第2戦 マレーシアGP 2002

2002年3月16日(土曜日)(マレーシア・クアラルンプール発)

マレーシアGP 予選レポート

パナソニック・トヨタ・レーシングにとってメルボルンでの6位入賞・1ポイント獲得は、幸先の良いシーズンスタートであったが、チームはここマレーシアで更にすばらしいことを成し遂げた。ミカ・サロが予選でトップ10入りを果たしたのである。オーストラリアでの雨による中断の予選とは違って、今回のミカの予選結果は、天候には左右されずに真のバトルで成し得たパフォーマンスである。

ミカ・サロは笑みを浮かべながら、「とっても嬉しいね。初めて予選でトップ10に入ったことは、チームにとってもとても大切だね。レースカーの仕上がりも良かったし、明日(17日)の決勝も10番手スタートなら、きっと良いレースが戦えるはずさ。明日の決勝でも、ポイントを取るチャンスがあるよ。」

ミカのタイムは、ミハエル・シューマッハーのポールポジションから2.48秒差であるが、チーフデザイナーのグスタフ・ブルナーは、ミカのパフォーマンスを賞賛する。「チームクルーも大変すばらしい仕事をしてくれたが、やはり一番にミカのおかげだね。トップ20入りを想定していたけど、トップ10入りが出来たね。本当にみんなよくやってくれた。」と。

しかしながら、アラン・マクニッシュには、トラブルに悩まされるセッションであった。彼の乗る予選のクルマにメカニカルトラブルが発生し、スペアカーに乗り換えざるを得なかった。チームマネージャーのアンジ・パスカリは、チームがアランをスペアカーで再びコースに戻したプロセスに満足している。

「総じて今日の結果には満足しているね。アランのクルマに問題が起きた際の、チームのTカーへの対応もとても素早くかったよ。」

ミハエル・シューマッハーが、常に厳しい戦いとなるポールポジション争いを勝ち抜いた。ファン・バブロ・モントーヤはクルマに前夜からのセットアップチェンジを施し、フロントローの位置を確保した。ルーベンス・バリチェロは、予選の終了間際にタイムを刻んで、ラルフ・シューマッハーを4番手に押しやり、自身は3番手を確保。キミ・ライコネンが5番手で続き、チームメートのデービット・クルサードが6番手。ニック・ハイドフェルトが7番手でつづき、ジェンソン・バトンが8番手。ジャンカルロ・フィジケラが9番手で、ミカとともに5番目の列に並ぶ。これで、トップ10に、シャシー/エンジンの違う7チームが並び、明日の決勝に臨むことになる。