第4戦 サンマリノGP 2002

2002年4月12日(金)

イモラ フリー走行レポート

F1世界選手権は、いよいよ今週末イタリアにてヨーロッパラウンドに舞台を移した。初日の結果は、天候に左右されるものであった。ウェットコンディションの中で行われた1時間づつ計2時間のフリー走行で、パナソニック・トヨタ・レーシングは、ミカ・サロが20番手、アラン・マクニッシュが22番手の結果に終わった。

チームは、新しい空力のパッケージと、改良型エンジンで、イモラにやってきた。しかしながら、悪天候により、こうした改良を正確に評価することは出来なかった。

アラン・マクニッシュは、次のように語った。「僕たちは、ウェットの状態でのテストはあまりしていないんだ。クルマのセットアップでやることは一杯あるね。明日はドライのコンディションになるといいんだが。」

チームメートのミカ・サロも、「雨になったら苦しい展開になることは分かっていたさ。だって、雨でのテストはあまりやってきていないからね。でも、明日はこのままでは終わらせないよ。」と今日のプラクティスを振り返った。

チーフデザイナーのグスタフ・ブルナーは、「今日のタイムは、タイヤがすべてだった。例えば、一時はミカは、タイヤを替えただけで、最初のラップでタイムを5秒も縮めたんだ。プラクティスの後半の天候の方が重要になることは分かっていたので、ウェット用のセットアップをあまり変えたりはしなかった。こうした雨天のコンディションでの経験は乏しいので、無理をしてクルマにダメージを与えるようなリスクはとらなかった。」と述べた。

コースコンディションは本当にトリッキーで、MシューマッハーとJPモントーヤも、第2セッションの後半にコースがかわいてきて、インターミディエートのタイヤに履き替えても大丈夫と思えたが、スピンをしてしまった。マクニッシュも、最初のシケインに入るところでブレーキをロックしてしまいスピン。TF102の車体にダメージはなかったものの、グラベルに突っ込んでしまった。

フェラーリチームにはホームサーキットと呼べるここイモラで、Mシューマッハーがトップタイムでこの日を終え、0.2秒差で新型F2002を今回から乗るチームメイトのRバリチェロが2番手につけた。

ジョーダン・ホンダのGフィジケラが3番手につけ、その後をマクラーレン・メルセデスのDクルサードとKライコネンが4番手・5番手で追う。オレンジアロウズのHHフレンツェンがウェットコンディションで素晴らしい走りを見せ6番手につけた。