第5戦 スペインGP 2002

2002年4月30日(火)(ポルトガル・エストリル発)

F1エストリル合同テストに参加 さらなる信頼性確保へ

F1スペインGPから1日おいて、4月30日(火)から5月2日(木)までの3日間、ポルトガルのエストリルで、F1合同テストが行われる。

ポルトガルの首都リスボンから約30Km西方に位置する海岸の町エストリル。その丘陵にある通称エストリル・サーキットと呼ばれる“AUTODROME FERNANDES PIRES DA SILVA”は、1996年まで、F1グランプリが行われていた由緒あるサーキットである。

1周4.190Kmのコースは、バンピーな路面と高速コーナーで構成され、F1カーのバランスを問われるサーキット。このサーキットでのテストで、パナソニック・トヨタ・レーシングは、トラクション・コントロール、ローンチ・コントロール、そしてハイドロリック系の開発、熟成と、さらなる信頼性の確保を行う。

F1エストリル合同テスト初日は、パナソニック・トヨタ・レーシングが“トヨタTF102”をテストドライバーのライアン・ブリスコに託すとともに、BARホンダが、O.パニスとA.デビッドソンの2台でテスト走行。合計2チーム、3台という陣容となった。これは、スペイン・バレンシアでもF1合同テストが同時に行われ、マクラーレン・メルセデス、ウィリアムズ・BMW、ザウバー・ペトロナス、ルノー、ジャガー等とテスト・サーキットが2分されたことによる。

快晴のもと、午前9時から始まったF1エストリル合同テスト初日は、午後1時の昼休みまでにライアン・ブリスコが45周を走行。初めて走るコースにて手惑いながらも、“トヨタTF102”をすぐに乗りこなし、順調にテスト項目を消化した。長い日照時間を利用して、午後6時まで合同テストは続けられ、合計91周をテスト走行したライアン・ブリスコと“トヨタTF102”は、明日からより濃密なテスト項目をこなす。

ライアン・ブリスコ:
「とても良いテストが出来た。セットアップに時間を費やすだけで、ほとんど止まることも無く、大きな問題も発生せずに、多くの周回数をテスト走行することが出来た。ベースセッティングに関するテストを集中的にこなし、バランスの向上に加え、トラクション・コントロール、ローンチ・コントロールなどのメカニカルセットアップを繰り返した。このサーキットは、高速コーナーと低速コーナーがうまく構成されており、その上バンピーだが、我々のF1カーをセットアップするためのデータを得るには最適なサーキットだ」

4月30日(火) F1エストリル合同テスト 1日目の記録

ドライバー: ライアン・ブリスコ
天候: 快晴
気温: 最高気温20℃  最低気温15℃
周回数: 91周
ベストラップ: 1分19秒41
路面状況: ドライコンディション
路面温度: 最高35℃  最低15℃