WEC

WEC 2016年 第9戦(最終戦)バーレーン6時間レース

決勝

日が沈むバーレーン・インターナショナル・サーキットを走行する2台のTS050 HYBRID

健闘及ばず4位、5位フィニッシュ

11月19日(土)、FIA世界耐久選手権(WEC)の今季最終戦となる第9戦バーレーン6時間レースの決勝レースが行われ、TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDは4位、5位と厳しい結果でシーズンを締めくくることとなった。

TS050 HYBRID #6号車は、可能性の残された逆転ドライバーズタイトルを目指したものの、5位という結果で目標達成は叶わなかった。ドライバーズタイトルを獲得したのはポルシェ#2号車のロマン・デュマ/ニール・ジャニ/マルク・リーブ。#6号車のドライバーは同選手権3位という結果でシーズンを終えた。

TOYOTA GAZOO Racingの2016年シーズンの成績は、9戦1勝、表彰台7回、マニュファクチャラーズ選手権3位だった。

今年のバーレーン6時間レースは、アウディチームにとってWEC最後となったレースだった。TOYOTA GAZOO Racingは新生WECが誕生した2012年以来アウディチームと戦って来たが、5年に渡る激しい戦いを通して強い絆を結び、同時に尊敬の念を抱いてきた。

レースはアウディ#8号車のリードで始まった。小林可夢偉がドライブした#6号車はアウディ#7号車を追い上げるも前に出ることは叶わず、チームメイトの#5号車にも追い上げられることとなった。

アウディのメカニックと握手を交わすTOYOTA GAZOO Racingのメカニック

スタートシーン

レース開始後1時間、ポルシェ#2号車がGTクラスの車両と接触して後輪がパンク、順位を落としたためにトヨタは#5号車が4位、#6号車が5位に浮上。この順位はレースが半分を消化する午後7時まで続いたが、その後は2台のTS050 HYBRIDはピットストップ毎に7回も順位を変えるレースを展開した。しかし、今日は絶対的なスピード不足で、3位を走るポルシェ#1号車には最後まで手が届かなかった。

日が沈むバーレーン・インターナショナル・サーキットを走行する2台のTS050 HYBRID

バーレーン・インターナショナル・サーキットを走るTS050 HYBRID

午後10時、アウディ#8号車の劇的な勝利でレースが終了した時、TOYOTA GAZOO Racingの2台はセバスチャン・ブエミの乗る#5号車がアウディから1周遅れの4位、マイク・コンウェイの#6号車はさらに38秒685遅れの5位でレースを終えた。2台のドライバーにとっては、フラストレーションの溜まるレースで、劇戦の2016年シーズンが幕を閉じた。

しかし、TOYOTA GAZOO Racingはすでに2017年シーズンに向けて動き始めている。2017年シーズン開幕戦シルバーストーン6時間は4月16日。その日まで厳しいテストが繰り返されることになる。

最終戦の終わったバーレーン国際サーキットでは、明日11月20日にWEC主催のルーキーテストが予定されており、TOYOTA GAZOO Racingは2台のTS050 HYBRIDを走らせる。そのうちの1台には今年LMP2クラスで活躍した若手のピポ・デラーニがテストドライブをすることが決まっている。

佐藤俊男 チーム代表:

期待通りにならなかったレースでした。 今回も表彰台に立てる様に全力を尽くしましたが、今日のTS050 HYBRIDは、アウディ勢の圧倒的な性能の前には速さが不十分でした。今回のレースは、激闘を締めくくる最終戦でもあり、偉大なライバルとのお別れでもありました。3メーカーがLMP1-Hに参戦する最後のレースになってしまったのは、寂しい限りです。これまで、WECの時代を切り開き、発展させて来たアウディチームの関係者の皆様には心から敬意を申し上げ、ドライバーズチャンピオンを獲得したポルシェ#2号車のドライバーには祝福を申し上げたいと思います。我々は来シーズンの準備に全力を傾け、再び上位争いを繰り広げるべく更に戦闘力を上げて帰って来たいと思います。

中嶋一貴:

最初にポルシェ#2号車のドライバーと、1-2フィニッシュを果たしたアウディチームに祝福を送ります。今日の我々はペースの面でアウディには全く届かず、思いのほか、厳しいレースになってしまいました。TS050 HYBRIDの感触は良く、チームは良くやってくれたので、その点では満足のいくレースだったと思います。

