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トヨタ・ヤングドライバーズ・プログラム 若手日本人ドライバー2007年F1テストに参画2006.11.10

トヨタ自動車(株)は、「世界および日本のトップカテゴリーにおいて活躍できるレーシングドライバーの育成」を目的に、才能ある人材を発掘し、継続的なステップアップを支援する育成プログラムとしてTDP(トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム)を実施しており、将来を期待される若手ドライバーが参画している。

2007年も各カテゴリーにおいて、セレクションやステップアップ等を通じて、プログラムに参加するドライバーの活動を支援していく予定であるが、このほど、2006年にF3ユーロシリーズに参戦した中嶋一貴がウィリアムズF1チームにテストドライバーとして選抜され、2007年シーズンの契約を交わした。なお、F1の直下に位置するカテゴリーであるGP2シリーズにDAMSチームから参戦する予定である。

また、今年、同じくF3ユーロシリーズに参戦した平手晃平も2007年よりTridentチームからGP2シリーズに参戦の計画。また、F3ユーロシリーズでルーキータイトルを獲得した小林可夢偉は、ASMフォーミュラ3チームから2年目のF3ユーロシリーズを戦う予定。なお、平手・小林には、ともにパナソニック・トヨタ・レーシングにおいて、F1テスト走行の機会が与えられる。

平手晃平(マノー・モータースポーツ)

来年はGP2への参戦が決まったことで、また来年1年もこちら(ヨーロッパ)でレース活動が出来る事になった。更にはF1のテストドライブも少しずつ出来る事が決定し、とても嬉しく思っている。来季に対するモチベーションもとても上がっている。F1へのステップであるGP2に昇格出来、また一つF1に近づくことが出来たので、頑張りたい。

中嶋一貴(マノー・モータースポーツ)

GP2、F1どちらも初めての経験になるので、まずは経験をしっかりと積み、GP2の方ではしっかりと結果を出したい。F1はまだどのようなものか想像がつかないが、まずはテストで乗る機会があるので、一つ一つ経験して行きながら、チームに貢献していきたいと思う。最終的にはF1のレースドライバーが目標なので、それに繋げて行ける様な1年にしたい。

小林可夢偉(ASMフォーミュラ3)

来年も今年と同じチャンピオンチームで参戦出来、しっかりとコミュニケーションも取れている。来年はシリーズチャンピオンを獲れる体制だと思うので、狙っていきたいと思っている。そして新しく頂いたF1テストドライバーのチャンスに、トヨタファミリーの一員として、しっかりと車を作ってチームに貢献して行きたい。経験を積んで、周りがきちんと認めてくれるドライバーになりたいと思う。

木下美明(トヨタ自動車モータースポーツ部長)

平手・中嶋・小林の3名には、TDPの目標の一つであるF1ドライバーを目指して欧州で頑張ってもらったが、このほど、中嶋選手にウィリアムズF1チームよりテストドライバーのオファーがあったことは大変光栄なことだと考えている。トヨタとしても、引き続きTDPのメンバーの一員として支援を続けていきたい。

林博美(トヨタ自動車モータースポーツ部主査)

今年、欧州で活躍した平手・中嶋・小林の活躍は、国内のメディアにも幾度となく取り上げていただき、高い評価をいただけたと思っている。この3名は激戦のF3ユーロシリーズで何度も表彰台に立ち、欧州の一流の選手と互角以上の実力を発揮してくれた。
来年はそれぞれの課題を持ち、中嶋・平手はGP2をへステップアップし、より厳しい戦いの中で実力を磨いてほしい、また小林には、2年目のF3ユーロシリーズでチャンピオンに挑戦してほしいと考えている。さらに、3人ともそれぞれ F1テストプログラムに参加が予定されており、この機会を最大限に生かして、F1ドライバーの座にチャレンジしてほしいと思っている。
なお、三人の他の欧州・日本のTDPドライバーもそれぞれのカテゴリーで実力を磨いてくれた。我々の活動が、欧州・日本で評価を受けつつある点を大変うれしく思っている。

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