第4戦 サンマリノGP 2002
2002年4月13日(土)
サンマリノ 予選レポート
イモラでのサンマリノGPがヨーロッパラウンドの始まりを告げたが、パナソニック・トヨタ・レーシングは予選を16番手、17番手で終えた。
イモラサーキットは、ブレーキングが重要であるとともに、あまり過敏になり過ぎることなく縁石を乗り越えられるシャシーとトラクションのバランスが要求される。以前はオーバーテークが簡単であったサーキットであったが、今のレイアウトはいい動きをするにはとてもテクニカルなコースのひとつとなっている。
中盤では忍耐がしばしば要求される。このことは、パナソニック・トヨタのドライバーが決勝レースで考えなければならないことであろう。今日の予選セッションでは、中盤のポジション争いは激しく、ミカ・サロとアラン・マクニッシュのタイムは、たった1000分の3秒差でしかなかった。
サロは、明日の16番手スタートについてこう見ている。「悪いポジションではないね。この週末はクルマにいくつか問題があってね。グリップも弱いし、思うようには縁石を攻められないね。ここまでクルマのセットアップを持って来れたことを考えたら、明日はいいスタートを切れると思ってるよ。」
サロとマクニッシュの二人は、1時間におよぶ予選のセッションを通して、非常に近いタイムを刻んでおり、このことは、二人ともにTF102の現時点でのポテンシャルを高いレベルで出し切っていることを示しているのかもしれない。
マクニッシュは次のように語った。「全体的にはいい1日だったね。希望したポジションまでには及ばなかったけど、このレースにおける僕たちのパフォーマンスを表しているポジションだと思うな。昨日からいろいろ改良を加えたんだ。昨日は雨でだめだったからね。予選ではそれほどセットアップをいじらなかったけれど、クルマの感じはいいよ。」
スコットランド人のアランは、これからのヨーロッパラウンドで、シーズン開幕からの3戦までの不運を、振り落とそうと願っている。
今日の予選で、フロントローを勝ち取ったのは、M.シューマッハーとR.バリチェロのフェラーリの二人。シューマッハーは、セッション終了ぎりぎりの4回目のアタックで、0.02秒差でバリチェロを破った。明日の決勝で、世界チャンピオンのシューマッハーは、G.ベルガーの持つフェラーリでのグランプリレース96戦目に並ぶ。
BMWウィリアムズのR.シューマッハーが3番手で、チームメイトのJPモントーヤが0.13秒差で4番手。その後をマクラーレン・メルセデスのK.ライコネン(5番手)
と昨年のポールポジションを取ったD.クルサード(6番手)が並ぶ。
ザウバー・ペトロナスのN.ハイドフェルトが7番手で、僅差でルノーのJ.トゥルーリとJバトンが続く。BARホンダのJ.ヴィルヌーブが10番手につけた。
- トヨタ自動車 モータースポーツ カーレースカテゴリー