TNGA - Toyota New Global Architecture

46 THINGS

TNGA、46のこと

TNGAこれが、未来の骨格だ。なぜ彼らはそれをつくろうとしたのか。なぜ彼らはそれをあきらめなかったのか。

TOYOTA GAZOO Racing

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46THINGS

デザインによって生まれかわるクルマ

Building Tomorrow’s Cars upon Design Innovation

『もっといいクルマをつくる』 世界各地のお客様の多様なニーズや声にお応えし、笑顔になっていただけるクルマづくりをすること。それは今も昔も変わらないトヨタのクルマづくりの原点です。 第4世代となる次期プリウスに採用されるTNGAとはなにか?  これはTOYOTA NEW GLOBAL ARCHITECTUREの頭文字を由来とする“トヨタの新しいクルマづくり”の思想を表している。クルマの基本性能を向上させてダントツの商品力を生み出すこと。 また賢い共用化、構造化、標準化で生産効率を向上させ、そのメリットを“もっといいクルマづくり”のために活かしていく。 そんな魅力あるクルマを将来に渡ってつくり続けていくためにトヨタ全社で取り組んでいるイノベーションである。 全てはお客様の笑顔のために、全ては未来のクルマのために。

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未来のクルマをつくる

TNGAを採用したクルマのデザインはよりスタイリッシュに生まれ変わり、シートに座れば自然と最適なドライビングポジションが取れるよう設計されている。走る楽しさを実現する低重心なクルマのパッケージ、ひとクラス上の上質な乗心地、次世代の新安全基準と安心を先取りした新しいプラットフォー

ムが生まれた。TNGAは未来のクルマのスタンダードをつくりあげたのだ。さらに、新プラットフォームではHVシステムのみならず、PHVや新開発中のガソリンエンジン、過給エンジン、クリーンディーゼルなど数多くのパワーユニットを搭載することも可能だ。低燃費に加え、加速も良く、クラストップレベルの動力性能を確保。FF(前エンジン・前輪駆動)車だけでなく4WD車にも対応し、2020年頃にはトヨタ車の約半分

がTNGA導入モデルに切り替わる計画だ。

デザインによって向上する基本性能

「低フード・低重心」、このプラットフォームの開発当初に掲げられたスローガンの11つだ。スポーツカーなどに見られるワイドスタンスで低重心なプロポーションを採用した新型プリウスからもわかるように、スタイリン

グの良さが新型プラットフォームの売りの1つである。エンジンルーム内に配置されているパワートレーンユニットや冷却系・吸気系部品、また空調ユニット、燃料タンク、排気管など多くの部品を小型化薄型化。配置についても極力低く構えるレイアウトにした。低重心にこだわった部品レイアウトは、気持ちの良い直進安定性や外乱に負けない安定したクルマの挙動、また、自然にクルマを操れる高いコントロール性を生み出す。

「低フード・低重心」はスタイリッシュでかっこいいデザインとFUN to DRIVEを実現するためのキーワードである。

二律背反の先にあるクルマ

「二律背反」とは、TNGAを開発する過程で何度もぶつかった言葉だ。新たに採用したダブルウィッシュボーン式のリアサスペン

ションは走りや乗心地の面では好材料だが、構造が複雑なため床下の風流れが悪化し、燃費性能が悪化する心配があった。TNGAではこれを克服するためにサスペンションのアーム類一本一本の形状を最適化し、また新設計のフロアアンダーカバーを設定することで良好な空力特性を取り戻し、風を味方にした操縦安定性も合わせて手に入れた。異なる二つの要素を成立させることに成功したのである。開発は二律背反、いや、

五律背反の連続といっても過言ではない。数々の課題を乗り越え、このプラットフォームが完成した。

01

究極の走りを実現するため、ヒップポイントの位置、シートとのフィッティング、ステアリングの配置など、ドライビングポジションを徹底的に見直し、開発のスタート地点とした。従来よりもハンドル面の角度を立て、まるで握手をするように心地よくハンドルを握ることができる部品配置。コーナーを運転していても体がシートから離れず視点が定まるようになり、運転しやすくて長距離でも疲れないドライビングポジションの黄金比が生まれた。小柄な女性から大柄な男性まで、一般的に約50cmの身長差があると言われているが、できるだけ多くのドライバーが最適なドライビングポジションが取れるよう、シートのスライド量を約20mm、ハンドルのチルト量を約10mm拡大。ドライバーシートに座った瞬間、クルマは走りの楽しさを饒舌に語り始める。

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TOPIC

全ての開発はドライビングポジションから

Driving Position: Our New Beginning

究極の走りを実現するため、ヒップポイントの位置、シートとのフィッティング、ステアリングの配置など、ドライビングポジションを徹底的に見直し、開発のスタート地点とした。従来よりもハンドル面の角度を立て、

まるで握手をするように心地よくハンドルを握ることができる部品配置。コーナーを運転していても体がシートから離れず視点が定まるようになり、運転しやすくて長距離でも疲れないドライビングポジションの黄金比

が生まれた。小柄な女性から大柄な男性まで、一般的に約50cmの身長差があると言われているが、できるだけ多くのドライバーが最適なドライビングポジションが取れるよう、シートのスライド量を

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最適なドライビングポジション、安全性、静粛性を追求した結果、新プラットフォームのフロントシート位置は約40mm後方に配置した。リア席の乗員にもしっかり足元スペースを確保するべく開発された新型シートは、薄型ながらもリッチな座り心地をドライバーに与えてくれる。クルマが走り出した瞬間、やさしいフィット感がドライバーを包みこみ、クルマとの一体感をつくりあげるのだ。

