ニュース

モントレー・ヒストリック・オートモービル・レースでリカルド・ゾンタが新コースレコードを樹立2006.08.28

photo: (c)Steve Swope

モントレー・ヒストリック・オートモービル・レースでリカルド・ゾンタが新コースレコードを樹立

8月18日~20日にアメリカのモントレーで開催された『モントレー・ヒストリック・オートモービル・レース』にリカルド・ゾンタがTF106で参加。3日間走行し、コースレコードを連日更新する見事な走りを披露した。

モントレー・ヒストリック・オートモービル・レースとは?

ラグナセカ・レースウェイ(全長2.238マイル)で開催されるモントレー・ヒストリック・オートモービル・レースは、これまでのモータースポーツの歴史に貢献した人々や歴代のクルマを讃えるためのイベント。毎年、3日間の開催期間中、世界中から4万人を超える人々が訪れる。歴代の名車が展示されるほか、375台以上のヒストリックカーやスポーツカーがグループ別に14のレースに参加する。

トヨタ・モーター・セールスUSAはこのイベントのために3年間のスポンサー契約を結んでおり、今年はその1年目になる。イベントにはアメリカにおける40年を超えるモータースポーツ活動の歴史を彩ってきたクルマ(2000GT、セリカGTOなど)が参加したほか、トヨタのF1カー、TF106も登場。パナソニック・トヨタ・レーシングのサードドライバー、リカルド・ゾンタがステアリングを握り、コースレコードの新記録樹立に挑んだ。

photo: (c)Steve Swope

金、土、日の3日間連続でコースレコードを更新

金曜日のゾンタはTF106の電子系統にトラブルが生じたため、フライングラップはわずか2周しかできなかったものの、それでもこれまでエリオ・カストロネヴェスが保持していた1分7秒722(2000年のCART予選で記録)を約100分の15秒上回る1分7秒587で周回し、見事新記録を樹立した。

土曜日は前日のハードタイヤからよりソフトなタイヤに履き替えてタイムアタックが行われた。セットアップも変更して行われた2回のセッションの1回目でゾンタは1分6秒596を記録し、前日樹立したばかりの記録を塗り替えることに成功。日曜日、再び新しいタイヤを装着してタイムアタックに臨んだゾンタは、土曜日の記録をさらに上回る1分6秒309を叩き出し、3日連続での記録更新となった。

photo: (c)Steve Swope
連日コースレコードを更新したゾンタとTF106

ゾンタのコメント

「この週末にラグナセカのコースレコードを樹立することができ、最高の体験をさせてもらった。特にこのコースで行われた1998年のGTレースで私は優勝しているだけに尚更だ。あの年はタイトルも獲れたしね。そのお陰で翌年私はF1の世界に進むことができたんだ」

「ファンのみんなからは、今回の新記録樹立のために私がリスクを知りつつ100パーセント全力で走ったのかと質問された。私が言えるのは、経験のあるドライバーならこういったイベントで何をするべきかはちゃんとわかっているということだ。気楽にやれと言われたときでも、私が自分の限界の範囲内で可能な限り速く走るドライバーだということはチームもわかっているよ」

「新記録を樹立できるほど速く走ることができてうれしく思う。それに3日連続だからね。金曜、土曜と連日タイムを縮めることができたが、TF106ならもっと行けることがわかっていた。日曜日は新品のブリヂストンタイヤを履いて、なんとか1分6秒309を記録することができた」

photo: (c)Steve Swope
ラグナセカサーキットの名物”コークスクリュー”を走るゾンタとTF106

「日曜日の2回目の走行では、チームからとにかく楽しむように言われたからその通りに走ったよ。何回かドーナツターンを決めて、ファンのみんなには喜んでもらえたと思う。最高の気分だったね」

「今回のモントレーでは楽しい時間を過ごすことができた。またいつかこういったショーを見せられればと願っている」

  • Back
  • Page Top