Team Land Cruiser TOYOTA AUTO BODY 冒険は止まらない TLCメンバーの次なる挑戦 第3回 ダカールラリーへの思い ~チームメンバーインタビュー~

2009/06/11

01 酒井 伸二 チーム代表  トヨタ車体株式会社  執行役員

酒井伸二

代表に就任したのは07年6月です。海外でのランドクルーザーは想像もつかない過酷な環境で使われています。市販車部門での挑戦にこだわり、優勝も大事ですが、まず完走することが重要だと考えています。あらゆるお客様に信頼できるクルマをお届けすることが我々のゴールだと考え、日々取り組んでいます。また、2007年のダカールラリーから、バイオディーゼルや植物由来のケナフボードをラリー車に採用しており、これからもラリーを通して、積極的に地球環境保全に関っていきます。


02 森達人 監督 トヨタ車体株式会社 総務部

森達人

TLCの監督に就いたのは08年4月です。それまではトヨタ車体のハンドボールチームで選手、コーチをしていました。TLCは私が監督に就任した時点ですでに実績があるチームでしたし、4連覇もかかっていました。おまけにクルマも新しいランドクルーザー200。プレッシャーは感じましたが、実力を出し切れれば優勝できると信じ、そういった環境をつくるのが監督の役目だと思い、それを実行しました。その結果部門優勝を達成し、素晴らしいチームである事を証明できました。


03 小川登志雄 エンジニア トヨタ車体株式会社 総務部

小川登志雄

ラリーカーの開発を担当しています。TLCの仕事を始めたきっかけは、ランドクルーザー200のラリー車開発が始まる頃にちょうどその当時の担当車型の立ち上げを終えていたので、エンジニアとして次のチャレンジの場として、自分で手を挙げて飛び込みました。多くの部品メーカーの協力があってラリー車が完成したので、是非とも結果でお返しをしたかった。それだけに優勝は非常に嬉しかったです。もちろん、さらにラリー車を進化させ、5連覇を成し遂げたい。200は、市販SUVの頂点にあると思っていますから、負けるはずがないと信じています。

04 三橋淳 1号車ドライバー

三橋淳

TLCからのダカール参戦は2回目、このチームはいわゆるワークスではありませんが、布陣は万全で雰囲気もとても良いところが気に入っています。ダカールラリーの魅力は極限の場所を走る喜びと、砂漠が持つ独特の自由感。どんな走り方が正しいのか、誰も答えはわからないところがまた面白い。2輪から4輪へとステップアップしてきたのですが、地形コースを読む力という点で2輪のキャリアは役に立っていると思います。来期の話は未定ですが、オファーがあれば喜んで受けたいと思っています。


05 ブルーノ・カタルリ 1号車ナビゲーター

ブルーノ・カタルリ

2005年からTLCでナビゲーターをやっています。三橋ドライバーと組むのは初めてでしたが、彼はダカール経験が長く、フランス語でのナビゲーションに問題はありませんでした。ナビワークに秘訣は無いけれど、自分のやり方はルートブックに忠実になるべく近いところを走るのを心がけています。今後の計画については、特に考えてはいません。チームが良い結果を残すことが目的なので、それが達成されれば十分だと思っています。


06 ニコラ・ジボン 2号車ドライバー

ニコラ・ジボン

今回優勝できたことを嬉しく思います。UAEラリー、モロッコでの車両テストからTLCに参加してきました。それ以前の個人的キャリアとしては19才の時から父親と一緒に5回ダカールラリーを走っています。今回初日に転倒してしまいましたが、翌朝には車両が良い状態に戻されていた。メカニックには本当に感謝しています。今後の目標は、いつか総合優勝したいし、できれはフルタイムドライバーとして生活できるようになりたいと思っています。

07 三浦昂 2号車ナビゲーター トヨタ車体株式会社 総務部

三浦昂

ラリー中は道に迷ったりトラブルにあったりしましたが、今回の優勝は、まさにチームワークで勝ち取った賜物だと実感しました。子供の頃から根っからのモータースポーツ好きだったので、ずっと社内アピールを続けてTLCに参加でき、この結果はとても幸せです。ラリーでは写真でしか見たことのないところを走る喜びも満喫しました。次のチャンスがあれば、まだまだベテランナビに比べて、余裕がない部分があるので、もっと高い次元でナビゲーションできるようになりたいと考えています。


08 伊藤一 前監督

伊藤一

自分自身、ダカールラリーに94年から04年の間に3度出走し、部門優勝も経験しました。その後もTLCのダカール参戦が継続され、今回4連覇を成し遂げた結果は大変嬉しいです。森監督がチームのために環境をつくり、またその結果のチーム力で勝てた事を、とても心強く感じています。今後も安心してチームを見守れます。


(まとめ=竹平誠)