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TOPIC

新型シートが生み出す、クルマとの一体感

New Seats Sync Driver and Vehicle

最適なドライビングポジション、安全性、静粛性を追求した結果、新プラットフォームのフロントシート位置は約40mm後方に配置した。リア席の乗員にもしっかり足元スペースを確保するべく開発された

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TNGAの開発にあたって掲げられた開発目標のひとつに「低フード化」があった。現行のモデルよりも約100mm低い位置を目指す、多くの者はそれを不可能だと考えた。しかし、その必要性を強く信じたTNGAの開発者は、数年にわたって関係部署に説得を試みたのである。言葉や図面では伝わらないと考え、実際のクルマを試作した。百聞は一見にしかず。そのクルマが心を動かした。こうしてTNGAの開発はスタートを切ることができた。誰もが不可能と感じるものの中にこそ、可能性は眠っているのである。

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DEVELOPMENT STORY

不可能の中にある可能性

Turning ‘Impossibility’ into ‘Opportunity’

TNGAの開発にあたって掲げられた開発目標のひとつに「低フード化」があった。現行のモデルよりも約100mm低い位置を目指す、多くの者はそれを不可能だと考えた。しかし、その必要性を強く

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ステアリングは、ドライバーの操舵をタイヤに伝えるだけでなく、路面の状態をドライバーに伝える。つまり、運転における情報伝達の要なのである。このステアリングを保持する重要な部品のひとつにインパネリンフォースがある。この部品には、伝えるだけでなく、運転中の不快な振動 や 衝突時の衝撃をしっかりと軽減することが求められる。TNGA開発において仮説と検証を繰り返し、意志ある機能が宿ったインパネリンフォースがついに誕生した。

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TOPIC

ステアリングが伝えるべきもの、伝えてはならないもの

Steering Wheel Communicates

ステアリングは、ドライバーの操舵をタイヤに伝えるだけでなく、路面の状態をドライバーに伝える。つまり、運転における情報伝達の要なのである。このステアリングを保持する重要な部品のひとつにインパネリ

ンフォースがある。この部品には、伝えるだけでなく、運転中の不快な振動 や 衝突時の衝撃をしっかりと軽減することが求められる。TNGA開発において仮説と検証を繰り返し

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体に負担のかからない運転態勢は、ドライビングポジション設計の基本だ。TNGAの開発では、その上をいく「いつまでも乗っていたい」「運転していたい」と思っていただけるクルマを目指した。マニュアル車の運転の醍醐味ともいえるダイレクトで気持ちいいシフト操作にもこだわり、最良のシフト位置とストロークを追い求めた。するとステアリングからの持ち替えが最短になり、自然とスッと決まるのだ。このシフトチェンジを体感した瞬間、クルマは乗り物から“パートナー”へと変わるのだ。

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TOPIC

シフトの配置がクルマを“パートナー”へと変える

Shift into Partner Gear

体に負担のかからない運転態勢は、ドライビングポジション設計の基本だ。TNGAの開発では、その上をいく「いつまでも乗っていたい」「運転していたい」と思っていただけるクルマを目指した。マニュアル車の運

転の醍醐味ともいえるダイレクトで気持ちいいシフト操作にもこだわり、最良のシフト位置とストロークを追い求めた。するとステアリングからの持ち替えが最短になり、自然とスッと決まるのだ。こ

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“走り始めからわかる滑らかなクルマの動き、高い次元の乗心地性能、外乱があっても安定してしなやかに走ることができるクルマ”我々の求める究極の走りの質感である。 重心高や重量配分、ドライビングポジション、シートのホールド性、アクセル&ブレーキ&ステアリングの操作系、サスペンションシステムなど関連する項目を挙げていくと、きりがない。 なぜなら走りの質感には、クルマのほとんど全ての部品が関係しているからだ。では、どうするか。私たちは一つひとつ、関連する全ての部品を徹底的に見直した。 TNGAの抜本的な進化は、本来あるべきクルマづくりを目指した地道な改善活動の結果なのである。こうして、走りの楽しさと乗心地を高次元でバランスさせた新プラットフォームが誕生した。 高い基本性能を持ち、様々な味付けが楽しめる “懐の深いプラットフォーム”それがTNGA で刷新したプラットフォームなのだ。

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TOPIC

究極の『走りの質感』を追い求めた、新プラットフォーム

New Platform,Brilliant Performance

“走り始めからわかる滑らかなクルマの動き、高い次元の乗心地性能、外乱があっても安定してしなやかに走ることができるクルマ”我々の求める究極の走りの質感である。重心高や重量配分、ドライ

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今回、開発チームが造ったもの。それは、料理に例えるならばもっといい“出汁”のようなもの。上質な出汁があってこそ、いろいろな料理(クルマ)の可能性が広がる。シャープな方向、穏やかな方向、求められる好みの味に合わせて、シェフである車両チーフエンジニアは味付けをほどこす。奥深きクルマづくりの真髄をご堪能あれ。

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DEVELOPMENT STORY

もっといい“出汁”を造る

Good Broth Makes Good Dishes

今回、開発チームが造ったもの。それは、料理に例えるならばもっといい“出汁”のようなもの。上質な出汁があってこそ、いろいろな料理(クルマ)の可能性が広がる。シャープな方向、穏やかな方

