ラリー GAZOO Racingは全日本ラリーとTRDラリーチャレンジを応援します!

TRD Rally Challenge Round3 in モントレー

  • クラス別順位結果へ

伝統のモントレーをトヨタカーが駆け抜ける波瀾万丈の2DAYS

大会概要

間近の走りに、参加者もギャラリーも興奮の2日間

2DAYSラリーならではのナイトセッション。ダメージを負った車両は、限られた時間で補修を行う。
2DAYSラリーならではのナイトセッション。ダメージを負った車両は、限られた時間で補修を行う。

群馬県渋川市を拠点として、TRDラリーチャレンジRound3 in モントレーが開催された。JAF全日本ラリー選手権 第5戦 モントレー2013 in 群馬との併催が実現した本戦は、初のナイトセクションを含む2DAYSで開催。榛名・赤城地区の林道SSを含む10ものターマック(舗装路)SSが設定されたうえ、渋川市総合公園と群馬サイクルスポーツセンターは今シリーズ初のギャラリーSSとなり、参加者はいつものTRDラリーチャレンジとは一味違う雰囲気を味わった。
前日に雨が降ったこともあり天候が心配されたが、当日は朝から快晴。ギャラリーステージにも多くの観客の方が訪れ、ラリーカーの迫力の走りを堪能していた。
しかし、ナイトセクションに突入するタイミングで突如雨雲が発生し、猛烈な豪雨に見舞われてしまう。多くの選手がスリッピーな路面と視界の悪さに苦戦することとなった。2日目には雨もあがったが、路面には濡れたままの箇所も多く、高い集中力が要求される展開となった。

結果概要

各クラスでさらに白熱するバトルから目を離せない!

総合優勝はクラス4、山口選手・片岡選手が駆る86。安定したスピードを見せつけた。
総合優勝はクラス4、山口選手・片岡選手が駆る86。安定したスピードを見せつけた。

クラス1(現行型ヴィッツ1,500cc)は、前戦2位に泣いた藤田選手・落合選手が返り咲きの優勝を決め、安堵の表情を見せた。
クラス2(2代目ヴィッツ1,500cc)。地元群馬の戸塚選手・角田選手がプレッシャーを跳ね除け優勝。初戦から3戦連続優勝となった。
クラス3(初代ヴィッツ1,000cc)においても、安定した走りで野村選手・田﨑選手が3戦連続となる優勝を決めた。
86でのエントリーが着実に増えているクラス4(トヨタ車1,501cc以上)は、山口選手・片岡選手がデッドヒートを制し見事優勝。
こちらも僅差となったクラス5(トヨタ車1,500cc以下)は、山岸選手・渡邉選手がクラス4の86勢に食い込む走りを見せ優勝を飾った。
1台のみのエントリーとなったクラス6(ヴィッツRS TRD Racing)は、レース仕様のマシンに苦労しながらも、佐藤選手・鈴木選手が無事完走を果たした。

ページトップへ

いつもと違うステージで戦うプロドライバーの走りに注目

寺田選手とGAZOO Ladyの3選手。
寺田選手とGAZOO Ladyの3選手。
突然の豪雨でできた水たまりの中を疾走するラリーカー。視界はゼロ!?
突然の豪雨でできた水たまりの中を疾走するラリーカー。視界はゼロ!?

