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ヘルシンキCity Grand Prixイベントレポート2006.08.12
フィンランドの首都の公道を史上初めて走行するF1カーを見ようと、ヘルシンキの繁華街の通りには推定で45000人以上もの人々が集まった。
この日、フィンランドの大勢のF1ファンには、ロウタティエントリ広場からスタートし、カイサニエメンカトゥまで行って、その後90度の直角コーナーを経て、ヴィルホンカトゥを経由しロウタティエントリ広場に戻る、というこのコースを、パナソニック・トヨタ・レーシングのドライバー、ヤルノ・トゥルーリが6周する様子を目撃し、体験するという滅多にないチャンスがもたらされた。
この日は、驚異的なアクセルワークによるF1エンジンのけたたましい音に、通り全体が包まれ、また、チームのピットワークを至近距離で見れるまたとない機会となった。このイベントで最も人気が高かったのは、“トヨタ・ピット・ストップ・チャレンジ”だった。これは1000人を超えるファンがチームを組んで、誰がF1カーのタイヤ交換を一番速くできるかを競うもの。また、ブリヂストン・セーフティ・ベルト・シミュレーターは、集まった人々に通常の乗用車の場合であれ、走行前にシートベルトを締めることがいかに重要なのか、その理由を披露してくれた。
この日の興奮を肌で感じていたヤルノ・トゥルーリは次のようにコメントしている。
「今日のヘルシンキの観客は素晴らしかった。われわれはフィンランドの人々に、わずかとはいえF1の興奮をお見せすることができたと思う。建物や窓や屋上といったあらゆる場所から、大勢の人たちが今日の走行を見てくれたし、私も大歓迎してもらえた」
「今日のヘルシンキ市中の気温と曲がりくねったコースは、どことなくモナコを思わせるものがあった。ただしコースコンディションはモナコよりやや難しかった。グリップがかなり低かったし、石畳やトラム(路面電車)の線路がコースを横切っていたからね」
「サーキットで見るときよりもさらに近い位置でF1に触れ、F1を感じることが可能だったから、今日は間違いなくすべての人々にとって素晴らしい日になったと思う」