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シートに座って自然に脚を伸ばした位置にアクセルペダルを配置。この細部へのこだわりが、ストレスの少ないペダル操作性と良好な座り心地をつくりだしている。アクセルペダル、ブレーキペダル、クラッチペダルの配置や踏込角は、踏み換えにかかる時間や足首への負担を解析して最適化。また空調ユニットの小型&薄型化、部品締結のボルトの長さに至るまで細部を見直すことで、クラストップレベルの広い足元空間が生まれている。

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TOPIC

最適なペダル配置と広々足元空間

Ideal Pedal Layout and Spacious Foot Space

シートに座って自然に脚を伸ばした位置にアクセルペダルを配置。この細部へのこだわりが、ストレスの少ないペダル操作性と良好な座り心地をつくりだしている。アクセルペダル、ブレ

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TNGA開発の指針の1つには「低フード化」がある。「低フード化」が目指すのは、部品の小型化と低配置化による、意匠自由度向上と低重心化による走りの性能の大幅なレベルアップだ。それを実現するのは容易なことではない。なぜなら、先代のプラットフォーム開発時よりエンジンルーム周りで約100mm低くするためには、その内部にある数百の部品、全ての改良が必要になるからだ。これは開発者が自らに課した高い壁だった。しかし、TNGA開発ではこの大きな変革を実現させ、デザインの自由度、走りの性能を飛躍的に向上させることに成功した。数百の改革の上に、「低フード化」は成り立っているのである。

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TOPIC

数百の改革の先にある「低フード化」

Low Cowl, Low Profile, High Innovation

TNGA開発の指針の1つには「低フード化」がある。「低フード化」が目指すのは、部品の小型化と低配置化による、意匠自由度向上と低重心化による走りの性能の大幅なレベルアップだ。それを実現するのは容易なことではない。なぜなら、先代のプラットフォーム開発時よりエンジンルーム周りで約100mm低くするためには、その内部にある数百の部品、全ての改良が必要になるからだ。これは開発者が自らに課した高い壁だった。しかし、TN

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TNGAの開発チームはトヨタ社内で革新を起こした。数々の課題をチームで粘り強く解決した末に、このプラットフォーム・パワートレーンユニットが誕生。 クルマのパッケージや骨格を一から見直し、基本性能や居住空間、視界、意匠の隅々にいたるまでとことんこだわった。 クルマの企画・開発のみでなく、生産技術や部品調達、物流、生産に至るまですべてを見直したトヨタ全体のイノベーション。 この新しいトヨタのイノベーションは2015年末発売の新型プリウスから始まり、2020年までには約半数の販売車に順次展開される計画だ。 このTNGAの取り組みは未来のクルマづくりを見据えて、次の時代を担う人材を育成するプロジェクトでもある。全てはクルマの未来のために。そして、世界中のお客様の笑顔のために。

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TOPIC

お客様の笑顔のため

To Make Our Customers Smile

TNGAの開発チームはトヨタ社内で革新を起こした。数々の課題をチームで粘り強く解決した末に、このプラットフォーム・パワートレーンユニットが誕生。クルマのパッケージや骨格を一から見直し、

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開発の中で度々登場する“二律背反”という言葉。例えば操縦安定性がいいと乗心地が悪くなると言われる。お互いの目標のために、開発者同士がぶつかりあうのだ。どちらかが妥協をすれば、仕事としては丸く収まるだろう。しかし、トヨタの開発者はそれをしない。「クルマの基本素性をあげれば、両立できる解があるはず。」この考えのもと、それぞれが100%こだわりを貫き通すのである。そのため、開発には喧嘩がつきものだ。避けて通ることはできない。誇りを持って開発に取り組む職人同士のぶつかりあいこそが、限界を突破する最良の方法なのだ。

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DEVELOPMENT STORY

開発は喧嘩だ!

Development Depends on Argument!

開発の中で度々登場する“二律背反”という言葉。例えば操縦安定性がいいと乗心地が悪くなると言われる。お互いの目標のために、開発者同士がぶつかりあうのだ。どちらかが妥協をすれば、仕事と

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新プラットフォームの開発には、途方も無い数の障害が待っている。それを乗り越えるためには、目標に向かって邁進する頑固さが必要だ。 単なる優等生に、改革は起こせない。高い志と粘り強い根性を持った諦めの悪い開発者こそが新しいものを生み出すのだ。 事実、TNGAのチームは一度開発を振り出しに戻している。 長年開発にいそしみ、いよいよ新プラットフォーム仕上げというところで、この先10年20年、競合車に勝てるのかどうかを今一度見つめ直した結果、 振り出しに…TNGAは自らつくりあげてきたものを一から見直し、より良いものにするために開発を再スタートさせた。全ては、もっといいクルマをつくるため。 そのために、妥協や諦めは、一度たりとも許されないのである。

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TOPICS

諦めの悪い開発者たち

Uncompromising Development Team Exceeds All Expectations

新プラットフォームの開発には、途方も無い数の障害が待っている。それを乗り越えるためには、目標に向かって邁進する頑固さが必要だ。単なる優等生に、改革は起こせない。高い志と粘り強い根性を持

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TOPIC

内蔵までとことん美しく

Pursuance of Beauty Under the Hood

日常的にエンジンルームを見る人がどれだけいるだろう?クルマのボンネット内をのぞいてみると、数えきれないほどの部品が配置されている。新プラットフォームの開発では、部品たちの配置やその美しさも追求した。エンジンルーム内のパーツの改革は、同時に美の追求でもあったのだ。誰の目にも留まらないかもしれない細部にこそ、開発者たちはこだわったのである。

