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WEC 2017年 第9戦(最終戦)バーレーン6時間レース

プレビュー

夕焼けの中、バーレーン・インターナショナル・サーキットを走行する2台のTS050 HYBRID

今シーズン最終戦でライバルを凌ぐ5勝目を目指す

11月18日(土)にFIA世界耐久選手権(WEC)の2017年最終戦となる、第9戦バーレーン6時間レースが行われる。TOYOTA GAZOO Racingは、シーズン最終戦の舞台となるバーレーンで通算3度目、今シーズン5回目の勝利を目指す。

トヨタとライバルとは今シーズンこれまでに4勝ずつを分け合っているが、TS050 HYBRIDはシーズン終盤の直近の2戦で連勝を飾っており、勝利数でライバルを上回ってシーズンを締め括るべく、全力で臨む。

小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの3名が駆るTS050 HYBRID #7号車は今シーズン4戦でポールポジション獲得という速さを見せているが、レースでは不運に見舞われて結果が出ておらず、中東バーレーン戦での今季初勝利を狙う。

中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソンの#8号車は富士、上海と2連勝中。絶好調の勢いを持って3連勝、今季通算5勝目を目指す。

1周5.412km、15のコーナーを持つバーレーン・インターナショナル・サーキットにおいてトヨタは、2013年、2014年に優勝を飾ったほか、苦戦が続いた2015年も、アレックス・ブルツが自身の引退レースを表彰台で飾っている。

今大会は16日(木)の公式練習走行で始まり、17日(金)の予選を経て、6時間にわたる決勝レースは18日(土)の現地時間夕方4時(日本時間午後10時)にスタート。今季のWECでは唯一夜間走行を含むレースとなり、現地の夜10時(日本時間翌19日午前4時)にゴールを迎える。

バーレーン・インターナショナル・サーキットのコース図

18日(土)に行われる決勝レースは、今シーズン限りでLMP1-Hクラスからの撤退を発表したライバルとの最後の対戦となり、究極のハイブリッド技術が投入されたレーシングカー同士の激戦が予想される。

バーレーン6時間レースの激戦を終えた後、サーキットでは恒例のWECのルーキーテストが19日(日)に実施される予定となっている。

村田久武 TOYOTA GAZOO Racing 代表:

今シーズンの最終戦で勝利を目指します。このレースでの勝利によって、シーズン最多勝となるだけにチーム全員は気合に満ちています。ライバルは今シーズンも強さを発揮し、チャンピオン獲得でその実力を証明しましたが、富士と上海では我々もしっかり速さを示し、彼らを凌駕することが出来ました。残る最終戦も全力を尽くし、ファンの皆様に最後のLMP1クラスの激闘をお届けしたいと思っています。万全の準備でバーレーンでの戦いに臨みます。

小林 可夢偉(TS050 HYBRID 7号車):

上海で我々はしっかりと最速を示すことが出来ましたので、バーレーンでも同じような実力が発揮できることを目指します。このレースが強豪ライバルとの最後の一戦になるので、激戦のバトルを楽しみたいと思っています。目指すところは、もちろん勝利。自信もあります。必ずチャンスはあると思っています。

マイク・コンウェイ(TS050 HYBRID 7号車):

バーレーンは得意なコースですので、今週末が楽しみですし、目標はズバリ、#7号車での勝利です。我々は今年、シーズンを通して全力で戦って来た結果、ここまでの8戦で4度のポールポジションを獲得して来ました。この速さをここで勝利に繋げなくてはなりません。前戦上海ではタイヤについて多くを学べました。バーレーンもタイヤに関してはよく似たコースだと思うので、上海の経験がアドバンテージになってくれることを望んでいます。

マイク・コンウェイ

ホセ・マリア・ロペス(TS050 HYBRID 7号車):

私自身はGP2参戦時にバーレーンを走った経験があり、とても良いコースと言う印象でしたので、早くTS050 HYBRIDで走りたいと思っています。今シーズンの最終戦なので、好結果で終えられることを本当に期待しています。我々のTS050 HYBRIDはここ2戦でも速さを見せており、バーレーンでも競争力は高いと思っていますが、ライバルも全力で挑んで来るはずで、激戦になることは間違いありません。

中嶋 一貴(TS050 HYBRID 8号車):

今シーズン最終戦のバーレーンは、一年間頑張ってくれたチームのためにも好結果で終えたいと思っています。レースで勝つことは常に自信に繋がります。好調だった上海の後ですので、しっかり自信を持ってバーレーンに挑めます。とはいえ、上海とはコースもレースも別。3連勝のために全力を集中して臨む必要があります。

セバスチャン・ブエミ(TS050 HYBRID 8号車):

私もバーレーンは得意で、これまでにも何度も良い結果を重ねて来ているので、今週末が楽しみです。天候は比較的安定していることが多いので、車両とタイヤから最大限のパフォーマンスを引き出すことに専念出来ます。長いストレートの後はハードブレーキングが要求され、我々のTS050 HYBRIDに合ったキャラクターのサーキットだと思います。今シーズン5勝目を目指し全力を尽くします。

セバスチャン・ブエミ

アンソニー・デビッドソン(TS050 HYBRID 8号車):

バーレーンでのレースは毎回楽しく、今週末も速さを発揮出来るレースにしたいと考えています。上海での好調さを維持し、#8号車の3連勝利でシーズンを締め括りたいと思っています。バーレーンでは、2014年に世界チャンピオンを獲得した良い思い出があります。この週末もまた新たな思い出を残せることを願っています。

TOYOTA GAZOO Racingのバーレーン6時間レースにおける戦績:

2012 #7: 予選 3番手/決勝 リタイア
2013 #7: 予選 1番手/決勝 リタイア #8: 予選 2番手/決勝 1位
2014 #7: 予選 4番手/決勝 1位 #8: 予選 2番手/決勝 11位
2015 #1: 予選 5番手/決勝 4位 #2: 予選 6番手/決勝 3位
2016 #5: 予選 6番手/決勝 4位 #6: 予選 5番手/決勝 5位