第2戦 マレーシアGP 2002
2002年03月12日(火)
パナソニック・トヨタ・レーシング F1第2戦目マレーシアGPへ
パナソニック・トヨタ・レーシングは、2週間前にオーストラリアGPで、歴史的なF1デビューを飾り、ミカ・サロが6位入賞、初ポイント獲得という、成果を残した。そしてチームは、2002年F1シリーズ第2戦、マレーシアGPへ向けた準備を行っている。マレーシアGPは、クアラルンプールから、約30分ほどのセパン・インターナショナル・サーキットで開催される。マレーシアGPは、1999年から開催されており、今年は4回目の開催となる。パナソニック・トヨタ・レーシングは、昨年の秋に、この5.543Kmのレースコースで、ミカ・サロとアラン・マクニッシュの両ドライバーが、"トヨタTF101"を使用して4日間のテストを行っており、前戦オーストラリアGPとは異なり、若干のコースデータも把握している。
興奮のメルボルンを経て、チームメンバー達はマレーシアでの生活や気候に慣れて来ている。チームは3台のTF102をマレーシアへの7時間のフライトへ載せる準備と、つかの間の休養にメルボルンに1日滞在した。
ミカ・サロとアラン・マクニッシュは、マレーシアのパンコール島へと飛び、クアラルンプールの高温多湿の気候に耐えるため、10日間に渡るトレーニングを続けている。マレーシアGPではレース中にドライバーが体内の水分を3キロも消費するという、年間を通じ最も身体的に過酷なレースとなる。
オベ・アンダーソンは、「オーストラリアでは、素晴らしい結果を残すことが出来た。しかし、マレーシアで過大な期待をしてはいけない。確かにチームはメルボルンで良い成果を残したが、マレーシアへ向けての過大なプレッシャーをチームにかけるのは、決して良い結果を生まない。本当に2回目のF1出場に過ぎないのだから。また、アラン・マクニッシュは、オーストラリアGPでは、レース開始直後の第1コーナーの多重クラッシュで戦列を去り、とても不運だった。このセパンにおいての私の大きな目標は、2台ともフィニッシュをすること。それが、我々にとっての進歩であり、チームの成長だと思っている」と語った。
ミカ・サロは、「オーストラリアGPのことを思い出すと、ついつい笑顔になる。結果を実感するまで2、3日かかった。チームや僕のためにとても大きな収穫だった。マレーシアでは、再び完走したいと思っている。暑さがクルマと我々に多くの緊張を強いるだろうが、この試練を越えなければ、チェッカーフラッグには到達出来ない。この2週間、我々は暑さの中でのトレーニングを重ねており、その成果を発揮出来ると思っている」と語った。
アラン・マクニッシュは、「メルボルンは、チームには大きな結果をもたらしたが、私にとっては、失望でしかなかった。予選では雨に翻弄され、レースでは、第1コーナーですべてが終わってしまった。セパンでは、予選とレースのすべてを走り抜くという、私の目標を貫くことが出来、納得のいく週末で終わりたい。暑さについては、コックピットが非常に暑くなるスポーツカーレースで同じような状態を経験している。きっと、この経験が活かせると思っている」と語った。
さらにミカ・サロは、セパン・サーキットについて「とにかくセパン・サーキットは、他のどのレースコースよりもコースの幅が広い。従って、コックピットからのスピード感はそれほど感じられない。レースコースは、多くの高速コーナーで構成されており、特に第5コーナーと第12コーナーは、非常に難しく、エキサイティング。オーバーテイクを見るには、第15コーナーに勝る場所はない。コースも設備も素晴らしく、いつもファンが待ち受けてくれるマレーシアへ行くことを、とても楽しみにしている」と語った。
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