WEC

WEC 2016年 第6戦 サーキット・オブ・ジ・アメリカズ6時間レース

決勝

2戦連続表彰台を獲得したTS050 HYBRID 6号車のステファン・サラザン、マイク・コンウェイ、小林可夢偉

6号車が力強い走りで2戦連続の表彰台獲得

9月17日(土)にFIA世界耐久選手権(WEC)第6戦サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)6時間レースの決勝が行われた。最後まで3メーカーが首位を争った接近戦の中、TOYOTA GAZOO Racingは2戦連続の表彰台フィニッシュを果たした。

TS050 HYBRID #6号車は3位でチェッカーを受け、今季4度目の表彰台を獲得した。6時間を戦って最終的にトップと僅か26秒差という、LM P1-Hクラスを戦う3メーカーによるエキサイティングな首位争いが最後まで繰り広げられた。

#5号車はまたも不運に見舞われるレースとなってしまった。度重なる些細な不具合に見舞われ、表彰台争いからは脱落することとなり、5位でレースを終えた。

まだ日差しも強く、気温が35度を超える猛暑の中、午後5時にスタートが切られた。6番手グリッドだった#5号車は、最初のスティントを担当したセバスチャン・ブエミが4位へ順位を上げた。

#6号車はマイク・コンウェイが最初のスティントを担当し、最初のピットストップ時は6位で小林可夢偉へとドライバー交代を行った。

ほぼ同じタイミングでピットインした#5号車は、素晴らしいピット作業によって、アンソニー・デビッドソンが3位へ浮上。しかし、90分後にターボチャージャー周りのトラブルが発生し、#5号車は6位へと後退を余儀なくされてしまった。

スタートシーン

ポルシェ 2号車とバトルするTS050 HYBRID 5号車

レースが折り返しを過ぎ、コースは闇に包まれる中、#5号車は更に中嶋一貴のドライブ中にダメージを負った車両前部の交換、更にブエミのスティントでも左リアタイヤのパンクに見舞われるなど、予定外のピットインを強いられることとなってしまった。

夕日が沈むサーキット・オブ・ジ・アメリカズを走行するTS050 HYBRID

レース後半、夜間走行を行うTS050 HYBRID

一方で#6号車はハイペースで前を行くポルシェを猛追して行った。コンウェイが4位へポジションを上げると、ステアリングを引き継いだ小林がアウディ勢との接近戦を展開。残り約2時間の時点で3位へとポジションを上げて見せた。

激しく首位を争っていた#7号車アウディがクラッシュを喫したことで、#6号車は2位へとポジションを上げ、最後の1時間はLM P1-Hクラスを戦う3メーカーによる三つ巴の勝負となった。

#6号車の最後のスティントはステファン・サラザンが小林から引き継いだが、僅差で争う#8号車アウディはタイヤ無交換作戦を取ったため、#6号車は3位へ後退。新しいタイヤを装着し優位に立つサラザンは、数秒前を走る#8号車アウディ、そしてそこから大きく離れていない首位を追うべく猛プッシュを開始した。

サラザンは周回毎に差を詰めて行ったが、惜しくも届かず、2位の#8号車アウディに2秒455差、首位の#1号車ポルシェに26秒096差の3位でチェッカーを受けた。

TOYOTA GAZOO Racingは着実な手応えと共に、10月16日(日)に行われるホームレース、富士6時間へと向かう。舞台となる富士スピードウェイはトヨタハイブリッド・システム・レーシング(THS-R)の開発拠点であるトヨタ自動車東富士研究所からわずかな距離に位置する。TOYOTA GAZOO Racingはホームコースとも言える地で今季初勝利と2台揃っての表彰台を目指す。

佐藤俊男 チーム代表:

ここオースティンでも力強い走りが出来た事をとても嬉しく思います。この週末も決勝に向けて集中して準備した結果、ことが上手く作用し、ポルシェやアウディとレースの最後まで素晴らしい戦いをすることが出来ました。またこの猛暑の環境下でのチームメンバーによる確実な仕事を誇らしく思います。素早いピット作業や戦略などが結果に繋がりました。この結果を我々のホームレースである次戦WEC富士への弾みとし、日本のファンの皆様や関係者の方々に喜んで頂けるレースをしたいと思います。

中嶋一貴:

