第6戦 オーストリアGP 2002

2002年5月11日(土)(オーストリア・A1リンク発)

パナソニック・トヨタ・レーシング、参戦以来3度目の予選トップ10入り

ミカ・サロが10番手、アラン・マクニッシュは14番手から、明日のオーストリアGP決勝へ

美しく山間に雪を頂く中央アルプスを遠景に、緑濃い牧歌的な雰囲気の中で“A1リンク”は、予選の朝を迎えた。雲ひとつなく青空が広がる快晴、爽やかな冷気を突いて、午前9時から11時まで、45分づつ2回のプラクティスがインターバル30分を挟んで行われた。

パナソニック・トヨタ・レーシングは、ミカ・サロとアラン・マクニッシュが“トヨタTF102”と共に、最後のセットアップを開始。アラン・マクニッシュが1分09秒972で11番手、ミカ・サロは、1分10秒004の12番手でプラクティスを終え、午後の公式予選に臨んだ

午後1時に開始された公式予選は、気温が22度、路面温度も29度へと上昇する中、タイムアタックが行われた。予選開始30分後にJ.トゥルーリ(ルノー)がスピン。コース上がオイルで汚れたために、相次ぐスピンが発生。10分間にわたり赤旗中断となった。予選は、この赤旗が解除された、午後1時40分過ぎから一気に加熱。熾烈なタイムアタックが繰り広げられたが、ミカ・サロは、予選終了7分前にスピンを喫し、さらに、R.バリチェロ(フェラーリ)と危うく接触しそうになるなどのハプニングを抱えながらも、1分09秒661を記録。今季参戦以来3度目の予選トップ10入りを果たした。また、アラン・マクニッシュは、1分09秒818をマークして14番手となり、パナソニック・トヨタ・レーシングとしての予選記録、ブラジルGPでのミカ・サロ10番手、アラン・マクニッシュ16番手を更新する成果を挙げて明日の決勝レースへと挑むこととなった。

ミカ・サロ: #24  予選10番手 1分09秒661 11周 シャシー:TF102/04
「今日の予選は、予想していた通り、100分の1秒を争う接近戦となった。すべてが満足行くラップを刻めたとはいえず、アンダーステアにも悩まされたが、どうにかして、決勝レースまでに対策を講じたい。また、R.バリチェロには、詫びなければならない。バックミラーの死角に入ってしまい、まったく確認することが出来なかった。本当に申し訳なかった」

アラン・マクニッシュ: #25  予選14番手 1分09秒818 12周 シャシー:TF102/02
「今週は、ずっと車の調子は良く、バランスもとれている。予選も満足のいくもので、明日の決勝レースに向けて良いセッティングを見つけることも出来た。明日のレースを楽しみにしている」

チーフ・デザイナー グスタフ・ブルナー:
「今までの6レース中、3度の予選トップ10入りを果たせたことは嬉しい。ここ“A1リンク”は、他のサーキットと比べて、我々に味方してくれているとは思うが、それは今日の予選10番手、14番手という予選結果にも反映されている」

テクニカル・コーディネーター 高橋敬三:
「エンジンパワーの重要なサーキットで、ほぼ満足の行く予選結果を残すことが出来た。ミカ・サロは、タイヤをロックさせてしまい、スピンを喫したのは残念だったが、両ドライバーともに、頑張ってくれた。新スペックのエンジンも好調なので、明日の決勝レースに期待している」

<予選>
天候: 晴れ時々曇り
気温: 最低22℃ 最高24℃
路面温度: 最低28℃ 最高35℃
湿度: 29%
   
T-CARシャシ-: TF102/05(アラン・マクニッシュ仕様)

明日の決勝レースは、現地時間12日午後2時(日本時間午後9時)にスタートが切られる。