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2005年のトヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム(TDP)を発表 2005.02.25
2005年のトヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム(TDP)を発表
トヨタ自動車は2月25日(金)、ヨーロッパにおけるヤング・ドライバーズ・プログラムにおいて、2005年は3人の若きドライバーと契約を継続することを発表した。
トヨタ・ドライバーズ・アカデミー(TDA)として2003年に開設され、成功を収めているこのシステムは、新たに「トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム(TDP)」と名称を改めることとなった。TDPはドイツ・ケルンのトヨタ・モータースポーツ有限会社(以下、TMG)をベースとして、新居章年によって率いられ活動を継続することとなる。
2004年にF3ユーロシリーズのルーキーチャンピオンとなった20歳のフランス人、フランク・ペレラは、同シリーズでのチャンピオン獲得へ向け、2年目のシーズンへと挑戦する。そして、同シリーズには、2004年のイタリア・フォーミュラ・ルノー選手権で6勝を挙げ、シリーズ2位となった成長著しい18歳の日本人ドライバー、平手晃平が加わる。
フランク・ペレラは昨年に引き続き、プレマ・パワーチームから参戦。平手晃平は元F1ワールドチャンピオンであるケケ・ロズベルグ率いる、チーム・ロズベルグでシリーズを戦う。
「我々はプレマ・パワーチームと、F3及びフォーミュラ・ルノーにおいて常によい関係を続けてきており、2005年もこの関係を継続できることを喜んでいる」と、TMG副社長の木下美明は語る。「我々はまだF3シリーズについて学んでいる最中であり、新たにチーム・ロズベルグと契約することとなった。彼らはF3において技術的にトップクラスの力を持つチームであり、将来の成功に向けて必要な存在である」
この2人とともにTDPで支援される3人目のドライバーは、18歳の日本人、小林可夢偉となる。小林可夢偉は昨年と同じ、プレマ・パワーチームで2年目となるイタリア・フォーミュラ・ルノー選手権に参戦するとともに、ユーロカップ選手権にも参戦する予定。
「TDAにおける2004年のドライバーラインナップを見て、誰がオールラウンドドライバーとしてベストという点で選択した。小林可夢偉はルーキーとしては2位だったが、2勝を挙げており、2005年のタイトル候補であると信じている」
「我々はまた、2001年からサポートしているライアン・ブリスコについても、トヨタエンジンを採用するチームで、IRLインディカーシリーズにステップアップさせることを決めた。彼は既に、米国のトップオープンホイールレースにおけるシーズンオフ中のテストで、そのスピードを証明しており、彼の将来は非常に有望に見える」と木下美明は加えた。
TDPはヨーロッパをベースとしたドライバー育成プログラムであるが、2005年より、TDPの名の下に、日本において既に成功を収めているドライバー育成プログラムである、フォーミュラ・トヨタ・レーシング・スクール(FTRS)と統合されることとなった。
木下美明は「トヨタは常に世界的な規模で活動しており、我々のドライバー育成プログラムを一本化していくことは理にかなっている。FTRSとTDAを統合することで、将来世界中のトップカテゴリーレースで活躍するトヨタ・ドライバーを見出し、育てていくことを目指している。この統合は、双方のプロジェクトにとって、そして統合された後のマネージメントチームにとっても有益なものとなるだろう」と締めくくった。