車体のフロント周りの意匠自由度を広げたのは、意図的に生み出した部品の“ズレ”だ。従来は放熱効率を重視し、冷却タンクを直列に並べる構造を採用していたが、新プラットフォームではフロントオーバーハングを短縮できるようにするため、放熱器をあえて不揃いに並べ、省スペースを図った。開発者が試行錯誤を重ね生み出した新構造は、フロント周りの意匠自由度の要となった。

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TOPIC

不揃いな放熱器たち

Radically Irregular Radiator Design

車体のフロント周りの意匠自由度を広げたのは、意図的に生み出した部品の“ズレ”だ。従来は放熱効率を重視し、冷却タンクを直列に並べる構造を採用していたが、新プラットフォームではフロント

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様々な衝突形態から乗員を守るためにボディ骨格を見直した。前席の足元に用いられたダッシュロアクロスメンバは前突時の衝撃をキャビン全体に分散させ乗員を保護してくれる。 また、骨格をつくりあげるパネルも今回大きく強度を増した。レーザースクリュー溶接により今までできなかった箇所にも溶接を行うことが可能になり、構造の自由度が格段に増したのである。 生産技術の向上はクルマの基本性能を格段に上げる。骨太な設計は確かな生産技術によって支えられている。

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TOPIC

キャビンを守る骨太設計

High Rigidity Protects the Cabin

様々な衝突形態から乗員を守るためにボディ骨格を見直した。前席の足元に用いられたダッシュロアクロスメンバは前突時の衝撃をキャビン全体に分散させ乗員を保護してくれる。また、骨格をつくりあ

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エアクリーナーの開発担当者は市場調査を繰り返しながら、部品の最適なサイズを研究した。地道で愚直な活動により、部品の上面を約100mm低下することに成功。これまでよりも小さく、濾過性能は高いエアクリーナーが生まれた。出力・燃費性能の向上と、意匠自由度のアップが高いレベルで実現。常にエンジンに新鮮な空気を送り続ける、名脇役が誕生した。

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TOPIC

小型高性能エアクリーナーがエンジンを守る

Compact, High-Performance Air Cleaner Protects the Engine

エアクリーナーの開発担当者は市場調査を繰り返しながら、部品の最適なサイズを研究した。地道で愚直な活動により、部品の上面を約100mm低下することに成功。これまでよりも小さく、濾過性能

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コンパクトなパワートレーンシステムは、約5年越しの開発によって実現された。エンジン本体や新設計トランスアクスル、ラジエータ、エアクリーナーなどボンネットの下に配置されたパワートレーンシステム部品の小型化&高性能化により、車体はよりスタイリッシュに生まれ変わり、コンパクトながら出力と燃費性能がともに向上した。

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TOPIC

小さな心臓“コンパクトパワートレーン”

Compact Powertrain, Stylish Performance

コンパクトなパワートレーンシステムは、約5年越しの開発によって実現された。エンジン本体や新設計トランスアクスル、ラジエータ、エアクリーナーなどボンネットの下に配置されたパワートレー

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クルマの内装は、ドライバーにとってのプライベートルームだ。TNGAはデザイン性と居住性を両立しつつ、洗練されたインパネをつくりあげた。そのために空調ユニットは、基本レイアウトや構成部品の構造をゼロから見直し、従来よりも約60mm小型化。更に、乗員近くの吹出口からのみ送風する機能(S-Flow)や冬場の足元暖房で車室内の暖かい空気を循環させる等のエネルギーを有効活用する工夫により、空調性能に加えて燃費性能も向上した。機能性とデザイン性が両立した新しい内装意匠に生まれ変わる。

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TOPIC

すっきりインパネの鍵は、空調ユニットにあり

New HVAC Unit is the Key to Seamless Instrument Panel

クルマの内装は、ドライバーにとってのプライベートルームだ。TNGAはデザイン性と居住性を両立しつつ、洗練されたインパネをつくりあげた。そのために空調ユニットは、基本レイアウトや構成部品の構造をゼロから見直し、従来よりも約60mm小型化。更に、乗員近くの吹出口からのみ送風する機能(S-Flow)や冬場の足元暖房で車室内の暖かい空気を循環させる等のエネルギーを有効活用する工夫により、空調性能に加えて燃費性能も向

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命を預かるものの宿命

Because Cars are Entrusted with Human Lives

自動車の安全性能に、大きな改革はない。なぜなら、いつの世でも安全に乗員を目的地まで送り届けることこそが、人の命を預かるクルマの至上命題だからだ。これまでも開発者は心血を注ぎ、世界トップレベルの安全性能を常に追求してきた。しかし、トヨタは新プラットフォーム開発において、改めて市場の交通事故実態を調査し、自ら掲げる衝突安全目標GOA(Global Outstanding Assessment)を進化させ適用した。さらなる安全性能を追い求め、自ら一段と高い壁を作り、それを乗り越えたのである。

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交通事故での死傷者ゼロ社会へ向けて

交通事故での死傷者ゼロを目指した思い、そして“安全・安心”の開発思想はトヨタ車共通のもの。TNGAでは、万が一の時の衝突事故から乗員を守る先進安全ボディ及びエアバッグやシートベルトなどの拘束装置と、“衝突回避支援(Toyota Safety Sense)”の両面で取り組んでいる。プリウスに導入さ

れる新型プラットフォームでは新マルチロードパス構造を採用し、荷重分散の考え方を進化させた。さらに強度の高いホットスタンプ材を含む高張力鋼板にてキャビン強度を向上させた。また、レーザースクリューウェルディング(レーザースクリュー溶接)により現状のスポット溶接設備では打てない部分も溶接することが可能に。この新型プラットフォームの採用により世界トップレベルの衝突安全性能を実現し、各国地域ごと