今回、GAZOO Racingからは4台がエントリー。
現在3戦全てに出場しているモリゾウ選手は、初戦のペアである竹下紀子選手をコ・ドライバーに迎え参戦。
GAZOO Racingラリーアカデミー86号には、ツーリングカーレースやニュル24時間で活躍する佐藤久実選手が初挑戦。
GAZOO Ladyは、初参戦の平山愛子選手と、今回はコ・ドライバーで参戦の奥野静香選手。キュートなカラーリングのヴィッツCVTが会場に華を添えた。
もう1台、クラス1にヴィッツで参戦するのは、ダカールラリーで活躍する寺田昌弘選手。コ・ドライバーにはGAZOO Ladyの皆川果澄選手がエントリーした。
普段サーキットを舞台に活躍している佐藤選手と、同じラリーとはいえ砂漠がメインである寺田選手。普段と違うステージでどんな走りを見せるのかに注目が集まった。
SS1は350mほどの短いギャラリーステージながら、中間地点のターンをどう攻略するかがポイントとなる。丁寧にコーナーを攻める選手やサイドブレーキを引いたコーナリングにチャレンジする選手、観客の声援に力みすぎたのか、あわやコースオフしそうになる選手など、キャラクターの違いも楽しめるSSとなった。このSSで寺田選手はクラストップにコンマ1秒差という好成績を収める。続くSS2は深山(みやま)へステージを移しての林道SS。タイトな道幅でテクニカルコーナーが連続しドライバーを苦しめる。SS3は今回最長の6.814kmの榛名の上り。前半の急激な上りと後半の下りがミックスされた高低差のあるSSで、特にパワーの小さいヴィッツはギアの選択が鍵。このSS2・SS3で、GAZOO Ladyの平山選手・奥野選手が、寺田選手・皆川選手を上回る走りを見せ、会場を沸かせた。
SS3が終わった時点で突然の豪雨が降り始めたが、ラリーは続行。SS4・SS5と水しぶきを上げながら果敢にアタックする各選手であったが、激しい雨に加えナイトセッションということもあり、自身の技量に合わせた安全マージンをとりながらのアタックとなった。

刻々と変化する路面に悪戦苦闘!

初体験のターマックラリーを楽しんだ寺田選手。
初体験のターマックラリーを楽しんだ寺田選手。
様々な出来事があった2日間。最後は笑顔でラリーを締めくくった。
様々な出来事があった2日間。最後は笑顔でラリーを締めくくった。

一夜明け、榛名上りのSS6からスタートした2日目。昨夜の雨でスリッピーな箇所もあるものの、佐藤選手や寺田選手をはじめ多くの車両がタイムアップに成功した。SS7・SS8は50km離れたみなかみにステージを移動し、群馬サイクルスポーツセンターでのSSS(スーパースペシャルステージ)が行われた。群馬サイクルスポーツセンター内広場に設定されたコースは600mながら、テクニカルなダブルヘアピンやハイスピードダウンヒルの迫力の走りに多くのギャラリーが歓声をあげた。
そして舞台は赤城の下りとなるSS9。6.399kmの下りだが、アベレージスピードが高いうえにタイトコーナーが連続するハイレベルなSS。さらに、前走の全日本車両が撒いた砂利や泥が路面に出ており、注意深い走行が必要とされた。残念ながらこのSSで3台のリタイヤが発生。GAZOO Ladyの平山選手・奥野選手もコースアウトしたうえ土手に乗り上げフロント部を破損。そのままリタイヤとなった。

ラリーは最終SSとなる渋川公園内ギャラリーステージに舞台を移し、多くのギャラリーに見守られるように2日間の熱い戦いの幕を下ろした。
天候の変化に翻弄されながらも充実した2日間のラリーイベント。7台のリタイヤが出てしまったが、大きな怪我等はなく無事に終了した。

クラス別順位結果(上位3クルー)

クラス 順位 ドライバー/コ・ドライバー 車名
クラス1 1 藤田 豊久/落合 孝平 トヨタ・ヴィッツRS NCP131
2 本石 渉/牧 昂輔 トヨタ・ヴィッツRS NCP131
3 寺田 昌弘/皆川 果澄 トヨタ・ヴィッツRS NCP131
クラス2 1 戸塚 和幸/角田 大輔 トヨタ・ヴィッツRS NCP91
2 川村 直人/荒井 純司 トヨタ・ヴィッツRS NCP91
3 松嵜 千冬/鈴木 宏邦 トヨタ・ヴィッツRS NCP91
クラス3 1 野村 長/田﨑 彩夏 トヨタ・ヴィッツ SCP10
2 タケ/星野 郁 トヨタ・ヴィッツ SCP10
3 松嶌 裕貴/赤木 弥生 トヨタ・ヴィッツ SCP10
クラス4 1 山口 忍/片岡 智子 トヨタ86
2 石田 貴久/市川 洋次 トヨタ86
3 滝 直樹/花川 俊一 トヨタ86
クラス5 1 山岸 健/渡邉 晴子 トヨタ・ヴィッツRS NCP91
2 室田 仁/山岸 典将 トヨタ・ヴィッツRS SCP13
3 鈴木 歩/山﨑 哲朗 トヨタ・ヴィッツRS SCP13
クラス6 1 佐藤 宗嗣/鈴木 晴彦 トヨタ・ヴィッツRS NCP91

ページトップへ