- Round1
- Netz Cup Vitz Race 2017 関西シリーズ
第1戦 岡山国際サーキット レポート
バックストレートで技ありの2台抜き。前年王者・♯1峯選手が開幕戦を制す
2017年4月23日(日)、「TOYOTA GAZOO Racing Netz Cup Vitz Race」の関西シリーズ第1戦が岡山国際サーキットで開催された。今シーズンも昨年同様、全4戦のスケジュールが組まれており、第1戦と第2戦が岡山国際サーキット、第3戦と第4戦が鈴鹿サーキットで行われる。
第1戦は日曜日に予選と決勝を行う1DAYレース。エントリー台数は昨年の同シリーズ第1戦と比べて大幅増となる48台だ。この要因としては初参加の選手(11名)が多いことや、台数が増えたチームがあること、他のシリーズに参戦していた選手が新たに参戦したことなどがあげられる。その中の1人、昨年の西日本シリーズチャンピオン♯505三浦選手は「関西シリーズはレベルが高いので、西日本の次は関西にチャレンジしようと思っていました」と参戦の理由を語る。関西シリーズが盛り上がりをみせているのは間違いない。
前日の練習走行でのクラッシュにより2台が出場を見送ったため、予選は46台が参加して行われた。2周目を経過し、タイミングモニターの最上段に映し出されたのが♯32小倉選手。長いブランクを経て、昨年から関西シリーズに復帰したドライバーだ。タイムは2分00秒148で、なんとコースレコードを1秒以上短縮している。2位はヴィッツでスーパー耐久に参戦した経験を持つ♯201黒田選手で2分00秒236。前年のチャンピオン、♯1峯選手は「前のクルマに引っかかってしまいちょっとロスしました」というものの、2分00秒347で3位。2連覇へ向けて絶好の位置につけた。ちなみに予選トップ10までがコースレコードを更新。改修された路面と改良を受けた指定タイヤのマッチングをうまく引き出せた選手が上位に入った。
お昼前には決勝に先立ち5周のコンソレーションが行われた。出走したのは4台で、ポールポジションからスタートした♯760小西選手がトップを守ってチェッカー。今回がデビューレースとなる♯175東原選手も無事に完走した。「みなさんの仲間に入れていただき、初の公式レースを楽しむことができました」と東原選手。
決勝は10周。フルグリッド42台がホームストレートに並び、レッドシグナルのブラックアウトと同時に飛び出していく。上位陣は順当なスタートで、予選順位のまま第1コーナーに進入。オープニングラップ終了時点の順位は♯32小倉選手、♯201黒田選手、♯1峯選手、♯120堀内選手、♯55岩瀬選手、♯887今井選手の順。♯55岩瀬選手以下はやや間隔が空いているが、順位に変動はなく、先頭集団を形成したまま周回を続ける。5周目には♯55岩瀬選手が♯120堀内選手をとらえ4位に。5周終了時点で♯55岩瀬選手と♯1峯選手の間には1.528秒のギャップがあるが、ワンチャンスで逆転が可能な差。わずかなミスも許されない緊迫したレースが終盤まで続く。最初の動いたのが♯201黒田選手。8周目のアトウッドコーナー立ち上がりで♯32小倉選手のインに並び、勝負はバックストレートへ。♯201黒田選手は♯32小倉選手の前に出るが、その♯201黒田選手のインを奪ったのが♯1峯選手。スリーワイドのままヘアピンコーナーに進入し、♯1峯選手がトップへ。2台に挟まれて苦しい展開となった♯201黒田選手は♯55岩瀬選手にも抜かれ4位に後退してしまう。♯1峯選手はホームストレートに戻ってくる約半周の間に0.629秒ものギャップを築き、翌周には上位陣で唯一の2分01秒台をマーク。2位♯32小倉選手に1秒867差をつけ、チェッカーを受けた。なお、3位は予選5位から順位を上げた♯55岩瀬選手。
レース後、♯1峯選手は「ロングのペースに自信がありました。前の2台よりクルマのバランスも良く、立ち上がり重視のラインで早めにアクセルを踏み、イメージ通りの抜き方ができました」と貫禄のコメント。
一方、4位でチェッカーを受けた♯201黒田選手は「2台に挟まれひくしかなかった。悔しいですね。タイムが出てもレースは別。岡山のコースのこともVitz Raceのことも勉強しなければなりませんね」と悔しさをにじませる。
ワンメイクレースの醍醐味をたっぷり味わせてくれた関西シリーズの開幕戦はこうして幕を閉じた。次回は7月1日(土)、2日(日)、今回と同じ岡山国際サーキットで行われる。
Race DataNetz Cup Vitz Race 関西シリーズ 第1戦 岡山国際サーキット
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開催日
2017年4月23日(日)
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サーキット
岡山国際サーキット(岡山県)
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天候
晴れ
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参加台数
42台
特別賞関西シリーズ第1戦特別賞
特別賞 | No. | Driver |
---|---|---|
ルーキー賞 | 922 | 渡辺 祥史 |
グッドイヤー賞 | 170 | 山本 治樹 |
557 | 川本 律輝 | |
ベストパフォーマンス賞 | 126 | 吉田 利昭 |
ウェルカム賞 | 22 | 森口 優樹 |
23 | 福本 侑大 | |
27 | 田中 勇弥 | |
50 | 勝木 祟文 | |
99 | 大江 裕之 | |
122 | 和田 直也 | |
175 | 東原 将騎 | |
212 | 廣島 嵩真 | |
500 | 佐藤 正弘 | |
557 | 川本 律輝 | |
922 | 渡辺 祥史 | |
ネッツ・アナザー・ストーリー賞 | 20 | 松尾 充晃 |
"Vitz RS Racing"との、Vitz Race 以外の素敵な付き合い方を語ってくれた選手に授与
ネッツ・アナザー・ストーリー賞 #20 松尾 充晃選手
#20号車Vitzとアナザーストーリーは、大津北警察署という地元警察署さんの春の交通安全運動にレースカーであっても公道を走る際には安全運転をするというテーマのモデルとして啓発活動に参加させて頂いたり、ナンバー付き車両という特性を生かして日々の移動などにも利用しています。また、各地でレース終了後そのまま乗って帰れるので少し時間がある時はVitzと一緒に各地を観光・・・なども出来ますよね