第4戦 サンマリノGP 2002

2002年4月13日(土)(イタリア・イモラ発)

サンマリノ・グランプリ予選 初のヨーロッパ戦へ挑戦開始

天候は回復。ミカ・サロが予選16番手、アラン・マクニッシュが予選17番手

サンマリノ・グランプリ予選の朝を迎えたイモラは、昨日までの雨空が嘘のように晴れ上がり、雲ひとつない、真っ青な空が広がった。

爽やかな朝陽のもと、晴天を待ちわびたパナソニック・トヨタ・レーシングのミカ・サロとアラン・マクニッシュは、午前9時から午前11時までの間、30分間のインターバルをおいて、45分づつ2回に分けて行われたプラクティス2日目へと走行を開始した。

コースもドライコンディションとなったプラクティスでは、昨日の悪天候による決勝用セッティングの遅れを取り戻すチームと、予選用のセッティングを急ぐチームに二分。予選用と決勝用ともに、煮詰めを急ぐパナソニック・トヨタ・レーシングの“トヨタTF102”も徐々にタイムアップ。ミカ・サロが27周し、1分25秒951で17番手、アラン・マクニッシュが29周し、1分27秒138で20番手を記録して、午後の予選へと臨むこととなった。

午後1時に開始された予選は、気温が20度、路面温度も30度へと上昇する中、タイムアタックが行われた。予選を前に、突然青空を雲が覆い始め、降雨確率40%の予想が出るが、パナソニック・トヨタ・レーシングは、テクニカルスポンサーで天気予報専門会社“メテオ・フランス”の情報のもと、再び青空が覗き始めた予選開始20分過ぎからコースイン。積極的にタイムアップへと周回を重ねた。

1時間にわたって行われた予選で、ミカ・サロは、1分24秒328で16番手、アラン・マクニッシュは、1分24秒331で17番手となり、明日の決勝レースへと挑むこととなった。

ミカ・サロ: #24  予選16番手 1分24秒328 12周 シャシー:TF102/04
「予選16番手は、これまで我々が抱えていた問題を考慮すれば、決して悪いポジションではない。しかし、まだクルマのグリップは悪く、コーナーの縁石を攻めるまでには至っていない。残念だが、明日には、さらにセットアップを見直し、良いスタートが切れるものと確信している」

アラン・マクニッシュ: #25  予選17番手 1分24秒331 12周 シャシー:TF102/05
「我々が望んでいる良いポジションを確保出来なかったが、全体的には、納得のいく1日だった。昨日から、若干手を加えられたTF102は、予選でも運転しやすくなっており、明日に期待する」

テクニカル・コーディネーター 高橋敬三:
「天候の回復には恵まれたが、2台とも充分にセットアップを煮詰めることが出来ぬまま、予選を終えることとなってしまった。これから、決勝レース用のセットアップの検討を重ね、明日は、より上位を目指して初のヨーロッパ戦へと臨む」

プラクティス初日
天候: 晴れ時々曇り
気温: 最低18℃ 最高20℃
湿度: 最低37% 最高46%
路面温度: 最低21℃ 最高30℃
   
T-CARシャシ-: TF102/02(アラン・マクニッシュ仕様)

明日の決勝レースは、イタリア時間午後2時(日本時間4月14日午後9時)にスタートが切られる。