7月23日(月)、スポーツランドSUGOで“ワクドキ サーキットを走ろう”が開催された。昨年震災で中止となったこともあり同所での開催は実に1年半ぶり。さらに本イベント始まって以来、初の1日プログラムということもあって、スタッフ一同期待が高まる。そんな期待に応えてか、前日の雨から一転夏らしい快晴となったSUGO。23名の方に楽しんでいただいた。
本年度より開催サーキットの地元を中心に活躍するプロドライバーがインストラクターを務めることが多くなった。
今回ももちろん、地元東北で活躍する3人のプロドライバーが参加者とのコミュニケーションを取りつつ丁寧にアドバイス。
初心者の方がスムーズに怖がらずにサーキット走行を始められるよう、終始熱心にアドバイスを行う姿が見られた。
初めてづくしのSUGO。午前中の西コース(ショートコース)でのプログラムでは、直線でフルブレーキングを行うABS体験を実施。ここでもインストラクターの熱の入ったアドバイスが見られた。
いくつかコーナーを越えて直線に出た後、速度を上げパイロンで設置した範囲内にちょうどクルマが収まるよう思いっきりブレーキを踏みこむ。言葉で説明すると単純な動作だが、「ブレーキを思いっきり踏む」ということが初めからできる人は少ない。日常で体験することがないからだ。
初回はおそるおそるといった様子の参加者も、走行後にインストラクターが一声かけてくれるので2回目では自信を持って踏み込み。
緊張が解けたのか、ほとんどの参加者が笑顔。ある参加者からは、「他では体験できないことなので楽しい」とのコメントも出た。
公道や日常ではなかなか体験できないことが体験できるのもサーキットの魅力の1つだ。
午後からは場所をレーシングコースに移し、定番の先導走行へ。その合間にもインストラクターからのアドバイスタイムはきっちり設けられている。次の走行に活かせるよう聞き逃さまいと、皆さん神妙な面持ちで聞き入る。
また今回、希望者の中から抽選でインストラクターが参加者のクルマの助手席に同乗して走行中にアドバイスを行う「逆同乗走行」も実施。周回数はたった1周とはいえ、完全に個人レッスン状態。体験された方にとっては貴重な1周となっただろう。
サーキット毎にインストラクターは変わるが、「初心者が今後もサーキットにどんどん走りに来てほしい、サーキット走行をもっと好きになっていってほしい」という共通の思いは全国どこへ行っても変わることはない。サーキット走行をしてみたいけど不安、という方も是非安心して参加してみてほしい。