第5戦 スペインGP 2002
2002年4月26日(金)(スペイン・バルセロナ・カタルニア・サーキット発)
難関スペインGP挑戦へ向け、プラクティスを開始
パナソニック・トヨタ・レーシング初日は18番手、21番手
ヨーロッパラウンド2戦目となるスペインGPのプラクティスが始まった。午前11時から1時間行われたプラクティス1回目は、快晴、気温22度、湿度39%という爽やかな気候のもとで開始された。パナソニック・トヨタ・レーシングにとって合同テスト参加で馴染み深いカタルニア・サーキットであるが、他チームはさらに熟知したサーキット。プラクティス1回目から、熾烈なセットアップ競争となった。
決勝レースを想定したベースセッティングの煮詰めへと走行を開始した2台の“トヨタTF102”であったが、ミカ・サロは、最初の1周目を走行後に、ステアリング・フィーリングの軽さとオーバーステアリングを訴えて、ピットイン。ステアリング系の交換と調整に25分以上を要し、プラクティス1回目は、9周の走行に留まり、1分22分289で14番手。アラン・マクニッシュは、セットアップを探りながら14周を走行し1分23秒051の19番手であった。
1時間のインターバルを挟んで午後1時から1時間行われたプラクティス2回目は、パナソニック・トヨタ・レーシングも解析したデータを駆使してタイムアップ。しかし、他チームもタイムアップに凌ぎを削る中で、ポジションアップは叶わず、ミカ・サロが28周を走行して1分22秒082で18番手、アラン・マクニッシュは、37周を走行して1分22秒564の21番手でプラクティス初日を終えた。
ミカ・サロ: 1分22秒082 18番手 周回数28周 シャシー TF102/04
「午前のセッションは、パワーステアリングに問題を抱え殆ど走行出来ず、午後のセッションもオイル漏れに見舞われてしまった。しかし、チームはたった10分という、かつて見たことのない、信じられぬ速さで後部を交換してくれた。我々は、予選のために何をすべきかも分かっているので、今日の順位は心配していない」
アラン・マクニッシュ: 1分22秒564 21番手 周回数37周 シャシー TF102/05
「とても難しい1日だった。我々もシーズン前のテストを数多くここで行ってきたが、このサーキットの難しさは、今までの経緯からも、得意とするものではないことは分かっている。さらに改善し、より運転しやすくはなると思うが、予選に向けて高い期待はもっていない。それよりもレースへ向けて体制を整えることを重視している」
チーフデザイナー グスタフ・ブルナー:
「決して良い日ではなかった。多くのテストをここで行ってきたが、他チームも多くの改善を行う中で、我々も2台を同じく仕上げる作業は、とても困難な作業であった。ミカ・サロは、多少の問題を抱えてしまったが、大きな技術的な問題は無く、明日までには、改善することが出来ると確信している」
テクニカル・コーディネーター 高橋敬三:
「誰もが知り尽くしたサーキットでのプラクティスとしては、トップとのタイム差は、それほど悪くはない。明日からは、新スペックのエンジンを投入するので、予選へとさらにポジションアップが出来ると思う」
天候: | 晴れ |
気温: | 最低20℃ 最高25℃ |
路面温度: | 最低19℃ 最高25℃ |
湿度: | 39%(午前) 48%(午後) |
T-CARシャシ-: | TF102/02(ミカ・サロ仕様) |
明日の公式予選は、午後1時から午後2時(日本時間4月27日午後8時から午後9時)まで行われる。
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