難しいレースでした。幾つも小さな問題が襲いかかってきて、とても全てを解決できる状況ではありませんでした。今シーズンは不運が続きますが、止まっているわけにはいきません。次の富士は我々のホームレースですから、とにかく前を向いて頑張ります。

アンソニー・デビッドソン:

上手くいかないレースが続きます。我々の#5号車は。不運を拾って歩いてるみたいです。車両に発生した問題によって本来の実力が発揮出来ませんでしたが、レースが進むにつれて更に悪くなっていきました。そんな状況でとにかく頑張るしかなく、ベストを尽くした結果が5位でした。残念と言うしかありません。

ファンにサインをするアンソニー・デビッドソン

セバスチャン・ブエミ:

#6号車は素晴らしいレースをした結果として表彰台を獲得し、心から祝福を伝えたい。一方、我々は厳しいレースでした。最初のピットストップのあと3位まで上がれて喜んだのもつかの間、技術的な問題によって上位浮上を諦めざるを得ませんでした。思うようなレースが出来ない状況が続きますが、何とかしてこの状況を変えていきます。

小林可夢偉:

今日のパフォーマンスには満足しています。我々は、アウディとポルシェと僅差で戦い、エキサイティングなレースとなりました。素晴らしいピット作業をしてくれたメカニックに感謝し、3位表彰台へと導いてくれたチーム全員にお礼を言いたいと思います。誰もが完璧に、ひとつのミスも無く仕事をこなしてくれました。

ステファン・サラザン:

最高のレースでした。可夢偉、マイク、それに私も含めて良い仕事が出来たと思います。チームもTS050 HYBRIDを素晴らしく仕上げてくれました。我々のペースはレースを通してずっと良く、さらにレース終盤は、信じられないほど快調でした。とにかく今日は本当に競争力があったと思います。今週末のアウディは本当に速かったので、3秒差はまずまずといえるでしょう。次のレースはトヨタのホームレース。頑張ります。

メカニックと表彰台獲得を喜ぶステファン・サラザン

マイク・コンウェイ:

再び、今シーズン4度目となる表彰台に上がれて幸せです。我々のTS050 HYBRIDは、レース半ばにして、素晴らしい速さを見せ、今日のレースで手応えを感じていました。ステファンと可夢偉も素晴らしい仕事をしてくれて、メカニックも厳しい条件の中で、本当に頑張ってくれました。

