第3戦 ブラジルGP 2002

2002年3月29日(金)(ブラジル・サンパウロ発)

ブラジルGP フリー走行レポート

サンパウロで行われているF1グランプリ第3戦ブラジルGPのフリー走行初日で、ここインテルラゴス・サーキットはまったく初走行であるアラン・マクニッシュが、バンピーな路面をもろともせず、パナソニック・トヨタ・レーシングに3番手というすばらしい結果をもたらした。

チームマネージャーのアンジ・パスカリは、次のようにコメントした。「アランは、ここのサーキットについて、とても早く学んだね。このサーキットには、まったく初めて来たにも拘わらず、すばらしい仕事をしてくれたよ。アランは、まず何をすべきか頭でよく考えて最初のセッションに臨んだね。そして本当にそれを実行してくれたんだ。だから、とっても建設的なセッションであったし、決勝までの土曜・日曜で何をしなければいけないか、明解な考えが持てたと思うんだ。ここインテルラゴスは未体験サーキットであるけど、チームとして、このコースについて いい全体像が持ててきたね。」

マクニッシュのこのすばらしいタイムは、少い燃料での、ニュータイヤを履いた状態でのものであるが、チームメートのミカ・サロも少い燃料を積んだ時の走行は、すぐ前を行く他のクルマがスピンして、好タイムとはならなかった。その後も、コース上の混雑にも悩まされた。しかし、チーフデザイナーのグスタフ・ブルナーは、「金曜日は単に様子見で、大事なのは明日だよ。」とコメントした。

アランは、次のように語っている。「今日はクルマのセットアップがとても早く出来たんだ。実はピットに戻ってくるまで自分のポジションは知らなかったんだけど、今日の結果にはとても満足しているよ。セッションの終わりの方では、ちょっとプッシュしすぎて、芝に入ってしまったけどね。僕のタイムは良く見えるけど、みんながみんなニュー・タイヤで走ったわけではないし、やはり明日の予選で10位内に入るのは難しいと思ってるよ。」

一方、ミカは、「ギヤ比を変えたかったのと、クラッチにちょっと問題があったので、第1セッションの早い時間で、クルマを止めたんだ。クラッチの問題は、第2セッションでも起こって、タイムロスになってしまったね。」とフリー走行を振り返った。

デービッド・クルサードは、自身が出した初日のトップタイムがウェスト・マクラーレン・メルセデスにとって良い兆候と願っている。クルサードが1:15.075のベストタイムで、0.27秒差でBMWウィリアムズのファン・パブロ・モントーヤが続いた。アランを挟み、もう1人のBMWウィリアムズのドライバー ラルフ・シューマッハーが4番手。ミシュランタイヤ勢がトップ4を占めた。

ミヒャエル・シューマッハーは、ブラジルGPでデビューとなるスクーデリア・フェラーリ・マルボロの新型車F2002に乗り、5番手のタイム。そしてマクラーレン・メルセデスのキミ・ライコネン(6番手)とフェラーリのルーベンス・バリチェロ(7番手)が、1:16を切るドライバーであった。ルノーのバトン、BARホンダのヴィルヌーブ、ジャガーのデ・ラ・ロサと続き、トップ10を占めた。