に異なる安全基準にも対応している。

TNGAの“安心”設計

安全に力を注いでいるのは、お客様の“安心”のため。安全性は、実験の結果から数値によって測れるが、“安心”は、人の心が決める。それは決して数字では測ることができず、熟練した開発者による詳細な実

験データの解析と、その積み重ねによって生み出し得るものだ。このため新型プラットフォーム開発においては、社内で“陣”と呼ばれる短期集中的な車両衝突実験を繰り返し、開発者たちは壊れたクルマをその目で見て、その手で触って、計測したデータを頭の中で再構築し、そこで何が起こっているかを研究した。そして、その先にある“安心”のありかを確認してきたのである。長年に渡る研究開発の蓄積を活かし、トヨタ

は設計図の中にも“安心”を組み込んでいる。

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TOPIC

安全の先の安心を求めて

Committed to Safety at All Costs

万が一の交通事故が起こった時のため、私たちが心血を注いで開発に取り組んでいるのが衝突安全性能である。コンピュータシミュレーション技術がどれだけ進歩しても、私たちは愚直に衝突試験で確認をする。様々な

シチュエーションでの事故を想定しての衝突試験を行っており、時には2.5tの台車を90km/hで試作車にぶつけることもある。安全の先に安心がある。データで安全と言われても心がそう思わなければ駄目だ。お客様に安

心して乗っていただくため、トヨタは幾度もの実車テストを繰り返し、設計図の中に“安心”を組み込んでいるのだ。

高い衝突安全性能を確保するため、ボディの主要骨格にはホットスタンプ材を採用。その強度はトヨタ内でも最高峰、通電加熱しないと成形することが出来ないほどの強度を持つ。万が一の事態にも乗員を守る、強力な鎧だ。

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TOPIC

クルマを守る鎧

Armored Guard

高い衝突安全性能を確保するため、ボディの主要骨格にはホットスタンプ材を採用。その強度はトヨタ内でも最高峰、通電加熱しないと成形することが出来ないほどの強度を持つ。万が一の事態にも乗員

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TOPIC

より広い視界を確保するために

Better Visibility, Wider View

より安全な運転ができるように、よりスタイリッシュなデザインができるように、フロントガラスの窓下の位置を低くできるようにした。部品の小型化やボディ構造の見直しが、広い視界を実現させたのである。

低く構えたクルマのデザインでも足元スペースを確保しつつ、十分なヘッドクリアランスを確保出来るように、フロア一般面を従来から20mm下方に移動した。低フロア化はクルマの低重心化に貢献し、操縦安定性を大きく高めることにも寄与。また、フロアの上に敷き詰めるサイレンサ(吸遮音材)も厚みをもたせることが可能になり、広くなった空間に比例してクルマの可能性も広がっているのだ。

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TOPIC

低フロア、広がるクルマの可能性

Low Floor, Big Advantages

低く構えたクルマのデザインでも足元スペースを確保しつつ、十分なヘッドクリアランスを確保出来るように、フロア一般面を従来から20mm下方に移動した。低フロア化はクルマの低重心化に貢献

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「限界まで荷室を広げたい」ボディ&シャシーの設計チームが同じ想いを持って取り組んだ結果、トランクルームをリアタイヤのギリギリまで拡幅することができた。従来よりも横に約115mm広がった荷台は、クルマを使ったレジャーの可能性を広げてくれる。

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TOPIC

.拡幅されたトランクルーム 広がる遊びの可能性

More Trunk Room, Greater Leisure Potential

「限界まで荷室を広げたい」ボディ&シャシーの設計チームが同じ想いを持って取り組んだ結果、トランクルームをリアタイヤのギリギリまで拡幅することができた。従来よりも横に約115mm広が

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クルマのスタイルに制限を与えるのは、それぞれの機能を担っている部品たちだ。例えば、エンジンを小型化すれば意匠自由度は向上するかもしれないが、そのためにクルマのパワーを落とすことはできない。開発は常にせめぎあいだ。新たに開発された燃料タンクは、大幅な薄型化を実現しながら、航続距離もセグメントトップクラスを確保。ボディの流麗なデザインも可能にした。

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TOPIC

新・薄型タンクの開発がデザインに自由度を与える

New Slim Fuel Tank Supports Styling Creativity

クルマのスタイルに制限を与えるのは、それぞれの機能を担っている部品たちだ。例えば、エンジンを小型化すれば意匠自由度は向上するかもしれないが、そのためにクルマのパワーを落とすことはで

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従来トランクルームにあったHVバッテリーは軽量・コンパクトな新HVバッテリーを開発することでリアシート下に配置移動させることが可能となった。それはクルマの低重心化に貢献し、操縦安定性を大きく高めることにも寄与。また、トランクルームにはスペースが生まれ、荷室容量が約10%(次期プリウスの場合)拡大。HVバッテリーの最適な配置を行うことに連鎖して、クルマは様々な機能が向上している。開発は全てが繋がっているのである。

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TOPIC

HVバッテリーの移動が可能にしたもの

New Battery Location, Multiple Benefits

従来トランクルームにあったHVバッテリーは軽量・コンパクトな新HVバッテリーを開発することでリアシート下に配置移動させることが可能となった。それはクルマの低重心化に貢献し、操縦安定性

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燃費向上のために必要な風の床下整流には車両後部の床高さを徐々に高くすることが求められる。一方、荷室容量を拡大するには荷室部分の床の高さを低くすることが必要。これらの二律背反を解決したのは新開発の薄型マフラーだ。従来よりも約30%薄く、燃費の向上と荷室の拡大を一挙に達成した。