RESULT
WEC 2016年 第6戦 サーキット・オブ・ジ・アメリカズ6時間レース 決勝レース結果

順位No.クラスチーム
車種
ドライバー所要時間/差周回ベストラップタイヤ
11LMP1-Hポルシェ チーム
ポルシェ 919 Hybrid
ティモ・ベルンハルト
マーク・ウェバー
ブレンドン・ハートレー
6:01'30.1811861'48.218M
28LMP1-Hアウディ スポーツ チームヨースト
アウディ R18
ルーカス・ディ・グラッシ
ロイック・デュバル
オリバー・ジャービス
23.6411861'47.052M
36LMP1-HTOYOTA GAZOO Racing
トヨタ TS050 HYBRID
ステファン・サラザン
マイク・コンウェイ
小林 可夢偉
26.0961861'48.544M
42LMP1-Hポルシェ チーム
ポルシェ 919 Hybrid
ロマン・デュマ
ニール・ジャニ
マルク・リーブ
1 Laps1851'48.636M
55LMP1-HTOYOTA GAZOO Racing
トヨタ TS050 HYBRID
アンソニー・デビッドソン
セバスチャン・ブエミ
中嶋 一貴
2 Laps1841'48.482M
67LMP1-Hアウディ スポーツ チームヨースト
アウディ R18
マルセル・ファスラー
アンドレ・ロッテラー
ブノワ・トレルイエ
6 Laps1801'47.158M
713LMP1レベリオン・レーシング
レベリオン R-ONE - AER
マテオ・ツッシャー
ドミニク・クライハマー
アレキサンドレ・インペラトーリ
12 Laps1741'54.918D
836LMP2シグナテック アルピーヌ
アルピーヌ A460 - ニッサン
グスタボ・メネゼス
ニコラス・ラピエール
ステファン・リケルメ
14 Laps1721'57.251D
943LMP2RGR スポーツ by モーランド
リジェ JS P2 - ニッサン
リカルド・ゴンザレス
フィリップ・アルバカーキ
ブルーノ・セナ
15 Laps1711'57.454D
1026LMP2G-ドライブ レーシング
オレカ 05 - ニッサン
ロマン・ルシノフ
レネ・ラスト
アレックス・ブランドル
15 Laps1711'57.035D
114LMP1バイコレス レーシングチーム
CLM P1/01 - AER
シモン・トリュンマー
オリバー・ウェッブ
16 Laps1701'55.889D
1227LMP2SMP レーシング
BR01 - ニッサン
ニコラス・ミナシアン
マウリツィオ・メディアーニ
18 Laps1681'59.634D
1331LMP2エクストリーム スピード モータースポーツ
リジェ JS P2 - ニッサン
ライアン・ダルジール
ルイス・フェリペ・デラーニ
クリストファー・カミング
18 Laps1681'58.914M
1437LMP2SMP レーシング
BR01 - ニッサン
ヴィタリー・ペトロフ
キリル・レディーギン
ヴィクトール・シェイタル
19 Laps1671'59.920D
1530LMP2エクストリーム スピード モータースポーツ
リジェ JS P2 - ニッサン
スコット・シャープ
エド・ブラウン
ヨハネス・バン・オーバービーク
20 Laps1661'59.316M
1695LMGTE Proアストンマーチン・レーシング
アストンマーチン ヴァンテージ V8
ニッキー・ティーム
マルコ・ソーレンセン
23 Laps1632'05.405D
1751LMGTE ProAFコルセ
フェラーリ 488 GTE
ジャンマリア・ブルーニ
ジェームス・カラド
23 Laps1632'05.652M
1871LMGTE ProAFコルセ
フェラーリ 488 GTE
ダビデ・リゴン
サム・バード
24 Laps1622'06.058M
1967LMGTE Proフォード チップ・ガナッシ チームUK
フォード GT
マリーノ・フランキッティ
アンディ・プリオール
ハリー・ティンクネル
24 Laps1622'06.276M
2097LMGTE Proアストンマーチン・レーシング
アストンマーチン ヴァンテージ V8
ダレン・ターナー
フェルナンド・リース
24 Laps1622'05.286D
2177LMGTE Proデンプシー プロトン レーシング
ポルシェ 911 RSR(2016)
リヒャルト・リエツ
マイケル・クリステンセン
25 Laps1612'06.671M
2235LMP2Baxi DC レーシング アルピーヌ
アルピーヌ A460 - ニッサン
デビッド・チェン
ホー・ピン・タン
ネルソン・パンチアティシ
26 Laps1601'58.194D
2398LMGTE Amアストンマーチン・レーシング
アストンマーチン ヴァンテージ V8
ポール・ダラ・ラナ
ペドロ・ラミー
マティアス・ラウダ
28 Laps1582'08.340D
2478LMGTE AmKCMG
ポルシェ 911 RSR
クリスチャン・リエド
ウルフ・ヘンツラー
ジョエル・キャマティアス
28 Laps1582'07.527M
2550LMGTE Amラルブル コンペティション
シボレー コルベット C7-Z06
ラース・フィルヨーン
ピエール・ラギュ
リッキー・テイラー
29 Laps1572'08.626M
2686LMGTE Amガルフ レーシング
ポルシェ 911 RSR
マイケル・ウィンライト
アダム・キャロル
ベンジャミン・バーカー
33 Laps1532'08.267M
2788LMGTE Amアブダビ プロトン レーシング
ポルシェ 911 RSR
ハレド・アル・クバイシ
デビッド・ハイネマイスター・ハンソン
ケヴィン・エストル
33 Laps1532'07.790M
2883LMGTE AmAFコルセ
フェラーリ F458 イタリア
フランソワ・ペロード
エマニュエル・コラール
ルイ・アグアス
39 Laps1472'09.705M
2966LMGTE Proフォード チップ・ガナッシ チームUK
フォード GT
ステファン・ミュッケ
オリヴィエ・プラ
42 Laps1442'05.244M
44LMP2マノー
オレカ 05 - ニッサン
マシュー・ラオ
リチャード・ブラッドレー
ロベルト・メルヒ
29 Laps1571'57.816D
42LMP2ストラッカ レーシング
ギブソン 015S - ニッサン
ニック・レベンティス
ルイス・ウィリアムソン
ジョニー・ケイン
128 Laps581'58.198D