アンソニー・デビッドソン:

不満の残るレースとなってしまいました。全力で戦いましたが表彰台を争うには速さが足りませんでした。このような形でシーズンを終えることになるのは無念ではありますが、我々#5号車にとっては不運の続いた1年を最後まで戦い抜けたことは嬉しく思います。最後の戦いを1-2で飾ったアウディチームと、チャンピオンを獲得したポルシェ#2号車のドライバーに祝福を送ります。シリーズのレベルの高さを物語る素晴らしい戦いぶりでした。

セバスチャン・ブエミ:

シーズン最終戦を1-2フィニッシュで飾ったアウディチームに祝福を送ります。我々はこれまで何度もバーレーンで表彰台を争ってきましたが、今日はペースが及びませんでした。チームメイトである#6号車のドライバーズタイトル争いを支援したかったのですが、この週末はそこまでには到りませんでした。

セバスチャン・ブエミ

小林可夢偉:

WEC最後のレースを勝利で飾ったアウディチームと、タイトルを獲得したポルシェ#2号車のチームに祝福を送ります。我々はシーズンを通して彼らと素晴らしい戦いを繰り広げてきました。しかし残念ながら最終戦の今日は我々の速さが及びませんでした。5位フィニッシュというのはやや残念なシーズン終幕で、十分な実力を発揮することが出来ませんでした。来年こそは更に力強くなって戻って来ます。

ステファン・サラザン:

シーズン最終戦で表彰台を逃すことになったのは残念です。今日のTS050 HYBRIDは絶好調とは言えず、厳しいレースでした。アウディチームとポルシェの#2号車は素晴らしい仕事をしました。今季の我々はメキシコ以降で速さを取り戻し、富士での優勝という最高の結果も得ました。チーム全員が素晴らしい仕事をしてくれましたし、彼らと共に一年間のシーズンを過ごすことが出来ました。

マイク・コンウェイ:

とても厳しい一日でした。我々は、ライバルと僅差でバトルが出来ると予想していましたが、それ以上に今日のアウディ勢は強力でした。タイトルを獲得したポルシェ#2号車を祝福します。レースが終盤に近づくにつれ、フロントタイヤに多くのゴムが付着してしまい、グリップを失う結果となってしまいました。チームの今季の働きぶりは誇るべきもので、良いシーズンだったと思っています。