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TOPIC

一挙両得の新・薄型マフラー

Slim New Muffler Brings Dual Benefits

燃費向上のために必要な風の床下整流には車両後部の床高さを徐々に高くすることが求められる。一方、荷室容量を拡大するには荷室部分の床の高さを低くすることが必要。これらの二律背反を解決した

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新プラットフォーム開発の過程で多くの辛酸を舐めたのが衝突安全実験の開発者だ。開発中3度の目標変更があり、その都度高い目標に向けて技術開発をし続けた。法律やアセスメントの基準を満たすためではなく、その先にあるお客様の安心を獲得できるよう、部品の形状の見直しや溶接位置や打点の数など、試行錯誤を続けた。2014年の春には、衝突の音を聞いただけで結果がわかるほどに、開発担当者の耳は肥えていたという。まさに百戦錬磨だ。気づけば開発に取り組み始めてから約5年の月日が経過していた。高いレベルでの開発は、クルマと同時に人を成長させていく。それもまた、TNGA開発の目的のひとつなのである。

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DEVELOPMENT STORY

人を育てる厳しい開発

Hard Road Develops Engineering Talent

新プラットフォーム開発の過程で多くの辛酸を舐めたのが衝突安全実験の開発者だ。開発中3度の目標変更があり、その都度高い目標に向けて技術開発をし続けた。法律やアセスメントの基準を満たす

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風はクルマにとって心強い味方だ。魚の形状にヒントを得たという6つの「エアロスタビライジングフィン」を空力アンダーカバーに採用し、クルマの挙動を安定させた。開発者は床下のネジの一本一本の配置、ボルトの形状や取付け構造までこだわり、風の流れをもデザインしたのである。

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TOPIC

自然界に学んだ空力性能

Aerodynamic Lessons from Nature

風はクルマにとって心強い味方だ。魚の形状にヒントを得たという6つの「エアロスタビライジングフィン」を空力アンダーカバーに採用し、クルマの挙動を安定させた。開発者は床下のネジの一本一

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TNGAではフラットな空力アンダーカバーを新たに新設計。カバーエリアも従来に対して約25%アップし、穴は最小限に留めた。この床下のデザインが燃費効率を高め、このプラットフォームの対象となる車種全体で、年間約1500万ℓのガソリンの節約に。

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TOPIC

床下のデザインが底上げする燃費性能

Redesigned Underbody Boosts Fuel Economy

TNGAではフラットな空力アンダーカバーを新たに新設計。カバーエリアも従来に対して約25%アップし、穴は最小限に留めた。この床下のデザインが燃費効率を高め、このプラットフォームの対

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排気熱回収器は、排気ガスの熱を冷却水に回収し再循環させるシステム。熱の循環を利用し、燃費の向上を助けている。TNGAに採用された新型回収器では熱交換効率が上昇し、従来型と比較して4%レベル燃費向上(冬季)が実現した。

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TOPIC

環境に優しい新・排気熱回収器

New Exhaust Heat Recovery System is Environmentally Friendly

排気熱回収器は、排気ガスの熱を冷却水に回収し再循環させるシステム。熱の循環を利用し、燃費の向上を助けている。TNGAに採用された新型回収器では熱交換効率が上昇し、従来型と比較し

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高いボディ剛性は質の高い走りを生む。クラストップレベルの剛性としなやかさを合わせ持つTNGAのボディ骨格は、新しい環状構造や強固な新結合構造の採用、溶接箇所の増大や位置の最適化また構造用接着材の設定等によって生み出される。ねじり剛性は約60%以上も向上した。人間の目には映らないところで、TNGAのボディ骨格は圧倒的な進化を遂げているのである。

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TOPIC

目には映らないボディの進化

Secrets of Advanced Body Construction

高いボディ剛性は質の高い走りを生む。クラストップレベルの剛性としなやかさを合わせ持つTNGAのボディ骨格は、新しい環状構造や強固な新結合構造の採用、溶接箇所の増大や位置の最適化また

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プラットフォーム開発は十数年に一度の大改革だ。ここで生まれる技術革新は、永きにわたってトヨタのクルマづくりの財産となる。そのため、仕様の変更や、それに至るどんな細かな道筋さえも無駄にすることはできない。確実な技術の伝承を行なうため、トヨタは人づくりも大切にしている。少し大げさな言い方をするならば、プラットフォームの改革に取り組むことは将来を担う人づくりでもあり、トヨタの歴史を絶え間なくつくり上げようとする行為である。その覚悟を持った開発者たちは、最高のクルマづくりを求めて、自らつくり上げてきた歴史を壊し、新しいクルマの歴史をつくっていくのだ。

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DEVELOPMENT STORY

継承される改革の歴史

Heritage of Innovation Inspires the Next Generation

プラットフォーム開発は十数年に一度の大改革だ。ここで生まれる技術革新は、永きにわたってトヨタのクルマづくりの財産となる。そのため、仕様の変更や、それに至るどんな細かな道筋さえも無駄

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エンジンから生み出された動力を車輪に伝える機構は総じてパワートレーンと呼ばれる。TNGAでは、この一連のパーツを刷新していく。2015年末に発売される新型プリウスでは、第4世代の新しいHVシステム、新・回生協調ブレーキシステムを搭載。高い燃費効果と加速性能を高いレベルで両立させることに成功した。さらなる燃費、動力性能をお客様に届けるために、HVだけでなくコンベンショナルな新エンジンや新トランスミッションの開発も進めている。お客様の運転の仕方やクルマの使い方を徹底的に分析し、常に期待を上回るクルマづくりをしなければならない。TNGAの挑戦は続いていく。

