第4戦 サンマリノGP 2002
2002年4月12日(金)(イタリア・イモラ発)
ヨーロッパラウンド開幕戦へ 雨を突いてプラクティスを開始
サンマリノ・グランプリ挑戦を前に“トヨタTF102”悪コンディションでセットアップ
パナソニック・トヨタ・レーシングは、ヨーロッパラウンド開幕戦を前にプラクティスを開始した。午前11時から1時間行われたプラクティス1回目は、ここ数日来の雨の中で行われた。気温9℃、路面温度8℃という、肌寒い悪天候にもかかわらず、グランドスタンドには傘が並び、ヨーロッパ戦への期待がたかまる中で、一刻も早いセットアップへと走行が開始された。
しかし、1周4.933Kmの“アウトドローモ・エンツォ・エ・ディノ・フェラーリ”は、いたるところに、水溜りの待ち受ける悪コンディション。水煙りの尾を引いて走行する各車であったが、コースオフも続出。セッティグの難しさを露呈した。このプラクティス1回目で、ミカ・サロは9周し、1分47秒039で21番手、アラン・マクニッシュは11周し、1分47秒934で22番手につけた。
プラクティス2回目は、午後1時から1時間行われたが、小雨となったものの、コース上は、相変わらずウェットコンディション。気温も12℃までしか上がらず、路面温度も10℃。トップタイムをキープしていたM.シューマッハ(フェラーリ)もスピンからコースオフし、走行を諦める中、“トヨタTF102”のセッティングに苦しむパナソニック・トヨタ・レーシングも、ミカ・サロが1分42秒261で20番手、アラン・マクニッシュが1分43秒986で22番手で、プラクティス初日を終えることとなった。
ミカ・サロ: 1分42秒261 20番手 周回数26周 シャシー TF102/04
「雨が降ってきたら、雨のテストを多くは経験していないことからも、苦しい展開となることを予想していた。タイヤについても情報が不足しており、苦労している。しかし、明日は、より進展することは確かだ」
アラン・マクニッシュ: 1分43秒986 22番手 周回数30周 シャシー TF102/05
「我々は、雨の中で、必要以上の走りはしなかった。それよりも、クルマのセットアップで、やるべきことを重視した。その結果、最初のセッションよりは、異なったタイヤを使用した 2回目のセッションのほうが、さらにバランスが良くなっている。しかし、確かに、我々は、明日天候が回復することを願っている」
チームマネージャー アンジュ・パスカリ:
「悪天候は、我々に多大の試練を与えている。しかし、これから、明日へと向けて、チーム一丸となってハードワークに取り組み、予選へと臨むつもりだ」
テクニカル・コーディネーター 高橋敬三:
「初のヨーロッパ戦へ向けて、改良を加えてここへやってきた。多くのテストを重ねてきたが、この悪天候で、その成果を充分に出し切れていない。しかし、皆条件は同じ。雨での経験不足は実感しているが、明日の予選へとデータを解析し、一刻も早くバランスの良いセッティングを見出したい」
天候: | 雨のち曇り |
気温: | 最低9℃ 最高12℃ |
路面温度: | 最低8℃ 最高10℃ |
湿度: | 93%(午前) 82%(午後) |
T-CARシャシ-: | TF102/02(アラン.マクニッシュ仕様) |
明日の公式予選は、午後1時から2時(日本時間4月13日午後8時から9時)まで行われる。
- トヨタ自動車 モータースポーツ カーレースカテゴリー