第4戦 サンマリノGP 2002
2002年4月14日(日)
サンマリノGP 決勝レポート
サンマリノGPの決勝は、メカニカルトラブルによりチームにとって今シーズン初めてとなる2台リタイアとなり、パナソニック・トヨタ・レーシングは失望につつまれた。
今朝のウォームアップでは、TF102のシャシーとミシュランタイヤのコンビネーションはウェットよりドライコンディションでの方がずっといいことを示しており、‘決勝は雨と’の予測が外れたことは、グッド・ニュースであった。
しかしながら、アラン・マクニッシュは、チームメイトのミカ・サロと予選でわずか0.003秒差という素晴らしい予選結果を最大限に活かすチャンスすら不運にもなかった。スタートで彼のTF102はどうしようもなくなってしまった。
「レッドライトが消えるやいなや、どうしてか分からないがドライブを失ってしまったよ。でも誰も追突しなかったのは幸いだったね。」とアランは語った。「コース横に寄せることが精一杯だったね。トヨタのF1プロジェクトでテストを始めた2001年から僕らは信頼性はあったんだけどね。実戦でも僕らはこの点では平均より上だと思うよ。今日スタート直後に問題がたまたま僕のクルマに起きてしまって、レースすることができなくなってしまったね。」
アランは、さらに続けた。「今度こそは僕に運が向いて来ると思っているよ。予選もとてもうまく行ったし、来週は早速ムジェロでのテストさ。今日のような問題は、去年であれ今年であれテストでは一度も起きたことはなかったんだ。エンジン、ギアボックス、電気系にもトラブルはなかったんで、今日の問題は、単発的なものだと思うね。」
ミカ・サロは1周目で15番手、その後14番手までポジションを上げたものの、26周目には4速ギアを失い、戦列を離れざるを得なかった。
サロは次のように語った。「最初から最後まで、なにかと難しいレースウィークエンドだったよ。ポジティブに考えれば、今日のレースは、僕たちがフロントポジションに向けて前進するには、どれほど一生懸命やらなければならないか、再認識させてれたね。F1グランプリはとても競争が激しいし、状況がいつも僕たちに優しいということではないからね。」
「ここイモラでは、ハンドリングにも問題があったし、グリップももっと必要だったね。ミシュランタイヤは良かったけど、このタイヤに合わせたクルマに仕上げる必要があるよ。 今日は僕にとってシーズン初のリタイアだったし、初のメカニカルトラブルだったね。イモラではいいタイムを出すには縁石をうまく使わなければいけないけど、それをやるのが難しかったね。僕らのクルマは縁石をうまく乗ることは出来なかったからね。」
決勝レースでは、地元の熱烈ファン“ティフォーシ”の前で、フェラーリが1-2フィニッシュとレースを支配した。M.シューマッハーがポールポジションからレースをずっとリードし、今シーズン3勝目を挙げ、R.バリチェロが18秒差で2位につけた。
Rシューマッハーは、最初のピットストップまでバリチェロを抑えていたものの、最後は3位に。JPモントーヤが24.9秒差で4位に続いた。Jバトンは5位と再度ルノーチームに2ポイントをもたらした。Dクルサードは、周回遅れながらも6位入賞。チームメイトのKライコネンはメカニカルトラブルでリタイアとなった。
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