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TNGA動力革命

TNGA Revolutionary Powertrains

エンジンから生み出された動力を車輪に伝える機構は総じてパワートレーンと呼ばれる。TNGAでは、この一連のパーツを刷新していく。2015年末に発売される新型プリウスでは、第4世代の新しいHVシステム、新・回生協調ブレーキシステムを搭載。高い燃費効果と加速性能を高いレベルで両立させることに成功した。さらなる燃費、動力性能をお客様に届けるために、HVだけでなくコンベンショナルな新エンジンや新トラ

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エンジンユニット開発部が求められているのは「走りともっと燃費がいいパワートレーン」だ。クルマの使い方というのは人それぞれ、十人いれば十通りの運転の仕方がある。運転の仕方が違えば、エネルギーの消耗も大きく変わる。そのためエンジンユニットの開発者は一人一人の声に耳を傾け、運転の仕方を徹底的に分析した。「この技術は実用的に効果があるか?」この言葉は開発の合言葉となった。お客様の利益にならない技術ならばいらない。お客様に求められる期待、その先にある満足を目指して、TNGAは新エンジンの開発に取り組んでいる。

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エンジンユニット開発の挑戦

Tackling the Challenge of Engine Unit Development

エンジンユニット開発部が求められているのは「走りともっと燃費がいいパワートレーン」だ。クルマの使い方というのは人それぞれ、十人いれば十通りの運転の仕方がある。運転の仕方が違えば、エネ

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エンジンユニット開発の挑戦

Tackling the Challenge of Engine Unit Development

エンジンユニット開発部が求められているのは「走りともっと燃費がいいパワートレーン」だ。クルマの使い方というのは人それぞれ、十人いれば十通りの運転の仕方がある。運転の仕方が違えば、エネ

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エンジンやトランスミッションを支えるエンジンマウント。このパーツでパワートレーンの振動をいかに吸収できるかが、一段高いレベルの静粛性の実現を左右する。TNGAの新エンジンマウントはエンジン始動時もアイドリング時にもキャビンへの振動を最小限に留め、常に快適な空間に保ってくれる。

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キャビンへの振動を最小限に抑えるエンジンマウント

Engine Mount Minimizes Cabin Vibrations

エンジンやトランスミッションを支えるエンジンマウント。このパーツでパワートレーンの振動をいかに吸収できるかが、一段高いレベルの静粛性の実現を左右する。TNGAの新エンジンマウントは

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エンジンルームと室内キャビンの隔壁パネルであるダッシュパネルの隅々までカバーした新型サイレンサは、穴を極力なくし、限界まで厚くすることで遮音性能を高めた。空調ユニットを始めとするプラットフォーム部品を限界まで小型化したことによりスペースが生まれ、これまでよりも厚い、3層構造のサイレンサを採用することが可能になったのだ。これにより、TNGAのクルマはかつてないほどの静粛性を実現した。

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三層構造の新型サイレンサ

New 3-Layer Thick Silencer

エンジンルームと室内キャビンの隔壁パネルであるダッシュパネルの隅々までカバーした新型サイレンサは、穴を極力なくし、限界まで厚くすることで遮音性能を高めた。空調ユニットを始めとするプラットフォーム部品を限界まで小型化したことによりスペースが生まれ、これまでよりも

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重さ1tを超えるクルマが高速移動するとき、1mmの重心高や1%の重量配分の変化が走りに大きな影響を与える。新プラットフォームではエンジンなどの大きな部品はもちろん、小さな部品や配線にいたるまでクルマの慣性諸元にこだわって配置した。 最適な重量バランスは走りのポテンシャルを高め、外乱にも強い安定した走り、意図どおりに操れるコントール性を生み出す。 *慣性諸元とは 重心高、前後の重量配分、左右の輪重差など、クルマが動いているときに影響を受ける重量特性を数値化したもの

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クルマの慣性諸元*から走りを変える

Performance-Optimized Vehicle Inertial Specification

重さ1tを超えるクルマが高速移動するとき、1mmの重心高や1%の重量配分の変化が走りに大きな影響を与える。新プラットフォームではエンジンなどの大きな部品はもちろん、小さな部品

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助手席や、後部座席からこんな声が届いてくるようなクルマをTNGAは目指した。運転しやすいドライビングポジション、自然に操れるクルマのコントロール性、不快な音や振動をシャットアウトする高い質感。クルマが思いどおりに動くので、おのずと無駄な操作が減り、走りはよりスムースに。運転を自慢したくなるような、人を乗せてどこまででも運転したくなるようなクルマ。それこそがTNGAの目指すクルマづくりだ。

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DEVELOPMENT STORY

「運転、うまくなったね!」

‘All of a Sudden, You’re a Better Driver!’

