第1戦 オーストラリアGP 2002

2002年3月2日(土)(オーストラリア・メルボルン発)

オーストラリアGP 予選レポート

メルボルンにて最初の目標達成!

オーストラリアGPの予選は、セッション半ばからの雨によりコースが水浸しとなり、パナソニック・トヨタ・レーシングチームにとって若干不完全燃焼のものとなった。しかしながら、2台のトヨタTF102は、予選を通過し明日の決勝に駒を進め、まずはレースウィークの第1目的を達成した。

チームのアンダーソン社長は、「トヨタにとって初めてのF1予選で、誇れる仕事が出来たと思う。予選は雨で短縮されたが、それは仕方がない。我々の目標はまずは予選突破であったが、これを問題なく達成出来た。」と語った。

M.サロとA.マクニッシュは、タイムアタックを1度したところで、雨に降られてしまった。その後の計画は、雨が止むのを待ち、さらにタイムを縮めるためにTF102のセットアップを変えることであったが、チャンスは訪れなかった。それでも、M.サロが14番手、A.マクニッシュが2つ後ろの16番手で明日の決勝レースへと臨むこととなった。

M.サロは、「セッションがドライの状態であってくれたら、あと1秒くらいタイムを縮められたと思うんだ。でも、僕らはがっかりする必要はまったくないね。今日も僕らはミスをひとつも犯さなかったし、チームにとってはいいセッションだったよ。幸せな気分でいるべきだね」と。もし、タイムが1秒縮まったとしたら、M.サロはトップ10のタイムに入ったことになる。

M.サロに対して0.4秒遅れのA.マクニッシュも、M.サロと似た展開となった。32歳のスコットランド人は、2回目のタイムアタックに出たところで、雨に降られてしまった。「セッションの始めでタイムアタックをしたかったんだ。まあ、いい立ち上がりができたかな。でも、雨が落ちてきて、それっきりだったね。僕は失望はしていないよ。僕らは、初のF1への挑戦を喜ぶべきだね。」と、A.マクニッシュは語った。

雨が降り出す前でも、この日の予選は、分断されたセッションとなった。予選開始早々の4分後に、コース上でストップした他チームのF1カーを排除するために、赤旗中断となってしまったのだ。このため、予選の時間の内15分だけがドライコンディションでの走行となった。パナソニック・トヨタ・レーシングチームは、この日の予選で、落ち着いた、プロフェッショナルな仕事をしてみせた。