第5戦 スペインGP 2002
2002年4月28日(日)
スペインGP 決勝レポート
パナソニック・トヨタ・レーシングは、アラン・マクニッシュが8位、ミカ・サロが9位という好成績でスペインGPを終えた。
ボディー、エンジン、トランスミッションとクルマに厳しいここバルセロナのサーキットにおいて、チームはすばらしい信頼性を見せた。チーフデザイナーのグスタフ・ブルナーは、レース開始早々のサロのクルマの左リアタイヤのパンクを除いたら、トラブルのなかったレースを次のように振り返った。
「二人のドライバーはいい仕事をしてくれた。われわれのラップ・タイムは悪くなかった。昨日の予選の時より、今日のほうが戦闘力はあったね。性能面で言ったら、ポイントを得るには、あと0.5秒速くないといけない。しかし、信頼性は良かったね。TOYOTAの誇る"品質と信頼性"だよ。」
テクニカル・コーディネーターの高橋敬三も、「TF102の信頼性が高いことを今日証明することが出来ました。2台完走で、8位・9位獲得には、チームの皆がとても嬉しく思っています。次のグランプリのオーストリアも、われわれが知っているコースでのレースです。スペインGPの後に予定しているポルトガル・エストリルでのテストで、さらに開発を進めて、オーストリアでは再度2台のトップ10入りを目指します。」と語った。
今シーズン2度目の完走を果たし喜ぶアラン・マクニッシュは、次のようにコメントした。「スタートの位置を考えたら、僕らにとって、決勝レースはとてもいいレースだったね。一番良かったのは、2台とも完走して、この経験がチームに活かされることだね。」
ミカ・サロも、次のように語った。「パンクで予定外のピットストップをしなければならなかったけど、今日の結果にはまあ満足しているよ。レース中はクルマの調子も良かったし、パンクを除いたら問題もなかったしね。先週ムジェロでやったテストが、今回のレースに活かされたね。もっとも、予選の時はそうはいかなかったけれどね。決勝では、上位チーム、先頭集団と大きくは離されていないラップタイムを出せたしね。」 事実、サロは決勝で7番手となるファーステスト・ラップを出している。
パナソニック・トヨタ・レーシングのオべ・アンダーソン代表は、「8位と9位で2台とも完走出来たことは、素晴らしい。好成績を望むなら完走しなければならないが、今日はそのことを実行することが出来た。大きなテクニカルトラブルもなかったし、この週末を全力で戦ったチーム全員に感謝する。」と語った。
決勝レースは、フェラーリの世界チャンピオン Mシューマッハーが、今シーズン5戦で4勝目をあげた。BMWウィリアムズのJPモントーヤが2位、マクラーレン・メルセデスのDクルサードが3位につけた。ザウバーのNハイドフェルドとFマッサが、4位・5位に。アロウズのHフレンツェンが、6位で今シーズン初ポイントを獲得した。
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