Round5
スーパー耐久 第5戦 岡山
プレビュー
スーパー耐久 第5戦 岡山 プレビュー

テクニカルな岡山での3時間耐久。前戦の悔しさをバネに優勝を目指す!

第5戦への意気込みをTOYOTA Team TOM'S SPIRITの3選手が語る!

第5戦の注目ポイント

テクニカルなここ岡山でも、高められてきた86の戦闘力を活かしたレースが期待される
テクニカルなここ岡山でも、高められてきた86の戦闘力を活かしたレースが期待される

 スーパー耐久シリーズ2016も残り2戦となった。シリーズタイトルが決まりそうなクラスもあるが、激戦のST-4クラスはどのチームもタイトル獲得のチャンスが残されている。第5戦は「晴れの国」岡山県美作市にある「岡山国際サーキット」で開催される。
 岡山国際サーキットは1周3.703kmと鈴鹿サーキットや富士スピードウェイと比べると短めのコースだが、かつてはTIサーキット英田(あいだ)と呼ばれ、1994、1995年にF1「パシフィックグランプリ」も開催された名門サーキットである。2つの直線(メインストレートとバックストレート)と13個の中低速コーナーで結んだテクニカルなレイアウトで高低差は29mとなっている。

最激戦ST-4クラスでの戦い。チームは“心ひとつ”にタイトル獲得を目指す
最激戦ST-4クラスでの戦い。チームは“心ひとつ”にタイトル獲得を目指す

 エンジンパワーよりもクルマの基本性能の高さがラップタイムに表れやすいコースの1つではあるが、今や86はコーナリングスピードだけでなくストレートスピードもライバルのホンダ勢を超える速さを手にしていることを考えると、今回も86同士の戦いとなるのは間違いないだろう。
 TOYOTA Team TOM'S SPIRITにとっては、2013年には優勝、2015年はレース終盤までトップ独走と相性は決して悪くない。前戦(富士)は、9時間レースを走り切って1秒を切る僅差で優勝をさらわれたが、今回もドライバー/メカニック/エンジニアを含めた“チーム力”で優勝を目指す。

TOYOTA Team TOM’S SPIRIT

前戦では新しくKOUKI(後期)のヘッドランプ&リアコンビランプが装着された
前戦では新しくKOUKI(後期)のヘッドランプ&リアコンビランプが装着された

 第4戦は練習走行から予選の流れもよく、決勝もドライバー/メカニック共にノーミス、レース戦略も完璧だったにも関わらず、前述のように、僅差で13号車(エンドレス・アドバン86)の後塵を拝した。
 そこで短いインターバルの中、マシンはリフレッシュと合わせて、細かな改良や信頼性の向上を実施。前戦ではKOUKI(後期)のヘッドランプ&リアコンビランプが装着されていたが、今回はメカニズムの部分にも手を加えている。

前戦0.791秒差の悔しさがモチベーションをさらに高めている
前戦0.791秒差の悔しさがモチベーションをさらに高めている

 ドライバーは松井孝允/井口卓人/蒲生尚弥選手のレギュラードライバー陣に戻るが、松井孝允選手は10/9に行なわれたスーパーGT 第7戦 ThailandでGT300クラス優勝。井口卓人選手は10/1に行なわれたTOYOTA GAZOO Racing 86/BRZレース第5戦(十勝スピードウェイ)で初優勝を飾るなど、流れもいい方向に向いている。また、影山正彦監督はもちろん、メカニック一同も富士での悔しさをバネにモチベーションは非常に高い。
 第4戦を終え、現在のポイントランキングは13号車(97ポイント)に続く2位(84ポイント)となっている。依然、シリーズタイトル射程圏内にはいるが、シリーズタイトル獲得のためには、もはや2位/3位では意味がない。目指すは“優勝”のみである!!

ST-4クラスのライバル

「86のライバルは86」、S耐でも最激戦区となったST-4クラスで86同士のバトルは見どころの一つ
「86のライバルは86」、S耐でも最激戦区となったST-4クラスで86同士のバトルは見どころの1つ

 ST-4クラスに2012年から参戦を始めたトヨタ86。当初はホンダのVTEC勢に歯が立たなかったが、マシンの進化・熟成が進むにつれて勢力図も変わり、年を重ねるごとに台数は増加。今年は「86のライバルは86」と言う状況となっており、初戦から激しいバトルが繰り広げられている。今シーズン、TOYOTA Team TOM'S SPIRITとシリーズタイトルを争う他の86チームの中で、強豪となるのが下記の4つのチームだ。

  • 13号車・エンドレススポーツ
    13号車・エンドレススポーツ
    S耐の名門チームの1つで、昨年はランキング2位。今年は村田信博/小河諒/元嶋佑弥選手とドライバーを強化、開幕戦/第2戦/第4戦と3勝し、現在ランキングトップである。
  • 52号車・埼玉トヨペットGreen Brave
    52号車・埼玉トヨペットGreen Brave
    昨年ST-4クラスで86初のシリーズタイトルを獲得。シリーズ2連覇に向けドライバー体制を一新。脇阪寿一選手が加入したことも話題となった。昨年の勢いはないが確実に上位に食い込んでおり、シリーズランキングは現在5位。
  • 55号車・オートファクトリー
    55号車・オートファクトリー
    86チューニング界では有名な走れるチューナーであるたしろじゅん選手率いるプライベーターチーム。昨年はワークスチームを上回る予選の速さが注目されたが、今年は決勝での安定性も非常に高く、シリーズランキングは現在3位。
  • 77号車・クスコレーシング
    77号車・クスコレーシング
    TOYOTA GAZOO Racingドライバーの1人で、スーパー耐久最多優勝記録を持つ木下隆之選手とクスコがタッグを組んだチームで、山田英二/大嶋和也選手を招集し「打倒86号車」を合言葉に参戦。序盤はマシンの熟成不足で下位に留まっていたが、第4戦で予選2位に食い込むなど、今後「台風の目」になるはずだ。

INFORMATION

開催日程 10月22日(土)
13:00~ 公式予選AドライバーGr.2
13:30~ 公式予選BドライバーGr.2
14:00~ 公式予選CドライバーGr.2
14:40~ 公式予選AドライバーGr.1
15:10~ 公式予選BドライバーGr.1
15:40~ 公式予選CドライバーGr.1

10月23日(日)
08:35~ Gr.2(ST4/ST5) 決勝レース(3時間)
13:40~ Gr.1(ST-X/ST1/ST2/ST3) 決勝レース(3時間)
開催場所 サーキット:岡山国際サーキット
住所:岡山県美作市滝宮1210
TEL:0868-74-3311
URL:http://www.okayama-international-circuit.jp/

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