで、1号車の平手はシケイン進入で僅かにはらんだ隙を突かれ、4位へと後退。

 1号車の平手は再逆転を狙い、アタックを続けたが、激しい攻防で予想以上に摩耗していたタイヤにより、デグナーカーブで曲がりきれずにクラッシュ。6時間にわたるレースの、残り2分でレースを終えることとなってしまった。

スタート直後の1コーナー スタート直後の1コーナー

ピット作業を行うKeePer TOM'S LC500 37号車(平川 亮/ニック・キャシディ) ピット作業を行うKeePer TOM'S LC500 37号車(平川 亮/ニック・キャシディ)

WAKO'S 4CR LC500 6号車(大嶋 和也/アンドレア・カルダレッリ) WAKO'S 4CR LC500 6号車(大嶋 和也/アンドレア・カルダレッリ)

ピットストップでクルマに乗り込む平手晃平(DENSO KOBELCO SARD LC500 1号車) ピットストップでクルマに乗り込む平手晃平(DENSO KOBELCO SARD LC500 1号車)

 1号車のリタイアにより、LEXUS勢最上位は19号車に。こちらも関口がライバルからの猛追でバトルを繰り広げていたが、凌ぎきって4位でチェッカー。貴重な10ポイントを獲得した。
 8番手スタートから、序盤若干順位を落とした37号車がその後着実な走りで6位、6号車が7位。ペナルティや接触でポジションを落とす不運な展開となった36号車が9位、38号車が10位でポイント獲得を果たした。

RESULT
SUPER GT 2017年 第6戦 鈴鹿1000km 決勝結果:GT500

順位No.車名ドライバー周回ベストラップ所要時間/差タイヤウエイト
164Epson Modulo NSX-GT
Honda NSX GT / HR-417E
ベルトラン・バゲット
松浦 孝亮
1711'52.0685:51'16.244DL6
223MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500 / NR20A
松田 次生
ロニー・クインタレッリ
1711'52.79112.150MI82
3100RAYBRIG NSX-GT
Honda NSX GT / HR-417E
山本 尚貴
伊沢 拓也
1711'52.47415.737 BS44
419WedsSport ADVAN LC500
LEXUS LC500 / RI4AG
関口 雄飛
国本 雄資
小林 可夢偉
1711'51.72132.852YH26
524フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500 / NR20A
佐々木 大樹
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
1711'51.52434.089 YH6
637KeePer TOM'S LC500
LEXUS LC500 / RI4AG
平川 亮
ニック・キャシディ
1711'53.12136.330 BS84
76WAKO'S 4CR LC500
LEXUS LC500 / RI4AG
大嶋 和也
アンドレア・カルダレッリ
1711'53.52937.012BS86
88ARTA NSX-GT
Honda NSX GT / HR-417E
野尻 智紀
小林 崇志
1711'53.2471'58.410BS62
936au TOM'S LC500
LEXUS LC500 / RI4AG
中嶋 一貴
ジェームス・ロシター
1701'53.2011LapBS88
1038ZENT CERUMO LC500
LEXUS LC500 / RI4AG
立川 祐路
石浦 宏明
1691'53.0432LapsBS82
1112カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500 / NR20A
安田 裕信
ヤン・マーデンボロー
1691'52.4092LapsBS26
1216MOTUL MUGEN NSX-GT
Honda NSX GT / HR-417E
武藤 英紀
中嶋 大祐
ジェンソン・バトン
1691'52.5322LapsYH14
131DENSO KOBELCO SARD LC500
LEXUS LC500 / RI4AG
ヘイキ・コバライネン
平手 晃平
1681'53.2433LapsBS72
1446S Road CRAFTSPORTS GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500 / NR20A
本山 哲
千代 勝正
1551'52.12816LapsMI46
1517KEIHIN NSX-GT
Honda NSX GT / HR-417E
塚越 広大
小暮 卓史
1461'51.99725LapsBS36