第5戦 スペインGP 2002

2002年5月1日(水)(ポルトガル・エストリル発)

F1エストリル合同テスト2日目 ロングランテストも敢行

メーデー休日で詰めかけたレースファンの声援のもと112周を走行

"メーデー・ホリデー"となった5月1日、F1エストリル合同テストは2日目を迎えた。朝から曇り空で、はっきりしない天候のエストリルであったが、時折吹く強い風は、厚い雲も押し流し、太陽が覗き始めた午前9時にテスト走行を開始。

今日もエストリルの合同テストに参加するのは、パナソニック・トヨタ・レーシングとBARホンダの2チーム。"トヨタTF102"は、昨日に引き続きテストドライバーのライアン・ブリスコに託されるが、BARホンダは、新たにJ.ビルヌーブが加わり、O.パニスとの2台体制。

パナソニック・トヨタ・レーシングは、午前中、新しいクラッチのテストとレースコンディションへのセットアップ、午後はトラクション・コントロール等のテストを重ねながら、長距離を走りこむロングランテストに主力が置かれた。午後になり、青空の広がりとともに、このサーキット特有の強い風が吹き荒れはじめる中、30周にわたるロングランテストが開始された。

時を同じく、ロングランテストを始めたBARホンダの0.パニスと、共に果敢にラップを重ねるライアン・ブリスコと"トヨタTF102"の快走は、さながら、レースそのもの。休日とあって、グランドスタンドに詰めかけた地元のレースファンは、F1合同テストでは珍しい場内アナウンスにも喚起されて、熱い走りに大声援。かつてこのサーキットで行われたF1グランプリの興奮を再現していた。

ライアン・ブリスコと"トヨタTF102"は、午後6時のテスト走行終了までに合計112周を走行。パナソニック・トヨタ・レーシングは、明日のF1エストリル合同テスト最終日へと備えている。

ライアン・ブリスコ:
「とても有意義な1日だった。112周を走り終え、少々疲れてはいるが、まだまだ走れる。チームドクターであるリカルド・チェカレリのフィットネス・トレーニングの成果を活かすことが出来た。昨日来のテストを継続し、再びメカニカル・セットアップとバランスの向上を図った上、ロングランテストも行い、クラッチのテストも行うことが出来た」

5月1日(水) F1エストリル合同テスト 2日目の記録

ドライバー: ライアン・ブリスコ
天候: 曇りのち晴れ
気温: 最高気温20℃  最低気温12℃
周回数: 112周
ベストラップ: 1分19秒59
路面状況: ドライコンディション
路面温度: 最高32℃  最低18℃