第1戦 オーストラリアGP 2002
2002年2月28日(木)(オーストラリア・メルボルン発)
パナソニック・トヨタ・レーシング開幕戦オーストラリアに到着
F1グランプリへのデビュー戦へ準備万端。
パナソニック・トヨタ・レーシングは、初のF1グランプリ参戦に向け、オーストラリア・メルボルンに到着した。各ドライバーに1台づつと1台のスペアカーを含む3台の“トヨタTF102”と、総勢60名のチームスタッフは、地元のメディアと気温26度の熱い歓迎をうけて日曜日にメルボルンに到着。
2002年のF1開幕戦へ参戦までのチームの道程は、とても長いものであった。1999年にトヨタのF1プロジェクトが発足してから、ドイツ・ケルンのトヨタ・モータースポーツの施設は、3万平方メートル以上に拡大され、現在は、30ヶ国の国籍の異なった550人のスタッフを抱えるまでに至っている。
さらに、チームは、11ヶ所の異なったグランプリサーキットにおいて“トヨタTF101”で2万キロ以上をテスト走行するなど、2001年には、集中的なテストプログラムを消化してきた。
パナソニック・トヨタ・レーシングのミカ・サロとアラン・マクニッシュの2人のドライバーと、チーム監督のオベ・アンダーソンは、先週金曜日に東京で開催された「トヨタ・モータースポーツ活動計画発表会」にに出席した後、オーストラリアへとやってきた。メルボルンに到着後は、テストドライバーである、地元オーストラリアのライアン・ブリスコと共に、トヨタのオーストラリア工場で従業員との交流を持つなど、あわただしいグランプリ週間へと加わった。
「私にとって、感動的な週末がやってきた。2年前には、最初のグランプリは、とても遠いものに感じられたものだが、あっという間にここに来てしまった。すでに、多くの仕事をこなしてきたが、まだまだ、仕事は残っている。我々は、非常に若いチーム。働きながらレースで戦いながら学ぶことが必要となる。今年の期待について、よく聞かれるが、まずメルボルンで予選を通過、そして、2台とも完走をすることが重要」とオベ・アンダーソンは語った。
ミカ・サロは、「去年は、このレースに観客としてやってきたので、あまり楽しめなかった。
他のドライバーがレースコース上にいるのを見るだけで、自分が参加出来ないのが苦痛でもあった。しかし、今年は、私もレースが出来る。この週末は、パナソニック・トヨタ・レーシングの誰もにとっても、とてもエキサイティングなものとなるはずだ。2000年8月にトヨタと契約してから、ずっと、この日のために共に働き続けてきたのだから…。テストは、とてもうまくいったと思っている。あとは、土曜日の予選終了後に、我々がどのポジションにいるかだけだ。かつて、私がアルバート・パークのレースコース上で完走したときは、常に6位以内だった。しかし、今回はそれが現実的かといえば、少しだけ悲観的でもある。とにかく、レースを完走することだ」と語った。
アラン・マクニッシュは、「遂に私のF1グランプリへのデビューが間際となった。待ちきれないほどだ。すでにアルバート・パークをジョギングし、高速コーナーと低速コーナーがまざりあう、初挑戦には、ふさわしいコースは把握している。チームの誰もにとっても、重要な週末となるはずだ。
そして、ル・マン参戦からF1へと、トヨタと共に歩んできた日々を、人知れず思い出す。
今の私の目標は、ただひとつ完走すること。そして、その経験から多くを学ぶことだ」と語った。
オーストラリアグランプリ開催を目前に、ミカ・サロは、「メルボルンは、シーズン開幕の重要な舞台。
そして天候にも恵まれ、人々はとても友好的。3.295マイルのアルバート・パークのコースは、決して他のグランプリコースと比較し、チャレンジングなものではないが、誰もテストが出来ないということで、より一層面白さを増している。さらにシーズン開幕の最初のレース。他のチームもクルマの出来ばえをお互いに確かめている。コースも1、2ヶ所の高速コーナーを含め、シケインも待ち受けるテクニカルコース。
スタートするのが待ち遠しい」と語っている。
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