第2戦 マレーシアGP 2002
2002年3月17日(日)(マレーシア・クアラルンプール発)
マレーシアGP 決勝レポート
アラン・マクニッシュは自身のキャリア2レース目となるこのグランプリでもう少しのところでポイントを取り損ねたものの、パナソニック・トヨタ・レーシングは、マレーシア・セパンで行われたフォーミュラワン選手権の第2ラウンドで、大変印象的なレースを繰り広げた。
予選10位のミカ・サロは順位を上げ、電気系の問題のチェックのためピットに入るまで、5位のルノーのジェンソン・バトンと、大変すばらしいバトルを繰り広げた。
「序盤戦はとても順調だったね。前を行くドライバーに簡単に追いつけたし、何台かを追い越すこともできたしね。」とミカ・サロはレースを振り返った。「最初のピットストップの後トラクションコントロールの電気系に問題が起きて、それが僕のレースを台無しにしてしまったね。でも、僕らのクルマ2台が完走できて自信がついてきたし、チームにもよかったよ。」
チーフ・デザイナーのグスタフ・ブルナーは次のように語った。「ミカにとってとても残念だった。電気系の問題で、エンジンのパワーが出なくなってしまった。調べてみて、リセットを試みたが、コースに出てみたら更に問題が出てきてしまった。」ミカ・サロがコースに復帰すると、トラクションコントロールが効いたり効かなかったりすることが分かった。レース終了間じかには、またしても電気系の問題でギアを失い、結果として3ラップ差の12位でレースを終えた。
一方で,アラン・マクニッシュは、昨日の失望の雪辱を果たした。予選ではスペアカーでアタックを余儀なくされたが、決勝ではすばらしいスタートを見せ、グリッド19番手から1周目の終わりには11番手までポジションをあげたのだ。
「予選順位を考えれば、もちろん今日の結果はとても嬉しいよ。TF102は、金曜・土曜と比べて運転しやすく、決勝レースでは、シーズンのこの段階では想定もしていなかったライバル達とレースを戦うことが出来たんだ。今はもっと自信を持って、ブラジル戦に臨めるさ。」
アランのペースはとても良くで、レースが2/3辺りまで来た時は、ザウバーのフェリップ・マッサ(最終的にはマッサが6位)の前にいて、ポイント獲得出来るポジションにいた。残念なことに、ピットで混乱があり、ミカがピットを出た直後に、アランが2回目のストップに入った。アランのタイヤが十分に準備されておらず、長いストップとなってしまった。
BMWウィリアムズが、ラルフ・シューマッハーとファン・パブロ・モントーヤで1-2フィニッシュを達成。モントーヤは、レースの中で、レースオフィシャルが“避けられる事故”と表現する第1コーナーでのミハエル・シューマッハーとの接触により、“ドライブ・スルー”のペナルティーを受けてしまった。
シューマッハーは、このコンタクトによってフロントノーズを壊し、交換のためにピットインを余儀なくされた。しかし彼は最後尾からポジションを上げていき、最終ラップにはジェンソン・バトンから3位のポジションを奪い取り、表彰台を獲得した。ルーベンス・バリチェロもレースを引っ張ったが、メカニカル・トラブルに泣いた。またマクラーレン・メルセデスのキミ・ライコネン、デービッド・クルサードもしかり。
ニック・ハイドフェルトは、ザウバー・ペトロナスと縁のあるマレーシアで5位を獲得。チームメイトのフェリップ・マッサも、デビュー2戦目で初ポイントを獲得した。
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