第3戦 ブラジルGP 2002

2002年3月30日(土)(ブラジル・サンパウロ発)

ブラジルGP 予選レポート

パナソニック・トヨタ・レーシングは、ブラジルGPの予選において再び好成績を残した。ミカ・サロが、2週間前のマレーシアGPと同じく予選10番手ポジションを獲得し、チームメートのアラン・マクニッシュも 0.5秒遅れの16番手につけた。

サロは、この成績にも拘わらず、完全には満足していない。「マレーシアと同じ予選結果では、本当の進歩をしたとは言えないね。だから、僕はこの結果はそれほど嬉しくはないよ」と。一方で、サロは決勝に向けて次のようにコメントしている。「金曜日のフリー走行では苦労したし、今日の午前中だってシャシーのセットアップは理想的とは言えなかったね。だから、予選10位を悲観しすぎてもいけないね。いつもの通り、ブラジルでのレースはきついけど、入賞圏内で完走できればいいね。」

アラン・マクニッシュの16番手の位置は、開幕戦のオーストラリアGPでの彼のポジションと同じであるが、アランは今日の予選を次のようにコメントしている。「基本的にはクルマはいい感じに仕上がって、走るたびに少しづつ良くなったかな。最後のタイムアタックで、コーナーの縁石に乗り上げてしまって、タイムロスしちゃったね。まあ、朝のフリー走行の時に比べたら、ずっといいクルマになったね。決勝用のセットアップについては、チームとして予選の時よりいい状況にあると思うので、僕は気分的にはいい状態にあるよ。」

今日の予選では、BMWウィリアムズとフェラーリの間で、ポールポジションを巡る厳しい闘いが繰り広げられた。序盤では、R.シューマッハーがリードしていたが、最終的には彼のチームメートであるJ.P.モントーヤがポールポジションを獲得した。

フェラーリの新型F202に乗るM.シューマッハーは、僅差ではあるが、2位に甘んじた。3回目のタイムアタックで、トップ2をいくBMWウィリアムズの2人のドライバーの間に割り込んだ。4回できるタイムアタックを3回にとどめたことで、明日の決勝のためにタイヤをセーブした戦略をとったのかもしれない。

Dクルサードは、予選4番手でマクラーレン・メルセデスをリードし、0.03秒差で、チームメイトのK.ライコネンが続いた。

マクラーレンをほんの100分の数秒差で追うのが、手堅い走りを見せたルノー。Jトゥルーリがライコネンから0.02秒差で6番手につけ、それをチームメイトのJバトンが0.05というこれまた僅差で7番手に。

地元グランプリとなるフェラーリのRバリチェロは、午前のフリー走行でピットレーンのレッドライトを無視して出てしまったことによるペナルティで、予選の最速タイムを消されることとなってしまった。このため、地元ファンは 明日の決勝を8番手ポジションからスタートするバリチェロを見ることになる。

9番手は、ザウバーのNハイドフェルトで、これを0.21秒差でミカ・サロが10番手につけた。