第1戦 オーストラリアGP 2002

2002年3月2日(土)(オーストラリア・メルボルン発)

M.サロが予選14番手、A.マクニッシュが予選16番手で明日の決勝へ

パナソニック・トヨタ・レーシングと“トヨタTF102” F1開幕デビュー戦の予選を通過

パナソニック・トヨタ・レーシングは、開幕デビュー戦の予選を終えた。
午前9時から午前11時まで2回に分けて行われた最後のプラクティスに続き、午後1時から1時間にわたって、予選が行われた。予選を前にしたプラクティス序盤は、曇り空のもと
ドライコンディションで行われたが、プラクティス終盤は、雨にたたられる悪コンディション。 予選開始までの2時間、予選へ向けて最終セッティングに勤しむ各チームは、時折日が射し、 再び小雨の降り出す、気まぐれな天候を慮った。

午後1時に開始された予選は、開始早々の午後1時5分過ぎにコース上でストップした 他チームのF1カーを排除するために7分間の赤旗予選中断。予選は、午後1時12分から 再開されたものの、午後1時20分過ぎからは、再び雨が降り出し、全車タイムアタックを中断。 天候の回復を待ったが赤旗予選中断の7分間分を延長した午後2時7分の予選終了までは、 ウェットコンディションが続き、各チームとも、予選開始直後のタイム以上の向上はのぞめずに タイムアタックを断念。

パナソニック・トヨタ・レーシングは、ミカ・サロが5周を走り、1分29秒205を記録して14番手、 アラン・マクニッシュも5周を走り、1分29秒636を記録して16番手で明日の決勝レースへと 臨むこととなった。

ミカ・サロのコメント:
「1回のタイムアタックしか出来なかったが、それも予選通過のため注意深く走ったものだ。 そして、2周目のタイムアタックに出たところで雨が降り出してきてしまった。もし、予選時間内に 天候が回復したら、もう少し良い成果が得られていたと思う」

アラン・マクニッシュのコメント:
「天候が今日の予選を左右した。予選セッションの始めから、満足のいくタイムアタックへと 臨んだが、2周目へとコースインしたところで雨が降り出し、1回のタイムアタックで終わって しまった。しかし、チームにとって、初のF1への挑戦として、喜ぶべき結果だと思う」

オベ・アンダーソンのコメント:
「初めてのF1予選で誇れる仕事が出来たと思う。それも余裕をもって通過出来たことにチームを 称えたい。予選が雨で短縮されたが、それは仕方がない。しかし、予選14番手、16番手という ポジションには満足している。我々の目標はトップから107%以内での予選通過であったが、 まずは、これを問題なく達成出来た」

TMGテクニカル・コーディネーター 高橋敬三のコメント:
「我々の初めてのレースを前に、無事予選を通過出来、ホッとしている。途中からの雨で、 1回しかタイムアタックが出来ず、心残りではあるが、決勝レースで、より上位を目指してチームと 一丸となって頑張る」

予選: 序盤20分はドライコンディション 以後ウェットコンディション
天候: 曇りのち雨   気温: 17℃
路面温度: 17℃   湿度: 74%

M.サロ: 14位   1分29秒205   5周   シャシー:TF102/04
A.マクニッシュ: 16位   1分29秒636   5周   シャシー:TF102/05

明日の決勝は、午後2時(日本時間3月3日午後12時)に59周のレースへとスタートが切られる。