助手席や、後部座席からこんな声が届いてくるようなクルマをTNGAは目指した。運転しやすいドライビングポジション、自然に操れるクルマのコントロール性、不快な音や振動をシャット

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TNGAでは左右のタイヤが独立して動くダブルウィッシュボーンシステムをリアサスペンションに採用した。追い求めたのはコーナリング中にも安定性を欠かさない、どっしりと風格のある走り。実現のためにはサスペンションの各ポイントの配置が重要だった。開発者は各部品の配置、角度を徹底的に突き詰め、こだわりのサスジオメトリを成立させるために関係部署を説得し続けた。新プラットフォームが獲得した滑らかな走り出しは、技術と努力の結晶なのである。

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新リア DWB*が走りに与えた、安定と風格

Rear Double Wishbone Suspension Improves Cornering Stability

TNGAでは左右のタイヤが独立して動くダブルウィッシュボーンシステムをリアサスペンションに採用した。追い求めたのはコーナリング中にも安定性を欠かさない、どっしりと風格のあ

る走り。実現のためにはサスペンションの各ポイントの配置が重要だった。開発者は各部品の配置、角度を徹底的に突き詰め、こだわりのサスジオメトリを成立させるため

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*DWBとは ダブルウィッシュボーン式サスペンションの略

TNGAは「上質な乗心地」を目指し、サスペンションのフリクション低減に成功(従来比約40%)。ショックアブソーバやアーム類の車体取り付け角度やアーム×アクスルの取り付け構造を見直すと共に、防振ゴムの特性や形状細部までこだわった。また、キャスタートレールを約15%向上し、直進安定性の確保や、操舵時の手ごたえ向上を実現。滑らかな走り出しや操舵に対して思いどおりにクルマが動く様は、まさにTNGAの求める走りを体現している。

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新フロントサスペンションフリクション40%低減

40% Friction Cut with the New Front Suspension

TNGAは「上質な乗心地」を目指し、サスペンションのフリクション低減に成功(従来比約40%)。ショックアブソーバやアーム類の車体取り付け角度やアーム×アクスルの取り付け構造を見直すと共に、防振ゴム

の特性や形状細部までこだわった。また、キャスタートレールを約15%向上し、直進安定性の確保や、操舵時の手ごたえ向上を実現。滑らかな走り出しや操舵に対して思いどおりにクルマが動く様は

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上質な乗心地にはサスペンションをスムースにストロークさせることが重要だが、そうすると路面の凹凸や操舵によるクルマの動きの収まりが悪化してしまう場合がある。これらの問題を解決するため、極低速域から減衰力が発生する応答性の良いショックアブソーバを新規に開発。サスペンションのフリクション低減と合わせて上質な乗心地と路面外乱や操舵に対する穏やかなクルマの挙動を高い次元で両立させた。

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新ショックアブソーバが二律背反を克服

New Shock Absorbers Enhance Comfort and Handling

上質な乗心地にはサスペンションをスムースにストロークさせることが重要だが、そうすると路面の凹凸や操舵によるクルマの動きの収まりが悪化してしまう場合がある。これらの問題を解決す

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クルマは動く乗り物だ。クルマの重心位置や各タイヤにかかる重量のバランスが走りに大きな影響を及ぼす。TNGAの新プラットフォームではこれまで追い求めてきた最適な重量配分を実現し、直進安定性はもとより、ブレーキ時には沈み込むような姿勢が得られるようになった。

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最適な軸重配分を追求

Ideal Axle Weight Distribution

クルマは動く乗り物だ。クルマの重心位置や各タイヤにかかる重量のバランスが走りに大きな影響を及ぼす。TNGAの新プラットフォームではこれまで追い求めてきた最適な重量配分を実現し、直進

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追い求めた最高の走り

Ultimate Driving Performance is Our Ultimate Goal

「Fun to Drive」、この開発ではドライバーの意のままにコントロールできる気持ちの良い走りと高い乗心地性能を目指した。慣性諸元設計、ドライビングポジション、次世代シート、高剛性ボディ、摩擦を最小限に留めた新設計サスペンションなど開発チーム全員の総力を挙げて取り組んだ走りの楽しさを感じるクルマづくり。TNGAの走りの質感をできるだけ多くのお客様に感じていただきたい。

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意のままに、コントロールできる快適なクルマ

新開発のドライバーシートは静止時の着座位置やフィッティングはもちろん、ステアリング操作時も肩がシートから離れずに、長距離の運転でも疲れにくい設計になっている。また、走りの質感を向上させるためボディ剛性を向上させ、荒れた路面での微小振動を吸収するために構造用接着材を採用。サ

スペンションのレイアウトは何通りものケースで検討を重ね、試作車をつくり、何度も試乗会を行い、議論を交わした。最初の試作車ができてから約5年かけて、走りと乗心地を高次元でバランスさせ、ずっと運転していたいと思っていただけるようなクルマに仕上がった。今回のプラットフォームは、運動性能の向上と同時に快適で静かな空間を演出している。乗員とエンジンルームを隔壁するダッシュ廻りには新発想の3層サイレ

ンサ(吸遮音材)を採用、フロアには従来よりも面積/厚みを増やしたフロアサイレンサが敷き詰められている。キャビンは静かで快適な部屋となった。

“運転していて楽しいクルマ”とは何か?

静かで快適なキャビンは確かに理想的だ。しかし、「静粛性のために、全ての音をカッ

トしていいのか?」この問いに対し、TNGAの開発者はっきりと、Noを突きつけた。なぜならエンジンのサウンドや路面を駆け抜ける走行時の音はドライバーにとっても大切な情報であり、クルマを運転する楽しさは、五感を通して、クルマや道と対話することにあるからだ。クルマづくりに対するこの一貫した思想がTNGAに通底している。ただ静かなだけのクルマでは味気ない、耳からドライビングの楽しさを伝える

“サウンドデザインというクルマづくり”。我々が目指したのは「運転していて楽しいクルマ」だ。TNGAの改革はまだスタートを切ったばかりだ。お客様の笑顔のために「もっといいクルマづくり」を。開発者たちの挑戦はこれからも続いていく。

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TNGA Toyota New Global Architecture

TNGAこれが、未来の骨格だ。なぜ彼らはそれをつくろうとしたのか。なぜ彼らはそれをあきらめなかったのか。

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