LEXUS GAZOO Racing

SUPER GT 2017年 第7戦 ブリーラム(タイ)

予選

ポールポジション獲得を喜ぶLEXUS TEAM KeePer TOM'Sの面々

壮絶なトップ争いを制した平川/キャシディ組LEXUS LC500がポールポジション!

 SUPER GT第7戦の予選が唯一の海外戦であるタイのブリーラム・サーキットで行われ、ウェットから乾いていく難しいコンディションの中、最後の最後まで100分の1秒を争うアタック合戦を制した平川 亮/ニック・キャシディ組 KeePer TOM'S LC500 37号車が今季初となるポールポジションを獲得した。

 10月7日(土)タイ・ブリーラムのチャン・インターナショナル・サーキットは、朝から降ったり止んだりの不安定な天候。午前中のフリー走行時には一旦ドライになったものの、その後猛烈なスコールに見舞われ、午後3時からの予選は、雨が止んで乾いていくという、難しいコンディションで行われることとなった。

 GT300クラスのQ1を経て、ライン上はやや乾き始めているが、コースの一部にはまだ川のような水が残っている状況で、午後3時20分よりGT500クラスのQ1(15分)開始。いつもであれば、セッション中盤まで誰もコースインせずに待機するが、今回はまたいつ雨が降り出すか分からない状況もあり、全車セッション開始と共にウェットタイヤで一斉にコースへ向かった。

 周回を重ねるごとに路面が向上し、タイムも上がっていく中、8周目にヘイキ・コバライネンのDENSO KOBELCO SARD LC500 1号車が好タイムで2番手に浮上。アンドレア・カルダレッリの駆るWAKO'S 4CR LC500 6号車が3番手。キャシディの37号車が6番手。石浦宏明の駆るZENT CERUMO LC500 38号車がトップから1秒以内ながらぎりぎり8番手に滑り込んだ。一方で、中嶋一貴のau TOM'S LC500 36号車は9番手で惜しくもQ2進出ならず。昨年このタイでポール・トゥ・ウィンを果たしたWedsSport ADVAN LC500 19号車は国本雄資がアタックを担当したがタイムが伸びず、15番手でQ1敗退となった。

 午後4時5分から行われたQ2(12分)の時点では何カ所か川は残っているもののかなり路面が乾いており、ほぼ全車がスリックタイヤでアタック。序盤前車に引っかかりタイムを伸ばせなかった37号車の平川が、計測4周目あたりからタイムを伸ばしてポール争いを展開。終盤には、ライバル車両と100分の1秒単位でタイムを塗り替えあう激しい予選となったが、この接戦を制した平川が今季初となるポールポジションを獲得。ランキング2位につける平川/キャシディ組が好位置から明日の決勝をスタートすることとなった。

猛烈なスコールに見舞われ、予選は雨が止んで乾いていくという、難しいコンディションで行われることとなった 猛烈なスコールに見舞われ、予選は雨が止んで乾いていくという、難しいコンディションで行われることとなった

KeePer TOM'S LC500 37号車(平川 亮/ニック・キャシディ)

WAKO'S 4CR LC500 6号車(大嶋 和也/アンドレア・カルダレッリ) WAKO'S 4CR LC500 6号車(大嶋 和也/アンドレア・カルダレッリ)

ZENT CERUMO LC500 38号車(立川 祐路/石浦 宏明) ZENT CERUMO LC500 38号車(立川 祐路/石浦 宏明)

 大嶋和也がドライブした6号車はトップから僅か0.172秒差ながら2列目4番手。立川祐路の38号差が5番手、平手晃平の1号車が7番手から明日の決勝に臨むこととなった。

KeePer TOM'S LC500 37号車 平川亮

今回の大会はウェイトハンデが半分になるということもあり、また、前回の鈴鹿くらいから一発の速さには自信があった。とはいえ残り2戦ということで、この予選がすごく重要になることは分かっていたので、予選前はすごいプレッシャーがあった。予選は前車に引っかかって中々タイムが出せなかったが、最終ラップで上手くタイムをまとめてポールポジションを獲ることが出来たので、率直に嬉しく思っている

ポールポジション獲得を喜ぶKeePer TOM'S LC500の平川亮とメカニック

KeePer TOM'S LC500 37号車 ニック・キャシディ

素晴らしい気分だ。タイトル争いのポイント状況を鑑みて、明日の決勝が非常に重要なレースだということは分かっていたので、予選も大変なプレッシャーだった。速さには自信があったが、予選時コンディションの変化もあり、一度ピットインしてアタックする作戦が上手く行った。チーム他全員が素晴らしい仕事をしてくれた。そして、Q2で平川選手が最高の走りでポールポジションを獲ってくれた。僕自身は先々週のスーパーフォーミュラで初めてのポールポジションを獲得して、今回SUPER GTでもポールということでとても嬉しい。

RESULT
SUPER GT 2017年 第7戦 ブリーラム(タイ) 予選結果:GT500

順位No.車名ドライバーQ1Q2タイヤウエイト
137KeePer TOM'S LC500
LEXUS LC500 / RI4AG
平川 亮
ニック・キャシディ

1'30.005
1'25.011

BS48
212カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500 / NR20A
安田 裕信
ヤン・マーデンボロー
1'29.538


1'25.060
BS13
317KEIHIN NSX-GT
Honda NSX GT / HR-417E
塚越 広大
小暮 卓史

1'29.887
1'25.124

BS18
46WAKO'S 4CR LC500
LEXUS LC500 / RI4AG
大嶋 和也
アンドレア・カルダレッリ

1'29.672
1'25.183

BS48
538ZENT CERUMO LC500
LEXUS LC500 / RI4AG
立川 祐路
石浦 宏明

1'30.466
1'25.465

BS43
68ARTA NSX-GT
Honda NSX GT / HR-417E
野尻 智紀
小林 崇志
1'29.759


1'25.762
BS35
71DENSO KOBELCO SARD LC500
LEXUS LC500 / RI4AG
ヘイキ・コバライネン
平手 晃平
1'29.602


1'26.471
BS36
864Epson Modulo NSX-GT
Honda NSX GT / HR-417E
ベルトラン・バゲット
松浦 孝亮
1'30.043


1'31.038
DL28
936au TOM'S LC500
LEXUS LC500 / RI4AG
中嶋 一貴
ジェームス・ロシター
1'30.727



BS47
1024フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500 / NR20A
佐々木 大樹
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ

1'31.277


YH12
1123MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500 / NR20A
松田 次生
ロニー・クインタレッリ
1'31.419



MI59
1216MOTUL MUGEN NSX-GT
Honda NSX GT / HR-417E
武藤 英紀
中嶋 大祐

1'31.574


YH7
13100RAYBRIG NSX-GT
Honda NSX GT / HR-417E
山本 尚貴
伊沢 拓也

1'31.641


BS35
1446S Road CRAFTSPORTS GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500 / NR20A
本山 哲
千代 勝正

1'32.023


MI23
1519WedsSport ADVAN LC500
LEXUS LC500 / RI4AG
関口 雄飛
国本 雄資

1'33.143


YH23