第4戦 サンマリノGP 2002

2002年4月16日(火)(イタリア・ムジェロ・サーキット発)

さらなる鍛錬へ 2台体制でF1ムジェロ合同テストに参加

初日は、ミカ・サロとアラン・マクニッシュが走行

F1第4戦サンマリノGPが行われたイモラから約60Km余り、イタリア中央部トスカーナ地方に位置する“ムジェロ”サーキットでF1合同テストが始まった。

パナソニック・トヨタ・レーシングは、サンマリノGPから、中1日をおいて、フィレンツェ近郊の丘陵地帯に造られた1周5.245Kmのテクニカルコースに移動した。オートバイの世界選手権レースが開催されてきたサーキットは、コース幅はいささか狭いものの、高速コーナーで構成され、フェラーリなどがテストを繰り返す、F1テストでは馴染みの場所。今回は、3日間にわたるF1合同テストが予定されているが、初日は、2台の“トヨタTF102”とマクラーレン・メルセデスのJ.アレジとA.ブルツの合計4台がテスト走行した。

テスト初日となった16日と明日17日は、ミカ・サロとアラン・マクニッシュが次戦スペインGPに向けてテストを担当、最終日18日は、ステファン・サラザンとライアン・ブリスコが各種テストプログラムをこなす。

2台用意された“トヨタTF102”は、TF102/06のミカ・サロが、今日は空力パーツのテストを主眼に走行、TF102/02のアラン・マクニッシュは、サスペンション系のテストを繰り返した。

降雨確率60%という、はっきりしない天候のもと、午前9時に開始されたテストで、ミカ・サロが午前中に22周を走行し、アラン・マクニッシュは36周を走行。午後は、ミカ・サロがエンジントラブルに見舞われて、午後4時過ぎに58周でテストを終了したが、アラン・マクニッシュは午後6時の合同テスト終了までに66周を走り、テスト初日を終えた。

ミカ・サロ:  
「今日は、とても収穫の多い1日だった。空力パーツのテストに集中したが、異なった部品を試すことが出来、TF102のセットアップに成果を残すことが出来た。しかし、不幸にも、エンジンに不調を抱えて、テスト初日を早目に切り上げることになってしまった」

アラン・マクニッシュ: 
「ドライ・コンディションにも恵まれて、多くの周回を重ねることが出来た。今日は、サスペンションをはじめとする、トラクションコントロールなどの制御テストに集中した。それは、TF102のグリップ力を改善するためのテストであり、成功したといえる。ムジェロは、好きなサーキットのひとつであり、運転がとても楽しい」

4月16日(火) F1合同テスト 1日目の記録

ドライバー: ミカ・サロ/アラン・マクニッシュ
天候: 曇り
気温: 最高気温20℃  最低気温12℃
周回数: ミカ・サロ 58周 /アラン・マクニッシュ 66周
ベストラップ: ミカ・サロ 1分25秒453/アラン・マクニッシュ 1分26秒833
路面状況: ドライコンディション
路面温度: 最高24℃  最低13℃