第2戦 マレーシアGP 2002
2002年3月15日(金)(マレーシア・クアラルンプール発)
高温多湿の"セパン・サーキット"でプラクティスを開始
過酷な条件のもと、ミカ・サロが5番手、アラン・マクニッシュが11番手パナソニック・トヨタ・レーシングは、F1参戦2戦目マレーシアGPを前にプラクティスを開始した。
午前11時から1時間行われたプラクティス1回目は、曇り空ながらも強烈な紫外線が降り注ぐ、例年通りの、気温36度、湿度58%という、マレーシアならではの高温多湿のもとで行われた。
昨年テストの出来なかった公道を含む初戦オースラトリアGPの特設コースとは異なり、ここセパン・サーキットでは昨年"トヨタTF101"でテストを経験しているとはいえ、ミカ・サロとアラン・マクニッシュは、"トヨタTF102"で慎重にコースインし、セットアップへと臨んだ。
しかし、アラン・マクニッシュは、走行開始から電気系統に不調を抱え、ピットイン。残り15分でコースに復帰したもののオーバーステアに悩まされ、セットアップは2回目のプラクティスに持ち越し。一方、ミカ・サロは、順調に周回を重ねたものの、アンダーステアの解消へと時間を割くこととなった。
午後1時から1時間行われたプラクティス2回目は、積極的にセットアップを煮詰めたミカ・サロとアラン・マクニッシュが、徐々にタイムアップ。トップとの差を縮め、2回目のプラクティスも残り僅かとなった終盤には、ミカ・サロが1分39秒066の5番手タイムをマーク。アラン・マクニッシュも1分39秒982を記録して11番手につけた。
ミカ・サロ :
#24 5位 1分39秒066 周回数36周 シャシー TF102/04
「とても順調な1日だった。クルマのバランスをとることに集中したが、とても良い結果を見出す事が出来た。我々は、オーストラリアの経験を活かし、いくつかの改良を重ね、さらに仕上がりは良くなった。また、サーキットは、とても滑りやすく、手を焼かされた。明日の予選のために、今晩も作業を続ける」
アラン・マクニッシュ :
#25 11位 1分39秒982 周回数28周 シャシー TF102/05
「最初のプラクティスセッションで、電気系に不調を抱えてしまった。しかし、2回目のセッションでは、セットアップを続けることが出来た。車もタイヤも、良い感触が掴めている。とくに、今回ミシュランが持ち込んでくれたタイヤはとても安定しており、我々はさらにタイヤとのバランスをとる必要がある」
TMGテクニカル・コーディネーター高橋敬三のコメント:
「マクニッシュには、最初に電気系トラブルが発生してしまったが、1日を通じて、この高温多湿の過酷な条件下にもかかわらず、満足のいく成果が得られた。昨年"TF101"でテストをしてきた事を、今日のセットアップに活かす事が出来た。明日の予選に向け、さらにエンジン、シャシー共にセットアップを続ける」
天候: | 曇り |
気温: | 最低32℃ 最高36℃ |
湿度: | 58%(午前) 45%(午後) |
路面温度: | 最低36℃ 最高45℃ |
T-CARシャシ-: | TF102/02(A.マクニッシュ) |
明日の公式予選は、午後1時から午後2時(日本時間3月16日午後2時から午後3時)まで行われる。
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