RESULT
WEC 2016年 第9戦(最終戦)バーレーン6時間レース 決勝レース結果

順位No.クラスチーム
車種
ドライバー所要時間/差周回ベストラップタイヤ
18LMP1-Hアウディ スポーツ チームヨースト
アウディ R18
ルーカス・ディ・グラッシ
ロイック・デュバル
オリバー・ジャービス
6:00'12.3872011'41.511M
27LMP1-Hアウディ スポーツ チームヨースト
アウディ R18
マルセル・ファスラー
アンドレ・ロッテラー
ブノワ・トレルイエ
16.4192011'42.634M
31LMP1-Hポルシェ チーム
ポルシェ 919 Hybrid
ティモ・ベルンハルト
マーク・ウェバー
ブレンドン・ハートレー
1'17.0012011'42.401M
45LMP1-HTOYOTA GAZOO Racing
トヨタ TS050 HYBRID
アンソニー・デビッドソン
セバスチャン・ブエミ
中嶋 一貴
1 Laps2001'42.867M
56LMP1-HTOYOTA GAZOO Racing
トヨタ TS050 HYBRID
ステファン・サラザン
マイク・コンウェイ
小林 可夢偉
1 Laps2001'43.096M
62LMP1-Hポルシェ チーム
ポルシェ 919 Hybrid
ロマン・デュマ
ニール・ジャニ
マルク・リーブ
3 Laps1981'42.756M
713LMP1レベリオン・レーシング
レベリオン R-ONE - AER
マテオ・ツッシャー
ドミニク・クライハマー
アレキサンドレ・インペラトーリ
10 Laps1911'47.387D
84LMP1バイコレス レーシングチーム
CLM P1/01 - AER
シモン・トリュンマー
オリバー・ウェッブ
ピエール・カッファー
14 Laps1871'48.975D
926LMP2G-ドライブ レーシング
オレカ 05 - ニッサン
ロマン・ルシノフ
レネ・ラスト
アレックス・ブランドル
17 Laps1841'51.824D
1043LMP2RGR スポーツ by モーランド
リジェ JS P2 - ニッサン
リカルド・ゴンザレス
フィリップ・アルバカーキ
ブルーノ・セナ
17 Laps1841'51.975D
1136LMP2シグナテック アルピーヌ
アルピーヌ A460 - ニッサン
グスタボ・メネゼス
ニコラス・ラピエール
ステファン・リケルメ
18 Laps1831'51.768D
1231LMP2エクストリーム スピード モータースポーツ
リジェ JS P2 - ニッサン
ライアン・ダルジール
ルイス・フェリペ・デラーニ
クリストファー・カミング
18 Laps1831'52.424M
1330LMP2エクストリーム スピード モータースポーツ
リジェ JS P2 - ニッサン
トム・ディールマン
ギド・ヴァン・デル・ガルデ
ショーン・ゲラエル
18 Laps1831'52.287M
1435LMP2Baxi DC レーシング アルピーヌ
アルピーヌ A460 - ニッサン
デビッド・チェン
ホー・ピン・タン
ポール-ループ・シャタン
19 Laps1821'53.180D
1545LMP2マノー
オレカ 05 - ニッサン
ジュリアン・カナル
ロベルト・ゴンザレス
ロベルト・メルヒ
19 Laps1821'52.787D
1637LMP2SMP レーシング
BR01 - ニッサン
ヴィタリー・ペトロフ
キリル・レディーギン
ヴィクトール・シェイタル
22 Laps1791'54.098D
1727LMP2SMP レーシング
BR01 - ニッサン
ニコラス・ミナシアン
マウリツィオ・メディアーニ
ミカイル・アレシン
25 Laps1761'53.922D
1844LMP2マノー
オレカ 05 - ニッサン
マシュー・ラオ
リチャード・ブラッドレー
アレックス・リン
26 Laps1751'52.336D
1995LMGTE Proアストンマーチン・レーシング
アストンマーチン ヴァンテージ V8
ニッキー・ティーム
マルコ・ソーレンセン
27 Laps1741'59.230D
2051LMGTE ProAFコルセ
フェラーリ 488 GTE
ジャンマリア・ブルーニ
ジェームス・カラド
27 Laps1741'58.995M
2171LMGTE ProAFコルセ
フェラーリ 488 GTE
ダビデ・リゴン
サム・バード
28 Laps1731'59.522M
2267LMGTE Proフォード チップ・ガナッシ チームUK
フォード GT
アンディ・プリオール
ハリー・ティンクネル
28 Laps1731'59.468M
2397LMGTE Proアストンマーチン・レーシング
アストンマーチン ヴァンテージ V8
ジョニー・アダム
ダレン・ターナー
28 Laps1731'59.321D
2466LMGTE Proフォード チップ・ガナッシ チームUK
フォード GT
ステファン・ミュッケ
オリヴィエ・プラ
29 Laps1721'59.615M
2577LMGTE Proデンプシー プロトン レーシング
ポルシェ 911 RSR(2016)
リヒャルト・リエツ
マイケル・クリステンセン
29 Laps1722'00.360M
2688LMGTE Amアブダビ プロトン レーシング
ポルシェ 911 RSR
ハレド・アル・クバイシ
デビッド・ハイネマイスター・ハンソン
パトリック・ロング
30 Laps1712'01.870M
2778LMGTE AmKCMG
ポルシェ 911 RSR
クリスチャン・リエド
ウルフ・ヘンツラー
ジョエル・キャマティアス
31 Laps1702'01.489M
2883LMGTE AmAFコルセ
フェラーリ F458 イタリア
フランソワ・ペロード
エマニュエル・コラール
ルイ・アグアス
32 Laps1692'01.844M
2986LMGTE Amガルフ レーシング
ポルシェ 911 RSR
マイケル・ウィンライト
アダム・キャロル
ベンジャミン・バーカー
33 Laps1682'01.847M
3050LMGTE Amラルブル コンペティション
シボレー コルベット C7-Z06
ピエール・ラギュ
リッキー・テイラー
ロマン・ ブランデリ
37 Laps1642'01.184M
98LMGTE Amアストンマーチン・レーシング
アストンマーチン ヴァンテージ V8
ポール・ダラ・ラナ
ペドロ・ラミー
マティアス・ラウダ
117 Laps842'01.778D