第5戦 スペインGP 2002
2002年5月2日(木)(ポルトガル・エストリル発)
F1エストリル合同テスト最終日 ウェットコンディションもテスト
次戦オーストリアGPへ向け成果をフィードバック
F1エストリル合同テスト3日目(最終日)は、未明からの雨がコースを濡らし、厚い雲からは、時折、小雨が降るというウェットコンディションで始まった。
午前9時のテスト走行開始とともに、パナソニック・トヨタ・レーシングのライアン・ブリスコとBARホンダのJ.ビルヌーブ、A.デビッドソンの3台がコースイン。ウェットコンディションを格好のテストの場と、周回を開始した。
今回のF1合同テストは、参加チームがパナソニック・トヨタ・レーシングと、BARホンダの2チームであると同時に、タイヤもミシュランとブリヂストンのライバル同士。パドックもお互いを牽制するかのように、"トヨタ""ミシュラン"、"ホンダ""ブリヂストン"の順で、ピットひとつ分の間隔をおいた大型トレーラーがずらりと並び、臨戦態勢。ウェットコンディションのタイヤテストがこの時とばかりに始まった。
走行開始から45分ほどで降りだした大粒の雨の中、ライアン・ブリスコと"トヨタTF102"は、スピンを喫し、約1時間15分の間、走行を中止。幸いにもフロントウィングを小破しただけで大事には至らず、コースに復帰したライアン・ブリスコは、タイヤテストとトラクションコントロール、そして、メカニカル・セットアップ等を続行し、午前中に28周を走行した。
午後2時から始められた午後のセッションは、雨は小雨となり薄日も射し始めたが、風は強く相変わらずウェットコンディション。ライアン・ブリスコと"トヨタTF102"は、タイヤテスト等を引き続き行うと共に、ハイドロリック系を交換するなどしてテストを続行。しかし、午後4時過ぎには、強風は吹き荒れるものの雲の切れ目からは、青空と強烈な太陽が覗き始め、一気にコースは、ドライコンディションへと様変わり。目まぐるしく変わる天候とコースコンディションの中で行われた合同テスト最終日であったが、ライアン・ブリスコは、精力的に合計71周を走行。
3日間274周にわたるテスト走行を終えた。
今回のF1エストリル合同テストで、多くの成果を得たパナソニック・トヨタ・レーシングは、来週5月12日に"A1リンク"で決勝レースが行われるオーストリアGPへと挑む。
ライアン・ブリスコ:
「ウェットコンディションでのテストは、とても有意義なものだった。今日は、ウェットコンディションでのメカニカル・セットアップや、エアロダイナミクスのテストに加え、ローンチ・コントロールとトラクション・コントロールのテストも行うことが出来た。この3日間は充実し、"TF102"は順調に仕上がってきていることを実感した」
5月2日(木) F1エストリル合同テスト 3日目(最終日)の記録
ドライバー: | ライアン・ブリスコ |
天候: | 雨のち晴れ |
気温: | 最高気温16℃ 最低気温14℃ |
周回数: | 71周 |
ベストラップ: | 1分21秒700 |
路面状況: | ウェットコンディション/ドライコンディション |
路面温度: | 最高22℃ 最低16℃ |
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