#16 橋本選手、7番手スタートからトップフィニッシュ！

前日からの雨がすっかりあがり、梅雨があけたかのような青空のもと、
2016年7月10日（日）「TOYOTA GAZOO Racing Netz Cup Vitz Race 2016」東北シリーズ第2戦が、21台のエントリーを集め、宮城県・スポーツランドSUGOにて開催された。
 
10時20分より始まった予選は、やや蒸し暑さが残るものの前日からの雨もあがり、完全なドライコンディションの中でのタイムアタックとなった。
1台が事前にリタイア届けを出した為、全20台による・15分間の公式予選が始まった。
 
計測開始から間もなく、#283加藤選手がトップタイムをマーク。
続くのは、開幕戦ダブルヘッダーを2連勝で制した#34渡辺選手、そして#86桐生選手だ。
しかし、アタック2ラップ目には、現在シリーズ2位#130松井選手がトップに立つ。
タイムアタックが続く中、一時は3番手まで順位を落としていた渡辺選手が2位までポジションを戻してくる。
 
予選後半になり、時間の経過とともに上位陣のポジション変動がなくなり、そのまま公式予選が終了した。
 結果は、現在シリーズ2位の松井選手がポールポジションを獲得！2位にはシリーズポイントリーダー渡辺選手、3位には序盤から好タイムををマークした加藤選手が続いた。
 
約3時間のインターバルで行われた決勝レースは、スタートからチェッカーまで、じつに見応えのあるレース展開となった。
13時20分全車コースイン。いよいよ決勝レースのスタートだ。
天候は曇り、午前中より過ごしやすいコンディションになってきた。
 
まずは、スタート。ポールポジション松井選手がしっかりスタート決め、1コーナーをクリアしていく。渡辺選手・加藤選手がこれ続く。その後方では#16橋本選手が好スタートを決め、一気に5番手までポジションを上げてくる。
オープニングラップから何度となくアタックを続ける2番手渡辺選手であったが、3周目の最終コーナーからのスリップで松井選手の直後につけると、ストレートで並び…次の1コーナーでついにトップに立った。
しかし、ここで渡辺選手に痛恨のペナルティーが与えられる…。スタートの際、ジャンプスタートの判定がなされ、ドライブスルーペナルティーが課せられた。
続くラップで渡辺選手はドライブスルーのため、ピットロードを制限速度で走行し戦線より離脱、再び松井選手がトップに立つこととなる。

そしてレース後半、松井選手・イシカワ選手・橋本選手のトップ3による、「逃げる若手VS追うベテラン2人」の、見逃せない熱いレース展開がはじまった。
6周目の最終コーナーでは、7番手スタートながら3番手までポジションを上げてきた橋本選手が、最終コーナーから前を行くイシカワ選手に並び、続くストレートエンドではついに、2番手までポジションを上げてくる。
この後も橋本選手の猛プッシュが止まらない。そして迎えた9周目では、1コーナーへの進入でついに松井選手をパスしトップに立つ。その後もトップスリー争いは激しいままファイナルラップへと移っていく。
松井選手も負けじと猛プッシュするが、力及ばず再びトップに返り咲くことはなかった。
橋本選手が、7番手から絶好のスタートでトップまで上り詰めてフィニッシュ！2週間前に行われた北海道シリーズ開幕戦に続き、2大会連続で今大会を制した。2位には松井選手、3位にはイシカワ選手が入り、表彰台を獲得した。

東北シリーズは残すところ1戦のみとなったが、今大会のリザルトでシリーズチャンピオン争いが混沌としてきた。
次回最終戦は9月11日（日）、残暑のスポーツランドSUGOで開催され、ついに東北シリーズチャンピオンが決定する。
若手か？ベテランか？引き続き見応えのあるレースが期待できそうだ。