東京オートサロン2009イベントレポート

世界最大級のカスタムカーのイベントである「東京オートサロン2009 with NAPAC」が1月9日から1月11日まで、千葉市の幕張メッセで開催された。今年は、過去最高となる626台のカスタマイズカーが出展。自動車業界を取りまく暗い話題を吹き飛ばすような熱気に会場は包まれた。
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オリジナルチューニングカーが集合したGAZOO Racingブース

当日の模様 当日の模様

GAZOO Racingのブースはニュルブルクリンク耐久レースで活躍した、「LF-A」、「アルテッツァRS200」、「IS250」の3台と、「クルマの味づくり」としてGAZOO Racingが手がけたオリジナルチューニングカー「iQ GAZOOバージョン」、「Vitz turbo MN」の2台の合計5台の展示と、活動方針の発表、およびトークセッションを行うステージで構成。

注目を集めたのは「LF-A」。
ブースの前を通る人々は、見慣れない黒いクルマに足を止め、LF-Aであることがわかると、隅々まで注意深く目に焼きつけ、カメラのフラッシュを浴びせていた。

また、今回のオートサロンではベース車両としてさまざまなブースでカスタマイズを受けていたiQも注目を集めた。
中でも、コンパクトカーの人気が古くから定着している欧州のメディア関係者からの注目度は非常に高いものがあるようで、他のクルマには目もくれず、iQのみを取材しているメディアも存在した。

GAZOO Racing活動方針発表

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東京オートサロン2009の初日である1月9日には、GAZOO Racingプロジェクトを本格的に推進するにあたり、活動方針の発表を行った。
GAZOO Racingプロジェクトは、草の根レース活動を通じて、ユーザーの目線で「クルマの楽しさを伝える」「クルマ好き、クルマファンの輪を広げる」プロジェクト。

これまでのレースを通じたクルマ楽しさを、インターネットを通じてクルマ好きやクルマファンの皆様と同じ目線で発信し、交流を図ってきた。
今後は、これまでの取り組みを「持つ楽しさ」「走る楽しさ」「語り合う楽しさ」として位置づけ、これまでのインターネットを活用した情報交流だけでなく、実際にクルマの楽しさを 体験できる機会の提供にも取り組む計画である。

活動方針の発表とともに、これまでの取り組みを推進してきたメンバーを代表して、トヨタマスターテストドライバーの成瀬弘氏・ドライバーモリゾウ・トヨタチームトムス舘信秀氏・レーシングドライバー飯田章氏によるトークセッションが行われた。
この中でも、3つの「クルマの楽しさ」について、熱い想いが語られた。

トークセッション

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また、ステージでは4回にわたり、豪華ゲストを迎えてのトークセッションを展開。
1月9日は、トヨタマスターテストドライバー 成瀬 弘氏、トムス社長 大岩 湛矣氏による「クルマの味づくり」についてトークが行われた。
翌10日には成瀬 弘氏、レーシングドライバー 飯田 章氏、同じくレーシングドライバー 木下 孝之氏による「ニュルブルクリンクへの挑戦」と題したトークを展開。
10日と11日には、トヨタチームトムス監督 関谷 正徳氏、レーシングドライバー 脇阪 寿一氏、同じくレーシングドライバー 国本 京祐氏を交え、「モータースポーツの魅力」を語っていただいた。

豪華なゲストが間近で見ることができるとあって、トークセッションはブースからあふれるほどのオーディエンスが集まり、それぞれが真剣にゲストの話しに耳を傾けていた。
すべてのトークイベントで共通したメッセージは、クルマやモータースポーツの楽しさをよりくの人に伝えたいという熱い思いであり、ブース全体がその思いで包まれた。

各トークセッションにはゲストのサインが入ったTシャツやポスター、入手困難なミニカーが当たる抽選会が行われ、貴重なプレゼントに会場はヒートアップ。ゲストにより抽選番号が読み上げられるたびに当選者のうれしい声が聞こえ、ゲストはプレゼントを手渡しするとともに、熱い握手を交わしていた。

GAZOO Racingが掲げる、「モータースポーツを身近で感じてもらうための活動」が具現化されたイベントとなった。