#34 渡辺選手、ダブルヘッダー大会を2連勝で制す！

2016年10月2日（日）「TOYOTA GAZOO Racing Netz Cup Vitz Race 2016」北海道シリーズ第3戦が、12台のエントリーにて、北海道・十勝スピードウェイにて開催された。今大会がシリーズ最終戦となり、北海道シリーズのチャンピオンが決定する。

朝晩は冷え込みが強くなるものの、日中は気温もあがり、過ごしやすい気候となった。この時期ならではの「十勝晴れ」、晴天のコンディションのもと、一大会に2回の決勝が行われるダブルヘッダー大会が行なわれた。

公式予選は8時30分から15分間、12台のタイムアタックとなった。
開始早々にトップタイムをマークしたのは、シリーズ2戦終了時点でランキング2位の#135阿部選手。しかし、続くアタックラップでトップタイムが更新される。9月11日に今年の東北シリーズチャンピオンを決めた#34渡辺選手と、北海道シリーズランキング3位の#92小島選手だ。このあと、再び阿部選手が2番手までポジションを上げてくる。トップ渡辺選手は、残り5分の時点で後続に約0.6秒のアドバンテージを持つ。そして、このまま上位陣のベストタイム更新は無く、15分間の公式予選は終了。渡辺選手が見事、ポールポジションを獲得した！2位には阿部選手・3位に小島選手が続く、公式予選結果となった。

2時間半のインターバルで決勝レース1が行われた。周回数6のショートスプリントレースだ。
ポールポジションスタートの渡辺選手、スタートをきっちり決め、1コーナーをトップでクリアしていく。阿部選手・小島選手がそれに続く。その後方、オープニングラップで一気にポジションを上げたのは#16橋本選手。9番手スタートから5番手までポジションアップしてきた。トップ渡辺選手は周回毎にリードを広げ、徐々に独走態勢に移る。一方、#18みなぴよ選手・橋本選手・#118長澤選手の三つ巴による4番手争いが激化してくるも、ここで短い6周回の5周目。8コーナーで橋本選手がみなぴよ選手をパス、4番手まであげてくるが、追い上げもここまでとなる。序盤から独走態勢を築きあげた渡辺選手が、後続に約3秒のアドバンテージ持ち、安定の走りでレース1を制した。2位には阿部選手、3位に小島選手が入り表彰台を獲得した。

続いておこなわれたレース2。各ドライバーのレース1でのベストラップ順にスターティンググリッドが決められる。ポールポジションを獲得したのは、レース1に続いて渡辺選手。2番グリッドは阿部選手、3番グリッドは小島選手と、レース1と同様のスターティンググリッドとなった。今年のシリーズ最終レースとなり、シリーズチャンピオンが決定する。14時45分、午前中と違い今度は12周回によるレースが始まった。スタートをきっちり決めたポールポジション渡辺選手、レース1と同様に、落ち着いたレースを展開する。好スタートでポジションを上げてきたのは、橋本選手。毎度の事ながらスタートの上手さが際立つ。オープニングラップが終わる頃には、渡辺選手・小島選手・橋本選手の順となるも、その後方では阿部選手が3位橋本選手の背後にピッタリとつけ、猛プッシュが続く。そして3周目、阿部選手が橋本選手をパスし、3位までポジションを上げそのまま2位小島選手に肉迫。3台による2位争いが激化し、0.4秒の中での攻防が繰り広げられる。この間にトップ渡辺選手は完全な独走へ。
レース後半になると2位争いは更に激しさを増し、そしてレースが動いた。7周目1コーナーで、4位橋本選手が前を行く阿部選手に並びかけパッシングを試みるが、阿部選手が抑えきる。続く8周目1コーナー、今度は阿部選手がアウトサイドから、2位の小島選手に並びそのままパス、続けて後続の橋本選手も小島選手をパスし、大きくポジションが変った、渡辺選手・阿部選手・橋本選手・小島選手の順となる。この後も、激しい2番手争いが続いたが、これ以上のポジションチェンジに至らなかった。レース1に続きポールトゥフィニッシュで、渡辺選手が今大会2連勝。レース2を制した！2位には阿部選手、3位に橋本選手が入る、北海道シリーズ最終レースのリザルトとなった。

この結果、橋本選手が2位に僅差で、北海道シリーズチャンピオンを獲得。2013年シリーズからはじまった、4シーズン連続の快挙となった！！今大会で北海道シリーズの全日程が終了。残すは11月に開催される特別戦。TGRF開催と併せて行われる。北海道シリーズ上位陣の活躍を期待したい。